計画停電(輪番停電)とは?事前に準備しておくべき点は?

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計画停電(輪番停電と呼ばれることも)は、
電力不足が見込まれる際に、
「大規模停電」などを回避するため、
事前に「あえて停電させる地域」と「停電を実施する時間」を
決めておき、実際に停電させることを意味します。

例えば、1月1日の14時~16時の間に茨城県のこの地域で
計画停電を行います、と告知して、
実際に1月1日の14時から停電、16時に復旧、という形をとる、
ということです。

急激な温度変化や、発電所の事故、自然災害などにより、
「電力不足」が見込まれる際に、
電力会社側もあらゆる対応を取りますが、
それでも足りなかった場合の最終手段として
行われるのが、この「計画停電」と呼ばれるものになります。

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どうして計画停電が必要なの?

電力需要がひっ迫した場合、
電力会社は様々な対策を行い、節電の呼びかけなども
行われますが、
それでも電力の需要が供給を上回ってしまった場合、
そのまま放置しておくと”大規模停電(ブラックアウト)”と
呼ばれる事態に発展してしまいます。
(参考⇒ブラックアウトとは?

これは、電力が供給を上回ったことによる、
「予期せぬ停電」で、非常に広範囲の停電となるほか、
復旧にもかなりの時間を要し、
さらには”予期せぬ停電”であるために、病院などでは
命に関わるトラブルに発展することも予想されます。

つまり、大惨事になってしまうわけです。

そうならないために
「事前に」「この地域の」「この時間に」「停電します」ということを
伝えておき、停電の範囲を最小限・最短時間にとどめて、
さらに事前告知しておくことで「トラブル」も最小限に抑える…
と言う目的で行われるのが「計画停電」となります。

個人にできることはどんなこと?

計画停電がもしも行われる…と言うことになった場合
個人にできる対策としては「備え」になります。

「節電」は、その前の段階、
”計画停電をしなければどうにもならない”となってしまう前に
しっかりと行うものであり、
冷たい言い方をすれば、計画停電が一度決まってしまった場合は、
「節電」も大事ですが、計画停電自体に対する対策としては
「備え」だけになります。

とにかく、備えをしっかりと行っていくようにしましょう。

では、その”備え”について解説していきます。

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情報をしっかりと確認する

計画停電が行われることになった場合、
必ず”事前に告知”が行われます。

「どこ」で「いつ」実施するのか、
そして「いつまで」実際されるのか、
これを最低限確認しておき、
”自分の地域ではいつ計画停電が行われるのか”は
しっかりと頭の中に入れておきましょう。

情報を確認していないと”いきなり停電する”のと同じ
状態になってしまいますから、しっかりと情報を
確認しておく、ということは大事になります。

計画停電が行われる場合は”必ず”事前に告知が
ありますので、その点をしっかりと確認しておきましょう。
(※事前に告知がなければ、ただの無計画停電ですからね…)

停電後に必要なものを事前に用意しておく

計画停電が実施されるタイミングでは
電気が消えます。

そのため、計画停電の時間帯・季節などに応じて
下記のものを用意しておきましょう。

・懐中電灯やライトなどの明かり
・寒い場合は上着やカイロなど
・暑い場合はうちわなど
・必要であればモバイルバッテリーなど

計画停電は基本的に数時間ごとに地域が切り替わるなど、
長時間に及ぶことはありませんので、
最低限の備えだけでも、基本的には問題はありませんが、
必要なものはしっかりと用意しておくことをおすすめします。

事前に済ませておくこと

停電後に必要なものを事前に用意しておく他に、
計画停電に備え、下記のような準備もしておきましょう。

・スマホやタブレットなどの充電
必要なものがあれば、計画停電に突入する前に
”全て”しっかりと充電しておいてください。
事前に充電しておけば、計画停電の間は持つ場合が
多いかと思います。

・電気を使う作業
パソコンでの仕事だったり、掃除機や洗濯だったり
”電気を使う作業”に関しては
先に終わらせておくようにしてください。
計画停電が行われる時間帯にもよりますが、
「計画停電後」でも良ければ後回しにしても構いません。
このあたりは、臨機応変に対応していきましょう。

・外出する用事
「計画停電」に突入するとお店なども
一部営業中断になる場合があります。
もしも、どこかの施設やお店を利用する予定があれば
計画停電の予定となっている時間とは別の時間に
利用するようにしましょう。

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実際に行われたことはあるの?

計画停電というシステムが国内で
実際に用いられたことはあるのかどうか。

これに関しては、2011年に発生した「東日本大震災」の際に
電力供給に支障が出たことによって計画停電が
しばらくの間、行われていました。
また、かなり昔になりますが、1951年にも計画停電に等しい対応が行われていました。

現時点では、それ以外に実施されたことは
ありませんが、今後も、何らかの問題が生じれば
計画停電などが行われる可能性もありますので、
その仕組みや、注意点・備えなどは
しっかりと覚えておきましょう。

まとめ

「計画停電」は事前に告知されるとは言え
「情報を見ていない」人にとっては
”ただの停電”と同じになってしまうので、
しっかりと日頃から情報を確認しておくことは、
非常に重要になります。

また”計画された停電”と言えども、
停電は停電です。
電気は消えて、使えなくなりますので、
その間の備えに関しては
普段の停電に対する備えと同じように、
しっかりと行っておく必要があります。

情報をしっかりと把握し、備えをするようにしましょう!

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