漫画の実写化はつまらない?ヒットが難しい理由を考える。

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漫画やアニメ・ゲームの実写映画化…

近年ではよく行われていることです。

ですが、実写映画化されたほとんどの作品は、
大ヒット…とならずに
不評のまま終わったり、いまいちぱっとしない
評判のまま終わったりしてしまうことは
多いかと思います。

もちろん、しっかりと作られており、
ヒットしている作品もあるのですが、
未だにネタになってしまっているような作品が
存在するのも事実ですね…

それは何故なのか。
その点についてを
考えていきたいと思います。

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実写化が苦戦する理由…

では、どうして実写化が苦戦するのでしょうか。
それを考えていきたいと思います。

今までにも数々の漫画やアニメ、ゲームなどが
実写化されてきました。
例えば、「るろうに剣心」や「デスノート(映画版)」、
「バイオハザードシリーズ」などなど、成功を
納めている作品があるのも事実ですが、
「スーパーマリオ魔界帝国の女神」だとか
「進撃の巨人」だとか、ヒットしなかった作品や
不評だった作品もあるわけです。

どちらかと言えば苦戦している作品の方が
多い印象です。
一体なぜ実写化は難しいのか。
理由として考えられるものを見ていきましょう。

二次元だからこその良さ

まず、漫画やアニメなどの作品には
二次元作品だからこその魅力がある、ということですね。
実写では不可能なことも、漫画であれば
物語として書くことができますし、
アニメであっても、ゲームであってもそうです。

しかしながら、実写となると
必然的にそれが三次元となる。
つまりは「良さ」を失った状態からのスタートになるわけですね。

漫画やアニメならではの魅力だった部分を
三次元の作品で引き出すことは容易なことではありませんし、
作品の舞台設定や内容によっては、
相当困難に陥ることがあるのも事実です。

無理に実写で表現しようとして滑ってしまう作品がある…
というのもまた事実ですね。
そうなってしまうと、当然原作ファンは離れますし
後述する問題から新規ファンの獲得も難しい、
というのが現実になります

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キャスティングなどの問題

原作のキャラクターにどれだけ似せることができるか…
これも大事なポイントですね。

もちろん、実写化となれば、演じるのは俳優さんたちに
なりますから、原作のキャラクターそのものになる、
ということはできません。

ですが、当然、そのキャラクターの名前を名乗るわけですから
ある程度雰囲気が似ている必要がありますし、
似ていないと「なんだこれは~」とファン離れを起こしてしまう
ことになるのだと思います。
全く雰囲気が似ていない人をキャスティングしたり
見た目そのものの特徴から何もかもが違うような
状態にしてしまえば、熱狂的なファンを中心に
こんなの〇〇じゃない、とそういう風になってしまう
わけですね。

また、逆に無理やり似せようとすると
ただのコスプレ状態のようになってしまい
これまた不自然な作品に仕上がってしまうこともあり、
非常に難しいさじ加減を求められる、というのも
事実としてはあるかと思います。

実際、原作キャラクターを完全虫したようなキャスティングに
なっている実写版作品の方が
失敗している傾向にあるような気がしますし、
原作の再現度がある程度高い作品の方が
成功の部類に含められていることは
多いのではないかと思います。

世界観の問題

世界観的に実現が難しい作品が多いのも事実です。
先ほども書いたように
「二次元の世界だからこそ作れる物語」も
漫画やアニメ、ゲームの世界には多いです。

それを無理やり実写にしてしまうわけですから
作品によっては難しいのも無理はないでしょう。

また、映画には制作側の予算の問題もあり、
無限にお金を使えるわけではありませんから
原作の世界観が飛んでいるような世界観であればあるほど
予算的にも厳しいものになってしまいます。

世界観の再現が実写で困難なものを実写化してしまうと
「スーパーマリオ魔界帝国の女神」のような
とんでもない作品が出来てしまうわけです。
(クッパが人間だったり、悲惨なことになってます)

が、デスノートだとかるろうに剣心だとか、
現実世界でも表現が実現可能な部類の作品…
つまり、世界観が飛んでしまっていないような作品であれば
逆に、そこそこの再現度を実現することができ、
例えば、上で挙げた2作品に関しては
実写版の評価もそこそこにはなっている作品となります

映画の時間で描ききるのが難しい

漫画やアニメ、ゲームなどでは、
物凄く長いお話になっているものも存在します。
漫画も、ヒット漫画になると10巻を越えたり
することは当たり前ですからね…

ですが、映画は長くて2時間ちょっとです。
その時間内に、物語の導入から結末まで
全てを描くのはなかなか難しいのも事実です。

かと言って、2部作や3部作にした場合、
もしも1本目がヒットしなければ2本目以降の
結果も見えていますから
それもなかなかリスクの高い行動です。

が、1本でまとめるとなると
結局駆け足になったり、何がしたかったのか
分からないような作品になったりしてしまい、
評価ダウンなどにも繋がります。
また、大事なシーンや人気のセリフなどの
カットにも繋がることがあり、これも
問題点の一つと言えますね。

長い規模の作品となると、
作品のどの部分を実写化するのか。
これも難しい点のひとつになります。

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新規のファンが入りにくい

漫画・アニメ・ゲームの実写版となると
新規のファンは入りにくい、というのもあるかと思います。
小説の映画化だったり、オリジナル作品とは違い、
どうしても”原作を知らないとダメなのか?”と、そういう
考えになってしまう人も多いかと思いますし、
なかなか、原作を全く知らない人が
原作の実写版を見るか、と言われればあまり見る人は
少ないでしょう。

実際のところを言えば
一部作品を除いて、実写版は実写版だけを見たとしても
ちゃんと物語を理解することができて
映画も(好き・嫌いは別として)物語を楽しめるようには
出来ているものがほとんどです。
原作を見ていないと話を理解することができないだとか
そういった作品はあまり見受けられません。

が、それでも漫画やアニメが原作の実写映画となると
それだけで原作を知らない人にとっては
ハンデになるかと思います。
原作の知らない作品の映画を見に行くかと言われれば
やはり、他の映画を見に行ってしまう人も
多いでしょう。

原作のファンがいる、という点を除けば、
不利なスタートであると言えるのではないでしょうか。

否定する人も…

熱狂的な原作ファンの中には、実写化を
頑なに否定するような人が存在するのも事実です。
気に入らないなら見に行かなければいいだけ、
なのですが、必要以上に実写版に対して攻撃
するような人がいるのも事実です。

こういった存在も実写版のヒットの足かせの
1つにはなっているかと思います。
実写版はダメだ、と決めつけてしまっているような人が
いるのは仕方のないことですが
制作側からしてみればそういった人の存在は
ある意味では迷惑と言えるかもしれません。

まとめ

漫画などを原作とする作品の
実写映画化はなかなか難しい部分もあるかと思います。

私自身は案外、そういった映画も好きですが
原作に強い思い入れがあったりすると
なかなか受け入れらない!ということも
あるのだと思いますし、
作る側も予算や再現度、内容などなど
色々な部分に気を使いながらになると思いますから
やはり、普通の映画に比べると
ハードルは高いのだと思います。

が、大ヒットしている作品があるのも事実ですから
結局はその作品次第であり
実写映画=ダメというわけではありません。

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