子供を自主欠席させる前に考えるべきこと。本当にそれでいいの?

この記事は約6分で読めます。

学校を自主的に欠席させる
「自主欠席」。

何らかの理由で、保護者が
子供に自主的に欠席させることを言います。
(子供自身が自己判断で、特に理由もなく休むのは
 これは自主欠席とはまた別の問題です)

最近では、感染症に対する不安などから
保護者が自主的に子供たちを休ませるような
ケースも見受けられます。

ですが、自主欠席というのは、子供の未来を
大きく左右する判断である、ということは
決して忘れてしまってはいけません。

自主欠席の選択が、正しいことなのか、
悪いことなのか、ということではなく、
今一度下記のような点はよく考えて、
冷静に判断してみてください。

冷静に考えた上で、子供と話し合い、
それでも「自主欠席」という選択肢に
たどり着いたのであれば、
あとは各ご家庭の問題ですから、
外野が口出しすることではありませんし、
当サイトでも何も口出しはしません。

ただ、感情的になって自主欠席にしたり
”親の自己満足”になっていたりしないか、
そういう点は”冷静”に判断していく必要があります。

スポンサーリンク

自主欠席の扱いはどうなるの?

これは、その時によります。
理由によっても異なりますし、
学校によっても異なるでしょう。
感染症の拡大など、そういうやむを得ない事情があるのかどうか、
ということによっても異なりますし、
当然、学校・先生・地域など、いろいろな条件で
異なってきます。

単純に「こうなります」と言い切れるようなものでは
ありませんので、
万が一自主欠席などを検討しようと思っているのであれば、
どういう扱いになるのか、という点は
学校側によく確認をするようにして下さい。

では、ここから先では
子供たちを自主欠席させる前に冷静に
考えるべきことについて、解説していきます。

正当な理由はあるのかどうか

まず、自主欠席させようとしている理由を
よく考えてみてください。
もちろん、最終的に決断するのは、親と子供が
よく話し合った上で、ということになりますが、
その理由は、適切かどうか、ということは
よく考えてみてください。

正しいか、正しくないか、の判断基準は人によって
異なりますから、親子で話し合い、それが正しいと
判断したのであれば、外野が口出しをすることでないのも
事実ですが、
今一度、冷静になって考えてみてください。

自分たちは正しいと思っていても、客観的に見てみて
「それはおかしいんじゃないの?」と思うような人が多いような
理由の場合、子供の将来に重大な影響を及ぼしてしまう可能性もあります。

その点は、よく考える必要があります。

スポンサーリンク

子供の意志はどうなのか?

学校に行くのは、子供の方です。
親が学校に行くわけではありません。
もちろん、子供の安全のために、いろいろ配慮してあげる、というのは
親の役割ではありますが、
「子供の意志」を無視してはいけません。

自主欠席を本当に子供は望んでいるのかどうか。
そこが、一番大事な部分であり、
親もしっかり確認するべき部分です。

強引に自主欠席させたり、
強引に子供の考えを捻じ曲げたりすることは簡単です。
ですが、それは、お子様本人のためには
決してなりません。

親には親の考えが色々とある、というのは
もちろん分かりますが、
”子供の意志”を無視してはいけません。

自主欠席を検討するのであれば、
「親」「子供」の双方が納得する必要があります。
くれぐれも、”勝手に”親が決めたりしないよう、
注意してください。

どうしても、子供の安全のために自主欠席が必要であると
思うのであれば、
子供が納得するまで、何度でも話し合いを繰り返してください。
そして、”自分の考えが正しい”と思いこまず、
子供の言い分もしっかりと聞き入れ、
その上で、判断していく必要があります。

”子供の意志を無視した自主欠席”は
子供のためでも何でもなく、
ただの”親の自己満足”でしかありません。
厳しいようですが、子供の意志を無視して
無理やり自主欠席させているような状態は
自主欠席の理由が正しいことかどうかはさておき、
親としては、欠落があると言わざるを得ません。

子供の将来のことはしっかりと考える

自主欠席をする場合でも、
子供の将来のことは、しっかり考えなくてはいけませんし、
自主欠席をするかどうか、決める際にも
子供の将来のことはしっかりと考えてください。

例えば、自主欠席が「欠席扱い」となってしまうような
ケースの場合、長期間自主欠席を続けていれば
子供の将来にも大きな影響が出る可能性があります。
義務教育であれば、どんなに欠席を続けていても、
基本的に「卒業」することは確かに可能ですが、
その場合、成績の面など、お子様の今後に大きな影響を
及ぼす可能性があります。

また、欠席扱いにならないようなケースだったとしても、
やはり、学校に行かないわけですから
自主欠席中、何もせずにのんびりと過ごしていれば
学力に大きな遅れが出てしまいますし、
学力だけではなく、人間関係など、そういった面の能力にも
不安が出てきてしまいます。

いずれの場合でも”学校に行かない分の時間”、を
どのようにカバーするか、ということを
考えることは、大事なことの一つになってきます。

成績や出席日数(欠席扱いになってしまう場合)などなど、
後々の進路に大きな影響を与えてしまうリスクは
しっかりと親の方でも考えてあげないといけません。

”自主欠席”を、当たり前のように受け入れるほど、
世の中は寛容ではありませんし、
優しくありません。
世の中は、厳しい世界です。

自主欠席していたことにより、
進学に支障が出る可能性もありますし、
就職に支障が出る可能性も、大いにありますから、
その点は、自主欠席が正しい・正しくないに限らず、
注意する必要があります。
「こういう理由で、自主欠席は適切な判断だった」と
説明したとしても、それが受け入れられるとは
限らないのです。

世の中とは、そういうものです。

過剰に神経質になっていないかどうか

物事に対して過剰に神経質になっていないかどうか。
これもしっかりと考え直してみてください。

子供を学校に行かせる、ということは
どうしてもある程度の”リスク”は付き纏います。
例えば、人間関係の不安もそうですし、
何らかの感染症にしても”感染する確率を0”にすることは
できません。

ですが、それは、大人になって、将来、子供が
社会に出てからもそうです。
”リスク0”を目指していては何もできなくなってしまいます。

過剰に物事を恐れすぎていないかどうか。
その点は、しっかりと確認する必要がありますし、
思い込んでしまっていたり、
ヒステリックやパニックを起こしていたりしていないかどうか、
冷静に自分を見つめ直すことも、大事です。

スポンサーリンク

先々の計画をちゃんと立てているか

自主欠席する場合
”いつ復帰するのか”
”どんなことがあれば復帰するのか”
これを、しっかりと考えることも大事です。

”先々の計画をしっかりと考える”ということですね。

何も考えずにただ「子供を休ませます!」ではなく
基本的に”復帰に向けて”色々と物事を
考えていく必要があります。

”復帰ありき”でちゃんと物事を考えるようにし、
”とりあえず自主欠席します”みたいな
流れにならないよう、注意が必要です。

そんなことをしていれば、
子供の将来は、本当に大変なことになります。

まとめ

自主欠席自体は、理由があれば
悪いこと、とは言いません。
しかしながら、子供の将来など、
色々な場所に影響を与える可能性はありますし、
親の自己満足になってしまってもいけません。
過剰に神経質になりすぎていては、
本当に何もできなくなってしまいますから、
冷静に、子供の意見もしっかりと聞き入れながら
判断していく必要があります。

くれぐれも”親の自己満足”になっていないかどうか、
ここは、最も注意してください。

タイトルとURLをコピーしました