本屋は苦しい!書店が潰れていく理由と原因は?対処法はあるの?

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店員Kです!

今の時代、どんな小売業界も厳しい!というのが
現実ですが、その中でも特に厳しい業界の一つが
「書店」ですね。

私の知る書店も次々と閉店していますし、
書店の減少には歯止めが効きません。

では、どうして本屋はどんどん潰れてしまうのでしょうか。
その理由は、お店によって異なるとは思いますが、
本屋を苦しめている原因、
実際に書店の方に聞いたお話なども含めて、
ご紹介していこうと思います。

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本屋が苦しい理由とは?

本屋が苦しい理由には、色々な理由があります。
もちろん、こんな時代でも生き残っている店舗は
ありますが、非常に苦しい業界であることは確かです。

その理由にもいろいろな理由があります。
昔は「古本屋の登場」などが、本屋を苦しめる理由の
1つではありましたが、
今はそれが大きな理由ではありません。
確かに、昔は古本屋で少し待てば本が買えるから待つ、
なんていう影響もあったと思いますし、
今もそれは0ではないでしょうけれども、
それは、大きな原因ではなくなりつつあります。

そもそも、現代においては、その「古本屋」自体も
潰れていますからね。
昔は町に古本屋がたくさんあったものですが、
今では個人の古本屋なんて、ほとんど潰れてしまっているのが
実情です。

では、新品・中古問わず、どうして本屋がそんなに
苦しい状況に陥っているのか。
それを見ていきたいと思います。

①電子書籍の登場

これは、本屋にとって大きな脅威の一つですね。
電子書籍の登場は、ネット販売の報は儲かりますが
書店自体は儲かりません。
例えば、アマゾンなどでは電子書籍が売れようと、物体が
売れようと、どちらも取り扱っていますから
それほど大きな影響はないでしょう。
しかしながら、書店はそうはいきません。
店頭で「電子書籍」を売ることは難しいですし、
実際に他の業種ですが、店頭で「ダウンロード版」を販売しても
あまり売れない、というのが実情です。
店頭に足を運んで電子版を買うならネットで買いますからね。

特に、個人店系統の本屋では、より苦しい状況に
なっていることは確かで、
電子書籍の登場は、書店に暗い影をもたらしているのは
事実でしょう。

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②本自体の低迷

販売店が原因ではなく、そもそも取り扱っている”本”そのものの
売上が落ちていることも原因の一つです。
雑誌も、漫画も、昔に比べて売れません。
1つは、趣味が多様化したことが原因でしょう。
昔に比べると、漫画以外の娯楽も多数増えていますし、
本当に色々な”娯楽”が世の中には溢れています。
それ故、漫画を読まない人が増えてしまう、ということも
仕方のないことでしょう。

また、雑誌などの売り上げ低迷も本屋の売上には
ダメージになっています。
雑誌に関しても、現代ではネットで簡単に情報を
仕入れられる時代になりましたし、
昔は本当に、特定の分野の最新情報を知るには雑誌!
みたいな感じでしたが、今ではそうではありません。

小説などにしても、ネットで無料小説なども溢れていますし、
図書館などでも読むことができます。

また、一時は売れていた「ゲームの攻略本」の類も、
最近ではネットで簡単に攻略を見れるようになっており、
もはや、逆にほとんど売れないコンテンツになってしまっている、
というのも事実ですね。

とにかく、あらゆるジャンルの本が、時代の流れによって
売れにくくなっている、というのも現実です。

③ネット販売の拡大

電子書籍の存在だけではなく、紙としての書籍も、
ネットによって、売上を奪われているのが事実です。
例えば、アマゾンなどを利用すれば、ポチッとするだけで
本当にすぐに本が届きますし、
発売日前の商品も予約すれば、プライム会員かどうかにもよりますが、
発売日には届くでしょう。

そうなってしまうと、本屋に足を運ぶ機会が
減ってしまう、というのは仕方のないことですし、
避けることができないことであるのは事実です。

また、あまり本屋に置いていないようなマイナーな本を
探している場合、大きな本屋以外では置いていないことも多く、
そうなると、ネットでいいや、となってしまうのもまた、
仕方のないことです。
ネット販売の時代は今後も広がって行くでしょうし、
これは本屋に限らず、別の業種でもそうです。
実店舗の売上はどんどん落ちていき、ネットが主流の
時代が既に到来しているのです。

④個人店は特に苦しい

個人店は特に苦しいのも現状です。
個人店は、そもそも仕入れ面で不利であり、
大手店舗に人気書籍を取られたりだとか、
そういった難しい面もあるのです。

また、流通業者も苦しくなっており、
小規模な取引先には、厳しい条件を課したり
するようなケースもあります。
私は別業種ではありますが、やはり同じように流通が苦しくなってきて
大手優先の流れを作るようなことは実際にありました。
これは、本の業界でも同じことでしょう。

そうなると、個人店は特に苦しくなります。
今の時代、店主の人間性だとか、そういうものよりも
効率が求められる時代です。
そのため、店主がいかに、暖かい雰囲気の本屋を演出しても、
今の時代はそれでは流行らないのです。
求められるのは品揃え、利便性、そういった部分になる、時代ですからね。

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⑤違法サイトの存在

違法で漫画を読めてしまうサイトなども一つの影響ではあると思います。
最近では取り締まりも強化されていますが、
それでもいたちごっこ状態であるのは事実だと思いますし、
平気で漫画のネタバレ(文章だけならともかく画像まで)を
公開しているような人も居ます。

これは本屋に限った話ではありませんし、
出版業界全体に影響を与えている事ですが
こういうサイトがある限り、漫画などへの打撃を
避けることはできないでしょう。

今後はどうなるの?

本屋は、今後、ますます減って行くと思います。
特に、個人店は、淘汰されてしまい、
残るのは大型書店だけになるのではないでしょうか。
そして、大型書店も決して安泰などではなく、
今後、どんどん減って行くかと思います。

これは、本屋のせい、というわけではなく
時代の流れの上で、どうにもならない流れなのだと
思います。
もちろん、書店側も努力はすると思いますが
1お店ができることなど、限界があります。
これから先、時代が進めば進むほど、
書店は減り、残る書店にとっても厳しい状況が
続くのではないか、と思います。

対応方法は?

本屋が生き残るためにはどのようにしたら良いのでしょうか。
これは、ネットなどを有効活用するしかないと思います。
ネットで書籍を販売したり、中古書店であればネットで
買取をしたり…
対応方法があるのであれば電子書籍にも対応するしかないですし、
場合によっては他の業種と混ぜるしかないでしょう。

実際に大手の本屋でも最近では、一番くじと呼ばれるくじを
導入していたりだとか、純粋に本だけではなく、別の方面でも
勝負を仕掛けているような印象があります。
本当に色々なことを試行錯誤しなければ生き残れませんし、
従来のように本を並べているだけでは
ほぼ確実に、この先の時代を生き抜くことはできないのではないかと
思います。

まとめ

本屋もそうですし、他の業界も厳しい時代です。
生き残るためには、本当に多大な苦労が小売店には
のしかかる時代になってしまいました。

今後の消費税増税などで、さらに大きな負担に
なるでしょうし、消費も落ち込むはずです。
小売業界の未来はとても暗いですが、
それでもなんとか、活路を見出していかなくてはなりませんし、
厳しい状況は、今後も続きそうです。

あと何十年もすれば、書店そのものが存在しなくなる時代も
来るのかもしれません。

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