閉店という言葉でお店を脅す本部!店長は閉店の恐怖との戦い。

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お店の雇われ店長や、
お店で働くスタッフにとって、怖い事の一つが
「閉店」になりますね。

閉店されてしまえば、
店長は異動したり、退職することになったりする場合もありますし、
アルバイトスタッフさんは、たいていの場合、そのまま退職、ということに
なってしまいます。

が、それを知ってか知らずか、
チェーン店の本部は「閉店」で店長を脅すこともあります。

全ての会社がそうとは限りませんし、
違うところもあるかとは思いますが、
私の勤務していた会社は、閉店という言葉で店長たちを脅し、
恐怖で支配しているような会社でした。

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閉店に脅される店長たち

”閉店”という言葉は店長にとっては、恐怖でしかありません。
閉店されれば、会社からの評価にも影響が考えられますし、
閉店後、自分がどうなるかは分かりません。
会社によって、全然違う部署に飛ばされたり、
場合によっては転勤を伴うような場所に飛ばされることもあるでしょう。
環境の変化から、退職することになる可能性もあります。

しかしながら、それを分かっているのか、
会社本部は”閉店”という言葉で店長を脅していました。
何かにつけて「閉店」「閉店」です。

そして、その閉店はハッタリではなく、
会社のさじ加減ひとつで決定することですから、
店長たちは酷く、その閉店という言葉に怯えていたものです。

現実味のある言葉

本部社員は何かにつけて「閉店するぞ!」みたいな言葉を
言っていました。
ダイレクトに言ってくることもあれば、閉店するぞ~?みたいな
遠回しな言い方もありました。

これは、ハッタリなどではなく、
会社の、いえ、会社上層部の機嫌を損ねればたとえ黒字であっても
閉店に追い込まれる可能性はある会社でした。

何故なら、私の働いていたお店(会社)は子会社側の立場であり、
また、決定権を持つ親会社の上層部は、会長のイエスマンしかおらず
(実際に本部社員がそう言っていました)
会長がやめる!と叫んだら、鶴の一声で閉店が決定する、
そんな会社でした。

そのため、各店長も閉店に対しては、かなり敏感に
なっている部分はあったかと思います。
本当に、すぐに閉店になってしまいますからね。

結局、最終的には私のお店も閉店になってしまったのですが、
その時も、会長が話題に出して、一瞬で役員たちが首を縦にふり、
閉店が決定した、と聞いています。

会長が「閉店!」と叫んだ以上、
あの会社には閉店以外の選択肢はない、という会社でした。

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強い口調で脅される店長

会社本部は強い口調で店長を脅します。
「おい?店、やめるか?」
「もう無理だろ。あ?閉めるか?」
「お前も、店も、存在している価値がないんだよ」

みたいな感じですね。
例えば、サービス残業について異議を唱えようものなら、
こういう感じで言われます。

「お前はやる気があるのか?あるならそんなこと言ってる場合
じゃないよな?店、閉めるか?」

みたいな感じです。
ブラック企業にどっぷりと浸かってしまっていると、
こういう言葉にも違和感を感じなくなってしまうかもしれませんが、
どう考えてもおかしなことですよね。

やる気がある、ない、
そんな場合なのか、違うのか、
なんてこと以前に、
この会社の場合は
「雇用者としての責任」を果たしていないわけですから、
労働者に何かを求めるのは間違いなのです。

残業代支払わずにサービス残業させていたわけですからね。

ですが、この会社に居る店長たちは、それ以上は
反論できませんでした。
何故なら、閉店と言う恐怖をちらつかされていたからですね。
閉店を盾にサービス残業をも正当化されてしまう。
本当に店長というのは弱い立場で、恐ろしいものです。

私は、会社がブラックだったので、いずれ辞めようと思ってましたし、
実際に辞めましたが、
今回お話しているこの会社は、今も実在しており、
今も苦しんでいる店長は、いるのです。

店長は弱い立場で決定権もない

雇われ店長、というのは非常に弱い立場です
閉店云々に関しては何の決定権もありませんし、
少なくとも、私の勤務していた会社では、
閉店は、会社の一声でしたから、何も関与できるような
状態ではありませんでした。

それどころか、損益の詳細も説明してもらえず、
何も状況が変わっていないはずなのに「本社管理費」という
費用を2倍、3倍にも引き上げられて
赤字転落させられたりと、やりたい放題でした。
確かに本社管理費がかかると言うのは分かるのですが、
10万⇒20万のように、2倍に突然膨れあがり、
その後も倍増を続ける謎の増加を続けており、
最後には閉店に追い込まれてしまいました。

何故倍増していたのかはわかりませんが、
説明を求めても、何故か説明もしてもらえず
(何らかのまともな理由で費用が上がっているなら仕方ないですが)
何か不正じみたことをしているのだろうなぁ、と
思わされるようなやり方でした
(赤字転落させて閉店させたかったのかもしれません)

閉店で脅されると何もできない

「閉店するぞ!」という言葉で脅されてしまえば
雇われ店長は何もできなくなってしまいます。
閉店が本社の機嫌次第で決まってしまう。
そういう状況ですから、意見することもできませんし、
ブラックな部分も飲み込まされてしまう、というのが現実です。

転職も、そう簡単に行くものではないですし、
アルバイトスタッフさんやお客さんのことも
守らなくてはなりません。

が…そう感じてしまって我慢してしまうのも
問題なのかもしれませんね。
それで会社はさらに増長し、本当にやりたい放題になってしまいます。
雇われ店長の環境がブラックになってしまいやすい要因として
「閉店を引き合いに出されるとどうにもならないから」と
言うのは実際にあるかと思います。

本当に、閉店は怖い事ですし、
人生が変わってしまうこともありますからね。

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対抗することはできないの?

閉店で脅された場合、対抗するのは難しいことです。
基本的に、チェーン店などの場合、
最終的に閉店の決定権は会社が持ちます。
店長の意見を多少は聞き入れてくれるようなところもあるかもですが、
多くの場合は、そうではないでしょう。
ですので、対抗するのは難しいのです。

会社に対する一番の対抗手段は
「お店の売上・利益をあげて、成績をあげること」にはなります。
ただし、それをするためには、サービス残業などをしないと
なかなか難しいのも現状でしょう。
会社側も、上手くそういう風になるように悪巧み(?)を
しているわけです。

もしくは自分の人生を守るためには「退職」という選択肢も
1つの方法ではあります。
閉店で脅すような企業で働いていると、本当に
自分の人生は壊されてしまいます。
そうなってしまう前に、退職して転職することが
可能なのであれば、それも一つの方法になります。

実際に私も、性格がまるで変ってしまった店長や
うつ病になってしまって、外見まで変わってしまった店長を
しっています。
いずれも、雇われの店長です。
そうなってしまう前に、逃げるのも、勇気ある決断であると
私は思います。

まとめ

「閉店」というワードを用いて店長を脅す。
ブラックな企業であれば、行われているところも多いのではないでしょうか。
少なくとも、私が勤務していた会社では実際に行われていたことですし、
店長たちにとっては、本当に恐怖でしかありませんでした。

確かに、利益のない店は閉店する、これは当然のことではあります。
しかし、閉店を盾に、サービス残業などを強要することは、
私はあってはならないことだと思いますし、
ちょっとやり方が違うんじゃないかな、と思いますね。

まぁ、黒い会社に何を言っても無駄でしょうけどね。

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