休業要請には限界アリ!いつまでも休めないし、いつまでも補償できない

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新型コロナウイルス対策のひとつとして行われる
「休業要請」

しかしながら、これには”限界”があります。
ウイルス対策の根本的な解決にはなりませんし、
いつまでも休むことはできませんし、
逆に、いつまでも補償することもできません。

期間を長くすることもできなければ、
何度も何度も短期間のうちに繰り返すこともできない、
というのが現実です。

やたらと休業要請を簡単に口にする人もいますが、
現実的には、限界があります。

その点について、分かりやすく、客観的に
解説していきます。

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根本的な解決にはならない

まず、休業要請は、根本的な解決にはなりません。

あくまでも”時間稼ぎ”
”その場しのぎ”の類です。
これは、緊急事態宣言と同じですね。

休業要請すれば、確かにその場からの人の接触は減り、
感染予防対策にはなります。
ただし、それだけです。
ウイルス自体をやっつけるわけではありませんし、
人間自体がウイルスに強くなるわけでもありません。
当然、治療方法でもないわけです。

簡単に例えるならば「一時的にウイルスたちから
安全な場所に逃げている」という状況です。
一時避難、みたいな感じですね。

ですが、いつまでも避難しているわけにもいきません。
個人のお金の問題とかもあり、生活できなくなってしまいますからね。

そうなれば、また”安全な場所から元の場所”に戻ることになり、
そうすれば、再び感染が広がることを完全に防ぐのは
難しいでしょう。

休業⇒感染者減る⇒解除⇒感染者増える⇒休業…

これを、いつまでも繰り返すこともできません。
お金の問題です。

そして、ウイルスは消えません。

つまり”一時的に感染拡大を抑える”が、休業要請に
出来る限界であり、根本的な解決を目指すのであれば
他の対策を考えなければいけないのです。

”ずっと休業”してれば、確かに感染者は大幅に減るかもしれません。
でも、お金が無ければ生きていけませんから
今度はウイルスではなく、お金のほうで、人が犠牲になってしまいます。
なので、ずっと、は現実的には、できないわけです。

いつまでも休めない理由は?

簡単に言うならば「金」です。
お金が無ければ、生活できません。

そのため、お店であろうと、企業であろうと、
お金の限界が来れば
休業要請が出て居ようと、それに協力することは
できない、ということです。

そのまま休業していれば、破滅するのに
黙って破滅する人なんて、いません。

法律上、休業要請は強制力はありませんので、
お金の限界が来れば
お店は営業を再開するでしょうし、
企業も活動を再開するでしょう。
もちろん、個人も生活できないですから
働きに行くでしょう。

”一定期間”なら耐えられるところもあるでしょうけれど、
それ以上は、現実的には”不可能”であり、
休業要請の長期化、休業要請の繰り返しを
どうしてもしたいのであれば
”お金”を供給してあげる必要があります。

お金が無ければ生活できません。
そういう人が増えれば、最悪の場合自ら命を絶ったり、
犯罪に走る可能性も懸念されます。

ですので、休業要請の長期化・繰り返しをするなら
補償しないと、効果が出ない(金が無くて従えないので
休業しない)+破滅した人が恐ろしい行動に出る可能性などなど
色々な懸念があるのです。

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補償もできない現実

しかし、いつまでも補償を続けることもできません。
と、いうのも、国にも自治体にも経済的な限界が
あるからですね。

休業要請をした相手となる店・企業が潰れないように支援しつつ、
さらにはそこで働く従業員たちの生活まで完全に補償する…
これは、現実的に困難です。
それが出来れば、それが一番良いのでしょうが、
お金が無限に沸いてくるわけではありません。

そのため、休業要請にずっと補償をつけ続けることは不可能ですが、
そうなれば「お金がないから休業要請されても無理です」という人・お店・企業が
長期化したり繰り返されたりすれば、どんどん増えて行き、
最終的に休業要請は、口だけ状態となり、効力を失います。

ですが、補償し続けられる財源もない…
つまりは、打つ手なしです。

長期は現実的に不可能

↑のような理由から、休業要請の長期化・繰り返しは
”不可能”です。
法律上は可能であっても、現実的には不可能です。
”理想”と”現実”は違います。

休業すれば、企業・お店、
そこで働く人間が金銭的な面で困窮していきます。

しかし、補償するための財源も
国・自治体共に限界があり、ずっと補償することはできません。

そうなれば、
休業要請をされても従わない・従えないところが
どんどん増えて行き、
最終的には「要請するだけ」の形骸化状態になります。
効果を失ってしまう、ということですね。

そして、休業要請は、ウイルスの治療法でもなければ、
ウイルスを倒すものでもありません。
必ず、人が戻れば、ウイルスは再び時間を
かけて広がっていくでしょう。

そして、その都度休業要請することも、できません。
しても、↑で書いたように、効果が薄れていきます。

あくまで”休業要請”は時間稼ぎであり、
それ以上のことを行うことはできません。
回数にも、期間にも限界と言うものがあり、
それを超えてしまった場合は、
休業要請を出しても、従うところはほとんどない、
という状態になり、
休業要請自体が意味のないものとなってしまいます。

そうなる前に、対策を考える必要がある、
ということです。

なお、休業要請を強制化しても、補償はできない、
となると、自ら命を絶つ人、犯罪に走る人、
隠れてやる人が、大幅に増える(お金が無くて生活できないため)ことも
予想されるため、これもまた、問題です。

休業要請は、根本的な解決には、ならないのです。

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