電力需給ひっ迫警報とは?発令されたら「個人」は何をすればいいの?

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電力需給逼迫警報とは何か。

これは、様々な要因により、
電力の需要が供給能力を上回り、
電力の供給状況が厳しくなることが予測される際に
発令される警報となっています。

”これが出た時点で停電するわけではない”ですが、
そのまま何もしなければ、電力不足により
最悪の場合は大規模停電が発生する可能性がある、
ということになります。

実際には、大規模停電が発生しないように、
色々な対策が取られますが、
民間人や、企業も”そうならないように協力してください”
という意味合いのあるものになります。

こちらについて”個人”ができる対策や、
放置しておくとどうなるのか、などを
それぞれ詳しく解説します。

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どのような時に発令されるの?

「電力需給逼迫警報」はその名の通り、
上でも少し書きましたが、電力需要がひっ迫すると
考えられる際に発されるものになります。

考えられる原因としては
・急激な気温変化による電力需要の大幅な増加が見込まれる場合
・地震災害などで、発電所にトラブルが生じた場合
・その他の何らかのトラブルで発電所にトラブルが生じた場合
などになります。

通常時であれば、基本的には電力の需要がひっ迫することは
まずありませんが、
発電所が止まってそもそもの発電量が減ってしまったり、
急に気温が低下するなどして、ストーブなどを利用する人が
一気に増えたり…
そういったことが起きれば電力が逼迫する可能性があり、
そういった際に、↑の警報が発令されることになります。

これが出た場合の制限や対策について
「個人向け」の視点で解説していきます。

行政的なお話や、企業的なお話をされても、
個人には、どうすることもできないと思いますから
「個人」に何ができるのかを知っておくことが大切です。

何か制限はあるの?

電力需給逼迫警報が発令された場合、
何か法律的な制限は「個人レベルではない」と、言うのが
答えになります。

「節電の呼びかけ」などが行われますが、
法的な強制力などはなく、
それが良いか・悪いかは別問題として
例えば「電気を使いまくったとしても」法律的に
違法になったりすることはない、ということです。
(※推奨してるとかではなく、事実として罰則はない、というだけなので
節電できる場合は無理のない範囲で節電しましょう)

電力がさらに逼迫して、大規模停電が現実味を帯びた場合などに
「計画停電」と呼ばれる地域ごとに一時的に停電させる
措置などが取られる場合もありますが、
そこまでには至らなかった場合に関しては
「個人レベルでの強制的な制限はない」と、いうことになります。

電車が止まったりすることも
「電力需給逼迫警報」が出た時点では、特にはありません。

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最悪の場合はどうなるの?

「電力需給逼迫警報」が出た場合、最悪の場合はどうなるのか。

まず、先ほどもお話したように”警報が出た”だけでは、
特に何も起こりません。
「何も起こらないようにするための警報」と考えて下さい。

しかしながら、それでも節電などが思うように進まず、
電力の逼迫が想定を超えたりした場合に関しては
電力会社の判断により「一部地域の停電」(計画停電)などが
行われる可能性もあります。
そうすることにより「ブラックアウト」と呼ばれる
最悪の事態(大規模停電)を避ける対処が取られる、ということですね。

そして、一番最悪なケースとしては
対処しきれずに、予期せぬ大規模停電(ブラックアウト)が発生してしまい、
色々なところに影響が出る…
というものが挙げられます。
予期せぬ停電ということで、例えば電気が使えないことにより、
命に関わるような人も出てくると思いますし、
事故などが多発するリスクもあります。
(参考⇒ブラックアウトについて

また、ブラックアウトを起こした場合、
停電の復旧にもそれ相応の時間がかかる可能性も高く
生活に電気がもはや不可欠なこの社会では
”大きなトラブル”となる可能性があります。

繰り返しになりますが、これはあくまでも、電力の需要逼迫を解消
出来なかった場合の”最悪の場合の想定”ですから
「電力需給逼迫警報」が出た時点で「そうなる」ということではありませんので
過剰に心配する必要はありませんが、
そうなってしまわないように、個人で出来る節電などは
行っていくことが大切になります。

個人で出来る対処は…?

電力需給逼迫警報が発令された際に
個人で出来る対処としては
「節電」と「備え」です。
それ以上のことは、現実的に個人でやるにはちょっと無理があるので、
この2つを徹底しつつ、乗り越えていきましょう。

まず、節電について見ていきます。

もちろん、電力需給逼迫警報が出ても、個人にできる「節電」は
いつも通りの節電になりますので、下記のようなものになります。

・使っていない家電は消す
・使っていない家電のコンセントは抜く
・ストーブやエアコンなどの冷暖房器具の設定温度を調節する
・電気を使わないもので代替品があればそれを使う(電気ストーブ⇒石油ストーブなど)
・家族がいる場合、できる限り1か所に部屋に集まって生活する
・自家発電などの設備がある場合、それを活用する
・コンセントに接続していなくても使えるもの(充電されているもの)などは
コンセントを一時的に抜いて使う
・早めに寝る

このあたりになるでしょうか。
電力会社も”日常生活に支障のない範囲内で”と呼びかけることも多いので、
例えば「これをやったら生活に大きな支障が出る」みたいな
ギリギリのところまで節電するのではなく
”まずはできることからしっかりとやっていく”
と、いうことが重要になります。

万が一のために「備え」も大事

そして、もう一つ大事なのが「備え」になります。

これはどういうことかと言うと、
電力需給逼迫警報が出た際の最悪のケースとして
先ほどお話したように、万が一上手く節電や電力の確保が
行われなかった場合は「停電」する可能性があります。

予期せぬ停電の場合も、計画停電の場合も
いずれの場合も停電のリスクがありますので、
それに対して”念のため”備えておくことが
重要です。
ポイントとしては…

・夜の場合は懐中電灯やライト類などを用意しておく
・スマホ、タブレット、ノートPCなど充電できるものは充電しておく
・急に電源が切れたら壊れるリスクのあるものを、先に対策しておく
・電気を使う必要がある作業は、どうしてもやらなければならないことから
先に済ませておくようにする
・仕事などの関係者に「停電した場合」について先に伝えておく
・モバイルバッテリーなどを用意しておく
・ポータブル電源(持っていれば)を備えておく

などになるでしょうか。

「モバイルバッテリー」や「ポータブル電源」などがあると、
特に安心できるかと思います。
ある程度費用は掛かりますが、費用に余裕があるときに
購入しておくと、いざという時に助かるかもしれません。


Somikon ポータブル電源 大容量 500W 家庭用蓄電池

※このような感じのものが、ポータブル電源です。

充電や「電気を使う作業」などに関しては
電力需給逼迫警報の対象時間(何時~何時までが危険、というような
伝え方が取られます)の前に、済ませておくと安心です。

冬場や夏場に関しては
万が一停電してしまった時の場合に備え、
冬であれば、服やカイロなど、
夏であればうちわなど、
”電気が仮に使えなくなっても、ある程度の効果があるもの”を
しっかりと準備しておき、
事前に準備をしておくことをおすすめします。

まとめ

電力需給逼迫警報が発令された際に
個人にできることは
「節電」と「備え」です。
それ以上のことは、個人レベルでは難しいですが、
大規模な停電などを防ぐためにも、
できる範囲内で、協力していきましょう。

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