お店の売り場の配置や面積はどうやって決めているの?裏側を解説!

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お店の売り場の面積はどのように決まっているのか。

どんな業種のお店であっても、
この商品を一番目立つ場所に、だとか
この商品は端っこの方に、だとか
色々とそれぞれの商品の売り場の配置を考えたりするものですし、
どの商品を、どれぐらいの面積で展開するか、などなど
色々と考えながらお店の営業を行っているところがほとんどです。

では、そんなお店の
”売り場の配置”や”売り場の面積”はどのように
決めているのでしょうか。

世の中には”お店”と言っても
色々な営業体系のお店や、自営業か系列店かなどの違い、
その他色々な違いがあるので、
それぞれお店の売り場の配置・面積の決め方も
異なってくるとは思いますが、
”売り場の決め方”はどんな感じなのか
実際の店長経験や、自営業の店舗経営経験を元に、
一つの目安として、お話していきたいと思います。

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売り場の面積・配置は色々な条件で決まる

売り場の面積や配置は色々な条件から
考え、決まっていきます。
場合によっては”上手く行かない”こともたくさんありますので、
そういった場合は、配置や面積をいじってみたり、
あるいは展開の方法自体を大きく変えるなりして、
対応していくことになります。

お店の売り場の面積や配置には”正解”というものは
なかなかないので、色々手探りでいじりつつ、
お客さんにとって、そして自分たちの売上にとって
プラスになる展開方法を見つけていく、ということですね。

では、実際にどのような基準で決まるのか、
それを見ていきましょう。

店のスタッフがある程度決めることができる

お店の配置や、商品展開の面積などは
系列店などであっても、ある程度お店側に権限があり、
それなりに自由にいじることができるケースが多いです。

もちろん、例えば有名なコンビニなどの場合は
”オーナーの権限で全部お菓子売り場にする”とか
そういうことはできませんので、
ある程度”全体的なルール”などに沿って決めていくことには
なります。
完全に自由、ということではありませんが、
系列店などでも”大体の大まかなルール”に沿っていれば
店長やオーナーなどがある程度自由に
お店の売り場の面積や配置などを考えることができます。

本社などがどんなにガミガミ言ったところで、
最終的には現場の人間がお店のことを
一番良く、知っているわけですからね。

ただ、”どのぐらいの自由度があるのか”という点に
関しては、会社の方針などによって異なるので
お店の本部・運営企業の方針次第では
お店側が自由にできる範囲が狭い場合もあります。
このあたりは、会社によって異なるため、
場合によってはかなり本社からの注文が多く
現場の自由度は低い場合もあるにはあります。

なお、自営業の場合に関しては
基本的には自由ですから、
自分の好きなようにお店の売り場の配置や面積を
考えることができます。
もちろん売れる・売れないはまた別の話ですが、
そういったことは、良く言えば”好き放題できる”ということですし、
悪く言えば”全部自分で考えてやらなければいけない”と、いうことになります。

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本社(本部)などから注文が入ることも

自営業の場合は「お店」の場合、お店だけで
他に何もないことがほとんどだと思いますが
企業が運営している系列店などの場合は
現場となる”お店”以外にも本社や、営業本部など
そういった”上”に位置する店舗以外の部署が
ある場合がほとんどです。

先程書いたように、この場合
”本部側からある程度売り場について注文が入る”ことがあり、
100%店舗側の自由にできるかと言われればそうではありません。

どのぐらい自由にできるのか、という点は
これは相手次第ですが
私が雇われ店長をしていたお店でも
「〇〇を新しく取り扱うからこの売り場を作ってほしい」とか
そういうレベルの注文はありましたし
”これの売り場をもっと広げた方がいいんじゃないか”というような
注文のようなことを言われることもありました。

自営業の店舗を除き、多くのお店は
”100%現場の自由にお店の配置やそれぞれの商品展開の面積を
決めているわけではない”と、いうのが現実ですね。

それが90%なのか、50%なのか、30%なのかは
お店によりますが、
全部現場の自由、ということではないのです。

店長やオーナーの私情が入ることはある?

お店の売り場の配置や各商品ごとの取り扱いの面積に
店長やオーナーなど、そのお店でトップに立つ人の
私情が入ったりすることはあるのかどうか…。

これは基本的には”売上に影響のない範囲内”であれば
そういうこともあると思います。

個人的に応援しているもののコーナーを大きくしたり、
目立つ場所にその商品を置いたり、というような
そういう小さなことであれば、よくあることです。

ただし、”あのメーカーの商品は嫌いだから全部入荷しない”とか
”あのメーカーの商品は嫌いだから店の端っこに追いやる”とか
そういう嫌がらせレベルのような私情を挟む
店長やオーナーはほとんどおらず、
あくまでも”売上に影響が出ず”かつ、”嫌がらせにならない範囲内”での
私情に留まるかと思います。

稀に、そういう部分をコントロールできずに
”あの商品は置かない!”みたいなことをする人も
人間である以上、いるにはいると思いますが
そういうことをしてしまう店長やオーナーがいるお店は
成功しないと思いますし、いずれ廃業することになるかと思います。

余程普段から余裕で儲かっているようなお店や
採算度外視(道楽でやってるようなお店)でもない限りは
やはり私情を挟んでも”マイナスにならない範囲内”が限度となります。

アルバイトが決めることはある?

お店のレイアウトや商品を展開する面積を
アルバイトスタッフが決めたりすることはあるのかどうか。

これに関しては”ある”というのが答えになります。

実際にアルバイトスタッフさんに一定の部分を
任せたりすることもありますし、
アルバイトスタッフから”こうした方がいいんじゃないか”
という意見を貰えば、
店長やオーナーがそれを”良い提案”だと思えば
採用されるようなこともあるでしょう。

もちろん、アルバイトがお店の全ての配置や面積を
決めるようなことになるケースはまれだと思いますが、
”ある程度”意見が採用されたり、
ある程度の部分を任されたりすることは
店長やオーナーの考え方次第によっては、
十分にあるかと思います。

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最終的には「売上」のため

お店が売り場の配置を色々考えたり、
どの商品を展開する面積を大きくしたり、小さくしたり…と
言うようなことを考えるのは
最終的には”売上”のためですね。

もちろんお客さんのためでもありますが、
お客さんの満足度を上げる=売上UPに繋がるわけですし、
最終的にどうしてお客さんを増やしたいのかと言えば
売上のため、ということになりますから
一番の目的はやっぱり”売上”です。

稀に自分(店長など)の自己満足を優先してしまう人もいますが
やっぱりそれをやってしまうと、売上的には厳しくなっていきますし
売上を確保できなければ、お店はやっていけなくなってしまいますから
”どのようなレイアウトにして、どの商品の面積を大きくするか”
ということは、売上を上げることを一番の目標にして
考えていく必要があるのです。

まとめ

売り場の面積やレイアウトは
色々な理由で決まっていきます。

が、本部が強い権限を持っていたとしても、
現場にいる店長などが強い権限を持っていたとしても、
最終的に、誰が権限を持っていようと
”売上”が一番の大事な部分になるわけですから、
その点は、どのお店でも共通して言えることだと思います。

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