XBOXがライト層に普及するのは難しい?その理由と対策!

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XBOXは、初代から4代目にあたるSeries X/Sまで
国内でも展開が続いています。

その一方で、国内におけるXBOXは
「ライト層」に非常に弱く、
XBOXをメインで遊んでいるユーザーの比率は、
他ゲーム機と比べても、特にコアユーザーが多いと
考えられます。

プレイステーションも最近では、以前よりもかなりコアユーザー向けに
傾いた印象を受けますが、
XBOXはさらにその先を行っている…
そんな状態ですね。

では、XBOXがライト層(※普段あまりゲームをやらないユーザーや、
そこまで多く遊ぶわけではないユーザー、ファミリー層など)に
普及しにくい理由は何でしょうか。
そして、対策はあるのでしょうか。

この点について解説していきます。

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ライト層にはほとんど普及していない

海外ではXBOXも日本国内とは比べ物にならないぐらいに
売れているので、事情も変わって来るとは思いますが、
少なくとも日本国内では”XBOX”は、ライト層にはほとんど普及しておらず、
コアユーザー中心の展開となっています。
(もちろん、0ではないと思いますがスイッチなどに比べると
 明らかにライトユーザー向けの展開は少ないですし、売上も厳しいです)

実際に、私がゲーム販売店に勤務していた際にも
”XBOX本体を購入した子供(高校生ぐらいまでの)”は、一人だけしか
記憶にありません。
それほどまでにXBOXは、ライトユーザーには普及しておらず、
子連れの親子などがXBOXソフトを購入する場面も
ほとんど見たことがありませんでした。

あくまでも1店舗での体感ではありますが
実際に売上データなどを見ても、XBOX(特にXBOXONE以降)は、
ライトユーザーに対しての展開では
”相当苦戦している”状況にあるかと思います。

その理由として考えられることを見ていきましょう。

そもそも知名度が低い

「ライト層」に限って言えば、XBOXの知名度は
”かなり低い”です。
実際にお客さんとの会話において
”XBOXってなに?”という人はそれなりにいましたし、
お店に来ている子供が「なにこれ?」みたいな感じに
なっているのも、よく見かけました。

ライト層にとって、
ゲームは「任天堂」と「プレイステーション」
(最近は「任天堂」のみになりつつある傾向も)しか
そもそも存在しないような状態になっていることもあります。

この理由としては、
「XBOXの宣伝などが基本的には少ない」ことや
「パッケージ版があまり発売されないため、そもそもお店で展開されていない」こと、
「売上が(国内では)他機種に比べて低いため、友達などの間でも話題にならない」こと
などなど、色々な原因が考えられます。

また”洋ゲー”が基本的に他機種に比べると多いので、
子供などが興味を持つタイトルが比較的少ない、ということも
理由として挙げられます。

コアユーザーは”自分から情報を取りに行く”とは思いますが
ライトユーザーはCMや、友達や周囲で話題になっているもの、
店頭で見かけたものなどが、購入の基準になっていることも多いので、
XBOXの展開方法だと、なかなかライト層には
存在を認知してもらうことも厳しい状況が続いています。

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他ハードに比べると”分かりにくい”

実際にやってみると、難しい、ということではなく
私もXBOXは初代からONEまで現時点で持っていますが、
初期設定なども極端に難しい、ということはありません。

しかしながら、その一方で
任天堂ハードやプレイステーションと比べると
”パッと見で”分かりにくいのは残念ながら事実で、
例えばXBOXONEは初期設定にネット接続が必要でしたが、
それが分からず(箱にデカデカと記載するなどのことも
されてなかったため、あまり告知もされていなかった)
他店で購入してしまって、諦めて売りに来た方もいました。

また、どうしても、XBOXは海外生まれのハードなので、
設定画面や文章などが”国内向け”に作られている感じではないのは
否めず、馴染みにくいのも事実であるとは思います。
(PSも最近はそうなりつつありますが)

加えて、現在のXBOXは「XBOXゲームパス」を展開していますが
”ライト層目線”で考えると”分かりにくい”のも事実で、
”ゲーム=ソフトを買って遊ぶ”という人からすると
”なんだか面倒臭そう”と思われてしまったりと、
ライト層には色々とハードルの高い部分が存在するのは事実です。
魅力的なサービスではありますし、実際やってみると
難しいこともないのですが、
ライト層からすると”ゲームパスをアピールすればするほど”
「???」に陥るので、このあたりは、ライト層を取り込む気があるなら
考えて行かないといけない部分ではあります。

先程書いたように”周囲にXBOXを持っている仲間があまりいない”
こともあって、”周りの人に教えてもらう”ということも
XBOXの場合はなかなか難しいので、
そこもハードルを上げている原因の一つにはなるでしょう。

ライバルがあまりにも強大

ライト層をどう取り込むか?を考える上で、
プレイステーションはともかく、
”任天堂”が非常に強力なライバルとなっているのは事実で、
ライト層へのアピールという面に関しては
”あまりにも圧倒的な差がついている”(これはプレステも同じ)と
言わざるを得ない状態です。

プレイステーション5が高額な価格設定になったこともあり、
現在は”非常に多くのライト層”は任天堂ハードに
集中しており、なかなかこれを覆すのは難しい状況で、
XBOXにとってもこれは例外ではありません。

そもそも任天堂には
「マリオ」「ポケモン」「ゼルダ」「カービィ」「スプラトゥーン」
「どうぶつの森」「ピクミン」「スマブラ」など、
非常に膨大な数の自社の人気シリーズが存在しており、
それぞれ、ライト層にも非常に人気の高いシリーズとなるので、
正直なところ”これを上回る”のは不可能に近いです。
それぞれがパッケージ版だけで、場合によってはミリオンセラーを
記録できるほどの力を持っている以上、
国内でこれらに太刀打ちするのは”非現実的”です。

そのため、XBOXもそうですが
”ライトユーザーへのアピール”は、競合機が非常に強いこともあり、
なかなか難しい、というのも現実としてあるのは事実です。

XBOXがライト層にアピールするためには?

XBOXがライト層にアピールを行うためには、
下記のようなことを、実践していくと、
少しずつでもプラスに働いていくかとは思います。

・ライト向けCMなどアピールの強化(特に芸能人などを起用したCMはライト層には効果あり)
・パッケージ版ソフトを増やす(店に並んでいないとアピールが難しい)
・国内向けタイトルを増やす
・ライトユーザー向けのゲームパスの説明などにも力を入れる

このようなところになるでしょうか。

ただ、XBOXに関して言えば”コアユーザー中心”の展開を
そのまま貫くのも一つの戦術です。
上記はあくまでも”ライトユーザーも引き込みたいのであれば”の話であり、
それをしても、残念ながらニンテンドースイッチには全く及ばない
(少なくともライト層向けには)とは思うので、
あえてライト層ではなく、コア向けに一点集中するのも
一つの選択肢ではあるでしょう。

まとめ

XBOXは、ライト層に向けてのアピールは
”かなり厳しい”状況であるのは事実で
そこが”極端に弱い”のも事実です。

ただ、ライト層に向けてアピールをしても
成果が出るとは限らないので
そのあたりは難しいところになりますね。

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