ビッグリップとは?宇宙が引き裂かれる終焉。いつ起きるの?対策は?

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「ビッグリップ」とは
”宇宙の滅亡”の可能性として挙げられている「説」の一つです。

2003年に公表された仮説で、
宇宙滅亡のシナリオとして世間的に広まっているものの中では
新しい部類に入るものとなります。

このビッグリップとは何か、
何が起きるのか、
起きるとしたらいつか、
人類に対策はあるのかどうかを
それぞれ解説していきたいと思います。

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ビッグリップって何?

宇宙滅亡の仮説の一つです。

これは、宇宙の中に存在する未知のエネルギー
「ダークエネルギー(暗黒エネルギーと呼ばれる場合も)」が
宇宙のバランスを保っている力を上回ってしまったことにより
宇宙がバランスを保てなくなり、
惑星から何まで、あらゆるものが引き裂かれて
滅亡してしまう、と言われているものです。

万が一、ビッグリップが発生した場合、
宇宙に存在する惑星をはじめとするあらゆる物質は
素粒子レベルでバラバラにされてしまう、とされており、
そうなってしまったら、もはや、今の形の宇宙は
そこには残らないでしょう。

ビッグリップは必ず起きるの?

「ビッグリップ」はあくまでも宇宙の終焉の仮説の一つに過ぎず
実際に起きるのかどうかは「分からない」というのが
答えになります。
永遠に起きない可能性も、十分にあります。

他にも、宇宙は、このまま膨張を続けて
何も変化のない状態となり、緩やかに終焉を迎える
「ビッグフリーズ」という仮説や、
膨張がいつしか収縮に転じて、最後には潰れるようにして
何もなくなってしまう「ビッグクランチ」と呼ばれる仮説も
存在しています。

そのため、ビッグリップが絶対に起きる、というわけではないのです。

当然、宇宙には人間の分からないこともたくさんありますから
他の原因で滅ぶ可能性もありますし、
ビッグリップもクランチもフリーズもどれも起きない可能性もあります。

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すぐに起きる危険性はないの?いつ起きるの?

こんな話をすると、明日にでもビッグリップが
起きてしまうのではないか?と不安に思う人もいるかもしれませんが、
その心配は基本的にはありませんので、
心配する必要はありません。

ビッグリップは、上でも書いた通り、起きない可能性があるのはもちろん、
仮に起きたとしても、現在の研究では、
それは「数千億年後」と言われており、
とてもじゃないですが、今、この文章を読んでいる皆様も私も、
そこまで生きていることはありませんね。

そもそも、人類が残っているかどうかも分かりません。

そのため、ビッグリップを心配する必要はないです。

ちなみに、地球が数十億年後に太陽が寿命を終えるため、
滅びる、と言われているため、
ビッグリップを心配するなら、まずは「地球の滅亡」から
どうやって生き延びるかを考えるほうが、先になります。

ビッグリップが起きたら地球はどうなるの?

万が一、ビッグリップが起きてしまったら
地球はどうなってしまうのか。
前述した通り、ビッグリップが起きる頃には
地球は生命の存在できない星になっているか、
太陽に飲み込まれているかのどちらかですが、
仮にビッグリップが早まったり、地球が上手く生き延びたとして
考えると、
「地球は木っ端みじんになる」というのが答えになります。

全ての物質がバラバラに引き裂かれるわけですから
当然「地球だけが例外」なんてことはあり得ません。

ビッグリップが発生すれば、地球は
バラバラとなり、滅亡することになります。

ビッグリップへの対策はないの?

ビッグリップから人類が生き延びるためには
どうすれば良いのか。

これは、残念ながらビッグリップが起きてしまった
場合には、もはやどうすることもできないでしょう。

もしも、太陽の終焉を生き延びて、人類が別の惑星に移住するなりして、
ビッグリップが迫るような時代まで生きていたとしたら、が
前提ですが、
ビッグリップによる滅亡を阻止するためには
”発生する前に食い止める”しかないでしょう。

仮にそこまで生き延びていれば、
太陽と地球の滅びを、人類は生き延びたことに
なりますから、かなりの技術力があるはずです。
現代からは全く想像もつきませんが、
何か”ビッグリップの発生を食い止める”ようなことも
可能性としては出て来るかもしれません。

その時人類が住んでいる惑星だけを
バリアのようなもので守ったりしても、
太陽にあたる星などが引き裂かれては
意味がないですから、
やはり、ビッグリップの発生自体を阻止するしか
方法は無さそうに思います。

と…これを今考えても、どうにもならないことですけどね。

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ビッグリップが起きたあとはどうなるの?

「宇宙」という空間自体は残ると思われます。

しかし、惑星から何まで、あらゆるものが
引き裂かれた状態となり、
今、見ている宇宙とは全く異なる世界に
なっていることは間違いありませんし、
そこに生命体が存在できるのか?と言われれば
答えはNoでしょう。

宇宙は、バラバラになった状態で、
無になる、と考えられます。

まとめ

宇宙の滅亡…なんて考えていると
あまりにも現実味がなさ過ぎて
頭がショートしそうになりますが、
なかなか恐ろしいお話ですね。

とは言え、ビッグリップも、
本文内で少し紹介した
ビッグフリーズもビッグクランチも
「何億」「何十億」と先の話になりますので
(起きるとしても、です)
今を生きている人間が心配する必要は
全くありません。

ただ、人類がずっとこれから先も存続するのであれば
まずは太陽の膨張や、寿命を終えることに直面するでしょうし、
それを乗り越えれば今度は…と、
色々苦難が待ち構えていることは、間違いありませんね。

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