教科書に「新しい」とついているのはなぜ?その意味は?

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学校の教科書を見ると
「新しい算数」だとか「新しい国語」だとか、
あたらしい、と言う言葉が
教科の前についていることが多いです。

一体何が新しいんだ?と
思ったことのある人もいると思います。

では、この教科書についている
「新しい」にはどのような意味があるのか
一体何が新しいのか、その点について
解説していきます。

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主に小中学校の教科書に多い

新しい〇〇、とタイトルのついている
教科書は主に「小中学校」の教科書になります。
実際に高校時代の教科書などを私も確認してみましたが
確かに高校時代の教科書には新訂だとか、最新だとか
そういう言葉があるものはありましたが
「新しい」とついた教科書はありませんでした。

一方で、中学時代以前の教科書のうち、
まだ手元にあるものを確認してみると
確かに「新しい〇〇」という教科書はたくさん
存在しています。

一体何が新しいのか、色々な視点から
見ていきましょう。

ずっと前から「新しい」

確かに、何かが新しくなったのであれば
「新しい」とタイトルについていても
それは嘘ではありませんし
毎年新しい教科書が出ているわけですから
「新しい」と名前がついていても
おかしい…ということではありません。

が、何十年も前の教科書の画像などを
見てみても、やはりそこには
「新しい」の文字が存在しています。

そのため、新しい〇〇、の教科書は
最近「新しい」とタイトルにつき始めたわけではなく、
ずっと昔から「新しい」ということになります。

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内容が新しくなったから「新しい」ではない

どの教科にしても、その内容は少しずつ
変わっていきますし、改訂される箇所があったり、
内容自体は変わらなくても、少しずつ
教科書自体の内容は変わります。

そういう意味での「新しい」なのではないか?
と思う人もいるかとしれませんが、
そういうことではありません。

決して、教科書に記載している内容に変更が
あったから「新しい」とついているわけではない、
ということですね。
(教科書の内容に修正が入ったり、新しく追加
されたりする場合は新訂版だとか、そういう
表現になることが多いです)

「新しい」の正体は?

では、新しい算数だとか、新しい国語の
正体とは何か。

これは、純粋に「内容が新しくなった」という
ことではなく、別の意味にで使われているものであり、
かなり古い歴史のある名前で、
戦後、教科書を再出版するにあたり、
新しい日本の改革に携わっていこうとする
当時の人々の想いが込められたもの、だと言われています。

新しい世の中に貢献できるように、だとか
そういった、精神的な意味合いが込められている
名前のようですね。

そのため、「新しい」の正体は
当時の教科書を出版していた人々の決意のようなものから
名付けられたもので、
その時の名前が伝統として受け継がれている…
ということになっているようです。

決して、最新版の教科書ですよ!という意味でも、
内容が変わりましたよ!という意味ではなく、
今の形の教科書が登場し始めた当時の人々の
色々な想いをこめてつけた名前が
そのまま、受け継がれている、という形に
なっています。

「新しい」がついていない教科書は?

これは、出版社や、種類によって
異なっている、ということのほかに
高校の教科書には
「新しい」と名のつくものが
基本的に見当たらない理由としては
高校の教科書に現在、教科書を主に
出版している出版社が参入したのが、
小中学校の教科書に参入した時期と
違っていて、「新しい」と名付けた時代とは
また違う時代に参入したために、
そういう名前はつかなかった、という話や、
高校は小中学校以上に色々な教科が
存在しているために「どの教科の教科書なのか」が
分かりやすいことを最優先した、
等と言われており、
小中学校の教科書とは、事情が色々異なることから
「新しい」と名のついている教科書は
基本的に存在しない、という事情になっています。

色々あるわけですね。

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新訂版や改訂版は?

教科書の中には「新訂」とついていたり
「改訂」とついていたりするものも
存在しています。

これらに関しては純粋に
教科書の内容が改訂されたことを
示している言葉であり、
上で挙げたような「新しい算数」だとか「新しい国語」だとか
そういったもののような意味合いではなく、
単純な意味で使われているものになります。

「題名」みたいなもの

ここまで説明してきた理由により、
「新しい」と名のついている教科書がある、
ということになります。

中身が新しいことだとか、
新発売ですよ、という意味合いだとか
そういった意味ではなく、
純粋に「新しい算数」という題名の教科書、
ひとつの作品名のようなものである、
ということで覚えておくと良いかと思います。

特に気にしてもあまり意味のない部分ですし
日常生活において、気にする必要は
全くない部分であることは事実ですが
こういうことも知っておくと、
少し面白い…かもしれませんね。

まとめ

教科書の「新しい」とは何か?について
お話しました。
内容や、改訂のことを言っているわけではなく
今の教科書の形になった際の
当時の人々が、名づけたタイトル、
ということになります。

新しい、新しい、ってなんだろう?と
当時、私も思ったり、
小さいころはネタにしていたりもしたものですが、
そういうある意味深い理由があった、
ということですね。

…最も、小さいころにそのようなことを
言われたとしても、なかなか理解できないでしょうから、
子供のうちは純粋に「新しいんだな」ぐらいの
認識で十分だとは思います。

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