XBOXのお店での取扱いが少ない理由は?コーナーが小さいのは何故?

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店頭において、ゲーム専門店でも
家電量販店でも、デパートなどのおもちゃ売り場でも
「XBOX」のコーナーは小さかったり、
あるいはそもそも取扱いされていなかったりすることも
国内では多いと思います。

そういった状況に、XBOXが好きな方は
不満を抱いたり、
中には”どこかから圧力がかかっているのではないか?”みたいな
とんでもないことを言う人もいますが、
実際のところはどうなのでしょうか。

ゲーム販売店での店長経験も元にその理由を
分かりやすく解説していきます。

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単純に「お店の利益になるかどうか」の問題

XBOXの取り扱いが販売店で全体的に少ない理由としては
結論から言えば
”お店の利益になるかどうか”の問題です。

コアユーザーが集まるようなマニアックなお店であれば
ともかく、そうでないお店だと、
XBOXの取り扱いを増やしても、なかなか利益に
ならないのです。

お店も慈善事業ではありませんから、利益になりにくい商品の
取扱いは減らしますし、コーナーも少なくします。

単純にそれだけのことです。

嘘だ!と言う人もいるかもしれませんが、
実際に店長をやってみれば分かります。
私もXBOXは初代からONEまで(現時点)遊びましたし、
嫌いではありませんが
お店としては”利益にならないので”そういう対応を
取るしかない、ということですね。

圧力などは存在しない

XBOXソフトの取り扱いが少ないのは圧力ではないか?みたいなことを
言う人もごく稀にいますが、
”そんなことはない”と、言うのが答えです。

店長を何年もやっていましたが
「XBOXの取り扱いを減らせ!」みたいなメーカーからの
圧力は一切なく、純粋に売上の問題でした。

お店の本部から、売上的な意味でXBOXのコーナー展開について
言われるようなことはありましたが、
それは単純に、冒頭でも書いたような”利益的な意味のほう”であって、
どこかから圧力が掛かった、ということではありません。

XBOXを展開しようが、任天堂ハードのコーナーを展開しようが、
プレイステーションコーナーを展開しようが、
それはお店の自由であり、メーカーがそこに口出す権利はありませんので、
そういうことは基本的にありません。

これが、現実です。

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360だけは意外と良い感じだった

お店視点で言えば「XBOX360」だけは意外と
お店の利益にもなっていて、
それなりにソフトや本体も売れました。

中古に関しても、そこそこ買取があり、
中古が入荷すると、ある程度は売れる、というそんな状況でしたね。

なので、XBOX360の時代には”ある程度売り場が確保されている”
ことは多かったと思います。

ただ、XBOXONEになってからは全体的にコーナーは縮小
(私がいたお店でもそうでした)
その後は、お店での取扱いは冷遇とも言える状態が続いています。

とは言え、繰り返しになりますがこの冷遇は
単純に”利益にならない”ためであり、
お店の私情だとか、どこかから圧力がかかっているとか、
そういうことではありません。

XBOX360自体、日本国内では”今のところ一番売れたXBOX”であり、
XBOXONEは数字が下落、その後のXBOXSeriesもある程度は回復しているものの
後述する”別の理由”でお店からは敬遠される存在となってしまっています。

パッケージ版の発売が少ない=利益が出ない

ゲーム販売店からすれば、XBOXONE以降、XBOXは
パッケージ版の発売が大幅に減ってしまったため
そもそもコーナーを確保するのが困難な状態です。

ダウンロード版のみ発売されると、お店からすると
利益が出ないですし、
中古の買取もない=中古販売も出来ないため、
どうしても品数としては減ってしまいます。

特にXBOXSeriesは、ほとんどパッケージ版の
ソフトが出ないため、
売り場の面積が減ってしまうのは、そもそも当たり前のことなのです。

お店からすれば、ダウンロード版は”ほとんど意味がない”
存在ですからね。

ちなみに、ダウンロード版を購入するためのポイントなどを
お店で買ってもらってもお店にとっては「利益ほぼ0」なので
そもそも意味がありません
(仕入れ価格と販売価格がほぼ同じで、利益が出ません)

本体だけ売れても利益にならない

XBOXSeriesは、ソフトがなくても本体は売れるでしょ?と
思う人もいると思います。
確かに、私が店長をやっていたXBOXONEの頃とは違い、本体の売上は
ある程度回復しているでしょう。

しかしながら、前述の通り”ソフトがほぼ出ない(パッケージ)”のため
本体や周辺機器を売れば、それでお店の役割は終わってしまい
”次の販売”に繋がりません。

また、本体に関して言えば、
本体だけだと”利益はほとんど出ない”のが現実で、
定価で売っても、数千円レベルの利益ですし、
さらにクレジットカードで支払いなどをされれば
利益はもうほとんどなくなります。

その割にお店にとっては商品のサイズもでかく、
他ハードとは違い”ソフトの販売”にも繋がらないと来ると、
やっぱり店としては苦しいわけですね。

本体の販売だけでは、お店は利益を確保できないのです。

当然、周辺機器も同じで、お店から見れば
”本体と周辺機器だけしか商材がない”XBOXのコーナーを
拡大することは、本当に難しいことなのです。

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コアユーザーが多いのも難しいところ

XBOXのユーザーは他ハードと比べても、
特に”コアなユーザー”が多いハードです。

コアユーザーの方ほど、ダウンロード比率は高いですし、
そもそもXBOXはライトユーザーの方はほとんど見向きもしません。
(実際にお店で見ていて、そうでした)

そのため、デパートのおもちゃ売り場だとか、
コアユーザーが少なめな、ゲーム販売店などの場合だと
XBOXのコーナーを拡大してもなかなか興味を持たれないわけですね。

やっぱり、お店にふらふら買いに来るようなお客さんだと、
任天堂系のソフトだとか、そういったものを買う方が多いです。

そのため、”利益になるもののコーナーを広くする”ということで
どうしてもXBOXのコーナーは少なくなるわけです。

中古市場が壊滅気味

XBOXは、中古の市場が壊滅気味な点も、
”販売店の取り扱いが少なくなる”理由の一つです。

ゲーム販売店の”利益”が一番大きいのは実は”中古商品”で、
新品だけを売り続けていると、なかなか利益が出ません。

が、XBOXは先ほど書いたようにパッケージ版が
ほとんど出なくなってしまったため”中古”がそもそも
ほとんど買取できませんし、買取が無ければ販売できません。
また、元々発売されていない(パッケージ版が)ため、
買取できたとしても、ソフトの種類は限られてしまいます。

その上、全体のユーザー数も少ないため、
買い取っても、あまりお店では売れずに、
そうなると”買取価格”を下げるしかなくなります。

しかし、XBOXユーザーはコアユーザーの方が多いため、
”買取価格”にも敏感で、低い金額を掲示すると、
「じゃあいいです」となったり、場合によっては怒り出す
ユーザーさんなども出て来ます。
(良くも悪くも、詳しい人が多いですからね)

とは言え、高く買い取れば売れない。

そのため、買取も他ハードに比べると難しく、
中古での利益の確保も、XBOXでは難しいのが現実です。

そうなればやはりコーナーの縮小に
繋がりますし、そもそも取扱いしない道を選ぶ
お店も出て来る…というのが現実です。

まとめ

XBOXのコーナーが販売店で比較的小さい・あるいはない理由としては
「お店の利益になるか・ならないか」の判断によるもので、
圧力などはありません。

中には私情を挟んでいる店長(XBOXが嫌いだから減らす!またはその逆)も
あるかもしれませんが
そのようなことをしているとお店は潰れるので、
基本的には”売上を考えてのこと”になりますね。

パッケージ版がないと、お店からすれば本当にキツイ、それが現実です。

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