プレイステーションは、
一時期携帯ゲーム機も展開している時期があり、
「PSP」と「プレイステーションVita」の2機種が登場していました。
特に、PSPの方はヒットを記録し、
競合機のニンテンドーDSには及ばなかったとは言え、
かなりのヒットを記録したハードでした。
しかし、後継機のプレイステーションVitaは、
売れはしたものの、PSPほどは伸びず、
結果的にプレイステーションは携帯ゲーム機から一旦撤退、
据置ハード一本に絞ることになりました。
では、今後プレイステーションの携帯機が
発売されることはあるのでしょうか。
この点について解説していきます。
可能性は0ではない。ただし厳しい面も
プレイステーションの携帯ゲーム機が
またいずれ発売される可能性は確かに0ではありません。
PSPとVitaで一旦携帯ゲーム機から撤退したとは言え、
メーカーがその気になれば、また参入すること自体は
できますからね。
ただ、売上や需要など、色々な面を考えると
厳しい現実があるのも事実で、
なかなかそう簡単に参入することはできないと思いますし、
色々な課題があるのも事実です。
この点について、色々と見ていきたいと思います。
現時点での予定は「なし」
この記事執筆時点では、
プレイステーションの携帯ゲーム機が
発売される予定はありません。
”噂”でプレイステーションVita2、なんて話も
ありはしますが、
家庭用ゲーム機の次世代機はマイナーチェンジの噂は
”常に適当な話が出回っている状態”なので、公式発表が
行われない限りは、信じない方が良いです。
リークを自称するものの中には、本物の情報が
混じっている可能性も0ではありませんし、
”偶然”嘘でも、本当に出て来る次世代機と特徴などが
一致することはあるかとは思います。
ただ、それでも”間違った情報だらけ”の中から
そういったものを見つけ出すことは困難であり、
メーカー公式発表以外は、プレイステーションに限らず、
ハード関係の話題は特に、意味のない情報なので
公式発表がない限りは”今のところは予定はない”と、
考えておいた方が良いです。
色々なところに湧き出て来る”次世代機の話題”には
騙されないようにしましょう。
PS Portal リモートプレーヤーはVitaの後継機じゃないの?
2023年にはPlayStation Portal リモートプレーヤーという
商品が発売されていて、
これは、確かにテレビなどを使わずにゲームを楽しめる機器ではあります。
ただ、これがプレイステーションVitaの”次”の携帯ゲーム機なのかと
言われると、答えはNoで、
PlayStation Portal リモートプレーヤーは、
PS5のゲームを手元の端末で遊ぶための”PS5の周辺機器”であって
ゲーム機ではありません。
そもそもPS5がないと使えませんし、
PS5本体が動作可能な状態でないと使用することができません。
また、当然専用ソフトも発売されておらず、
あくまでもPS5を手元で遊ぶための画面付きコントローラーという感じのものに
なります。
そのため、これはゲーム機ではなく、単なるPS5の周辺機器の一つです。
分かりやすく言えば、WiiUのコントローラーと同じようなもの、
ということですね。
ですので、Vita以降、プレイステーションの携帯ゲーム機は
出ていない、というのが正しい答えになります。
発売しても、売れるかどうかは別
プレイステーションの携帯ゲーム機の次世代機を
”もし”発売したとしても、売れるかどうかは別問題で、
現状を考えると”かなり厳しい”というのが答えになるでしょう。
当然、携帯ゲーム機が上手く行っていれば
プレイステーションVitaの”次”も出ていたはずですし、
それを1回やめているわけですから、
”後継機を作るほどのプラスにはならなかった”というのが現状です。
また、これから解説していくような理由から、
後継機を出しても爆発的ヒットを記録するのは
現状では難しい…というのも現実なのです。
1回撤退している上に、
売上的にもなかなか苦戦が予想される…となると
やはり、プレイステーションが携帯ゲーム機に復帰する可能性は
それほど高くない、ということが言えるかと思います。
競合相手が強すぎる
まず、携帯ゲーム機にとっては、
最大の競争相手である「スマホ」が立ちはだかりますし、
今では、任天堂の「ニンテンドースイッチ」も非常に強力な
競合相手です。
現在の携帯ゲーム市場に入り込む余地があるか?と
言われると”かなり厳しい”というのが現実なのです。
コアユーザーは据置ハードで遊んだり、PCで遊んだりすることも
多いですし、
携帯ゲームはスマホで満足、というユーザーも多いです。
一方で、携帯ゲーム機で遊ぶファミリー層や子供などの需要は
任天堂ハードに集中するため、
据置と携帯、両方の役割を果たすことができるニンテンドースイッチの
存在もかなり手ごわい存在となります。
プレイステーションの携帯ゲーム機は、
当時、任天堂の現役携帯ゲーム機だった「DS」「3DS」と
競合してきましたが、PSPもVitaもある程度売れたとは言え(特にPSPは売れました)、
DSや3DSを上回ることはできませんでした。
現在はその2機種よりもさらに手ごわい
”ニンテンドースイッチ”、そして引き続き”スマホ”も存在するため、
これらに勝つことは困難であると考えられます。
仮にswitchが世代交代しても、やはり携帯ゲーム機においては
任天堂ハードが強いことに変わりはないかと思います。
プレステの最近の流れと携帯機が合わない
プレイステーションは基本的に高スペック路線で、
最近では価格も高騰しています。
しかし、携帯ゲーム機の需要はどちらかと言うと、コアユーザーよりも
一般層やライトユーザーの方に強いために、
この”高額で高スペック路線”とは相性が合いません。
例えば5万で携帯機を出してもなかなか売れないと思いますし、
あまり高くなると、スペック重視のユーザーも「じゃあPS5でいいや」と
なってしまう可能性も高く、かなりの苦戦が予想されます。
加えて、一般ユーザーは、”任天堂の携帯ゲーム機”があれば
そちらを選ぶ可能性が高く、
”本来のプレイステーションのユーザー”にとっても、
”普段プレステを遊ばないライト層”にとっても、中途半端な立ち位置に
なってしまう可能性が非常に高いです。
そうなれば、結局Vitaと同じような道を辿ることになるでしょう。
PS5との差別化が出来ないと厳しい
PSの携帯ゲーム機の後継機を出すのであれば、
”PS5(あるいはPS6やPS7など)との差別化”が
重要になるかと思います。
Vitaの時のように”発売されるソフトがほとんどPS4と同じ”に
なってしまっては発売する意味がありませんし、
中途半端な立ち位置で、市場から消えていくことになるでしょう。
もしも、PSの携帯ゲーム機を再び復活させるのであれば
”別々の展開”をしていかなくてはなりませんし、
価格などに関しても、あまりハイスペック路線に進み過ぎず、
ある程度抑えることが”携帯ゲーム機”として成功していくための
秘訣であるかと思います。
まとめ
現状では、PS5との差別化は難しいと思いますし、
競合相手が強力すぎるために、
”Vita2”、あるいはそれに類するものが発売される可能性は
非常に低いと考えられます。
もし、発売するとすれば、
「PS5」を完全に携帯機として遊べるようなもの
(リモートプレイヤーではなく、PS5本体ナシでも使えるもの)を
出すなど、プレステはプレステの斬新な携帯機を出していく必要が
あるのではないかと思います。
Vitaと同じようなものをもう一度出しても、
恐らくは同じ結果になるだけですからね。