CDショップが売れなくなった理由は?その理由を語ります!

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今の時代はどんな小売業でも
苦しい時代です。
もちろん、そんな厳しい時代でも、上手くやりくりして、
一定の利益をあげているお店も存在するにはしますが
全体的に見れば、以前に比べてはるかに厳しい時代になってしまったのは
紛れもない事実です。

そんな小売業の中でも苦しいのが
「CD販売店」

昔は個人のCDショップなどもありましたし、
大手のCDショップもたくさんあったものです。

が、今では生き残っているのは本当にごく一部。

では、どうしてCDショップは苦しくなってしまったのでしょうか。
その理由を、見ていきましょう。

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CD販売店が苦戦する理由

CD販売店が苦戦する理由は色々とあります。
大きな言葉で言ってしまえば「時代の流れ」ということになるのですが、
時代の流れ、と一言で言っても、その理由は色々とあります。

いずれにせよ、このままではCDショップは今後
さらに減って行くことになると思いますし、
長い目で見れば絶滅してしまう可能性だってあるわけです。

お店も慈善事業じゃありませんから、利益の出ない商売を
続けることはできませんからね…。

では、CD販売店が苦戦する理由を見ていきましょう。

①CDそのものが売れなくなった

まず、CDそのものの売上が低下している、ということです。
全盛期に比べると、CDそのものの売上が大幅に
落ちているのは事実です。

では、どうして落ちてしまったのか。
これには色々な原因があります。

ひとつは「ダウンロード販売」が始まったことでしょう。
現在では、音楽に限らず、その他の分野でも
デジタル販売が拡大しています。本などに関してもそうですね。
CDも例外ではなく、音楽をダウンロードして購入する
時代になっており、もちろん、CDにも需要はありますが
「販売形態」が増えれば、それだけ、そっちの方にも
お客さんは流れていくわけです。
また、CDだと、全曲買わなければいけませんが、
ダウンロード販売の場合は”気に入った曲だけを購入する”という
買い方もできますから、その点でも有利になっているのです。
そのため、CD自体の売上が減少している、というのが
まず一つ。

そして、音楽離れ。
これも理由の一つになるでしょう。
今や、娯楽の幅は過去に比べてもいろいろと増えています。
人間の時間は有限ですから
趣味の選択肢が増えれば、それだけ音楽が選ばれる可能性が
減って行くのも確かです。

まぁ、CDそのものが売れなくなった、というのは
CDショップにとっては大きな打撃です。
そして、メーカー側もより利益が得られるダウンロード販売の方に
力を入れるようになりますから、販売店が
苦しむことになる、というのが現実です。

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②ネットショップの登場

ダウンロード販売とは別の脅威が「ネットショップ」です。
ダウンロードではなく、物体としてのCDの売上は
こちらに取られているのが実情です。

CDは新品の場合、基本的に定価販売です。
価格をお店ごとにセール価格にすることはありません。
価格面でも差をだせないとなると、やはり「自宅まで届けてくれる」方が
有利なのです。

また、私もCDショップを利用したことはありますが
「品揃え」にも問題があります。
欲しいCDがマイナーなものだったりすると、
そもそもそれがお店に売られていない、のです。

もちろん、店舗と言う特製上「売れない商品」を仕入れしたり
スペースをとっておくことは難しいものではあります。

ですが、そういうCDを探している人も居る。
しかし、店舗には置いていない。

と、なるとどうなるか。
CDショップで注文しても良いですが、
それだと面倒だと思う人も居るでしょう。
そして、次第に”どうせあそこに行ってもないだろう”という考えに
辿り着いてしまい、最終的にはCDショップに足を運ばなくなってしまいます。

アマゾンをはじめとするネットショップであれば、
大抵の場合、新発売の商品であれば販売されています。
それがどんなにマイナーなものであっても、です。

このネットショップの存在も、
CDショップを脅かす存在の一つと言えます。

「ダウンロード販売」の登場によって、CD自体の売上が減りました。
そして、残るCDの売上までもが「ネットショップ」によって減って行く。
ここまで書くと、なかなか苦しい状況であることが
見えてくるかと思います。

減った分母の中の分配がさらに減るわけですからね…。

③中古販売とレンタル存在

これは最近始まったことではないですが、
やはり「中古販売」と「レンタル」も、ダメージ0かと言えば
0ということはないはずです。
ある程度のダメージをお店に与えているのは事実でしょう。

特に、中古は、上記で書いた「ネット」でも販売されています。
そのため、昔よりも欲しいCDの中古賞品を
見つけやすくなっているのもまた、事実でしょう。
加えて、中古販売をやっている店舗にとっては、
やはり”中古”を販売するという点においても、
ネットショップの影が立ちはだかり、
それに苦しめられてしまっているような状況であるのも
確かなことです。

また、レンタルに関しては今では大分規模も縮小
されていますが、0ではありません。
レンタルの利用者も当然のことながら
存在しますから、その分の売上の影響は
当然のことながらあるのです。

④DVDも苦しい

上記のような理由からDVD自体も苦しい状態が続いています。
CDショップでは、DVDの販売がされているところも多く、
最初のうちは、DVDの売上も支えにはなっていましたが
最近では、CDと同じようにDVDも低迷しています。

・ネットショップの登場
・映像配信サイトの登場
・中古やレンタル

などなど、DVDに関しても、CDと同じような理由で
売上は苦しくなりつつあるのです。
テレビなどでの再放送だけではなく、動画配信サイトで、
少しお金を払えば、DVDよりもはるかに安く見ることが
できますから、そちらに人が流れてしまっている、
という一面もあります。
もちろん、ブルーレイに関しても同じです。
ブルーレイの時代になったころには既に、ネット販売なども
拡大していましたから、最初から苦しい状態が
続いています。

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⑤売れないから身動きも取れない

そして、悪循環として、
”売れないから身動きが取れなくなる”という
状態に陥ってしまうわけですね。

どういう意味かと言うと、利益が出ないから
どんどん何も出来なくなっていく、ということです。

利益が出ないと、商品の仕入れにも慎重になりますから、
品揃えが悪化してしまう、
人件費も削減しなければいけなくなり、サービスの質も低下、
人員が足りなくなり、お店のメンテナンスも上手く
行き届かなくなる…

そして最後には閉店することになる、という流れですね。
一度この負のスパイラルにはまってしまうと
もう、どうすることもできなくなってしまいます。

何かを削り始めたお店に基本的には未来はありません。
それは、CDショップも同じことです。
その場しのぎで”削る”ということをしても、
CDの売上自体が回復することは、
この先、無いわけですからね。

今後どうなる?

今後、ますますCD販売店というものは
減って行くことになるでしょう。
残るのは本当に”ごく一部”ということになるのではないでしょうか。

時代の流れなのでこればっかりは仕方がありませんし
どんなことをしたとしても”CDオンリー”のお店には
もう未来はないと思いますし、
採算を取りつづけることは、不可能な時代に突入すると、
私は思います。

まとめ

CDショップが生き残るためには、
本当に何か思い切ったことをしない限り、
厳しいでしょう。

人件費を削減したり、何かを削ったりして
”一時的な凌ぎ”をすることはできるかもしれません。
しかし、それでは意味がないのです。

耐えていればCDの売上が変わるのか?
答えはNoでしょう。
むしろ、時代と共にどんどんCDの売上は低迷していくはずです。

守りに入ってしまったらCDショップは終わりです。
厳しくても、何らかの攻めをしていかなくては
ならないのは、事実でしょう。

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