ステルス値上げとは?どんなパターンが存在するの?

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”ステルス値上げ”とは
パッと見、値上げはしていないけれど、
”実は実質上値上げされている”という
状態を示す言葉です。

どのような意味かと言うと、
例えば”お菓子”などの商品のパッケージや
値段自体はそのままで、
”中に入っている量が1つ減ったり”、
あるいは”1個1個のお菓子のサイズが少しずつ小さくなったり”
こういったもののことを言います。

”値上げはしていないけど、こっそり量を減らしたりして
実質上の値上げになっている状態”

これが、ステルス値上げですね。

では、ステルス値上げにはどのようなパターンが
あるのでしょうか。
この点について、詳しく各ポイントを
解説していきたいと思います。

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具体的に定義されているわけではない

”どこからどこまでが”ステルス値上げと言われるのか。
こういったことは法律的にも、言葉的にも
特に具体的に定義されているわけではありません。

”何も発表せずに内容量を減らした場合”だけが
ステルス値上げなのか、
それとも、事前に内容量が減ることを告知した上で
内容量を減らしても”ステルス値上げ扱い”なのかどうか。

こういったところに、具体的な決まりはない、ということですね。

人によっては、前者だけが”ステルス値上げ”と感じる人もいると思いますし、
人によっては、後者もステルス値上げだと感じる人もいるでしょう。

このように、ステルス値上げ、という言葉が示す意味は
案外曖昧である、というのも事実です。

とは言え、実際に値段自体は変わっていないけれど
こっそりと”損”をする方向に変わっているようなことは
結構あるので、”どのような”ステルス値上げがあるのか、
この点を見ていきましょう。

内容量が減っている

ステルス値上げで一番ありがちなパターンが
この”内容量が減っている”パターンになりますね。

例えばお菓子の場合で例えると、
今までは10個入りのクッキーがあったとします。
それが、ある日からこっそりと9個入りに減っていて
値段はそのまま…

そんなことが、結構色々な商品で行われています。

200円のクッキーだったとすると、
値段自体は200円のままですが、
10個入りから9個入りになっていて、
結局のところ、値上がりしたのと同じ状態になる、
ということですね。

10個入りのまま220円などに値上げする商品もあれば、
200円のまま10個⇒9個、というように数を減らして
”ステルス値上げをする商品もある”と、いうことです。

ただ、この”個数”の場合は
ステルス値上げと呼ばれるような値上げの中でも
比較的わかりやすい部類です。

普段から食べているような食品の場合
”数が減れば”すぐにわかる人も多いと思いますからね。

一方で、”非常に分かりにくい”タイプの
内容量の削減も存在しています。

それが「グラム」がこっそり減っていたり、
サイズが少し小さくなっていたりするタイプですね。

個数が減っている場合とは違い、
パッと見ではあまり分かりにくく
メーカー目線で言えば”消費者に気付かれにくい”
買う側としては”気づきにくい(悪く言えば騙されやすいとも)”
やり方になっています。

この中でも”サイズがこっそり小さくなっている”は
特に分かりにくいパターンで、
例えばグラムが減っている場合は、
本人が気付く場合以外にも、
商品パッケージの”内容量”のところを見れば
「〇〇グラム」と書かれているはずですから、
そこから、”あ、ステルス値上げされたな”と、いうことを
突き止めることができます。

一方で、”サイズがこっそり小さくなっている”場合、
例えば”内容量/1本”みたいな書かれ方をしている商品の場合は
”自分で気づく”しか気づく方法がありません。

そのため、個数がダイレクトに減っているよりも
こういうパターンの方が、より気付きにくいステルス値上げと
なっています。

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商品の包装などを変更しているパターン

商品の包装などを変更して
コストカットを図っている商品もあります。

ただ、これに関しては
”場合によっては”買う側からしても、
”特に影響のないパターン”もありますから、
必ずしもステルス値上げだということではありません。

買う側からしても特に不便なく、
メーカーが包装関係を少し改良するだけで、
コストカットができるのであれば
お互いにとって、悪い話ではないはずですからね。

ただし、買う側にとって”不便になる”変更が
行われることもあり、
メーカー側もそれを分かっていて
包装やパッケージなどを変更することもあります。

これは1種のステルス値上げとも言えるやり方、と
言っても良いでしょう。

このように商品の内容量自体を減らさず、
定価も変えずに、ステルス値上げと呼べるような状態に
陥るケースもあるのです。

商品の原材料などの変更

商品の原材料などを変更し、
結果的にコストカットなどを行っているケースもあります。

例えば”新しい味わいになりました”だとか
”リニューアル!”だとか、そういった形で
商品の”味”が変わることもありますよね。

もちろんコストカットが目的である場合だけではなく
純粋にメーカー側が”この方が美味しい”と思って
発売しているケースもありますし、
コストが上がっている場合ももちろんあるでしょう。

ただ、コストカットも理由の一つとして、
味がリニューアル(実際には改悪に感じる人も多いもの)が
行われることもあります。

もちろん、味の好みは人それぞれ違いますから
コストカットされた結果による、味付けのリニューアルであっても
”この方が美味しい”と感じる人もいるとは思いますが
”前より美味しくなくなった”と感じるような人たちにとっては
悲しいことですよね。

とは言え、実際にこういったパターンでの
ステルス値上げが行われることがあるのも事実です。

純粋な値上げとどっちがいいの?

”ステルス値上げ”と”純粋な値上げ”どちらが良いのか。

これに関しては、
特に答えはありません。

と、言うのも人によって考え方は異なるためです。

内容量は味など、商品の内容を変えることなく、
値段を上げる方にしてほしい!という人もいると思いますし、
これ以上高くなるよりかは、内容量を減らしたりして
”ステルス値上げ”してほしい、と感じるような人も
いるかと思います。

ですので、この点に関しては
”どっちにするのが正解”という答えはありません。
そのため、それぞれのメーカーも色々試行錯誤をしている状況、
ということになるのです。

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ステルス値上げは法律的に問題ないの?

ステルス値上げは多くのメーカーが行っています。

”表示などを偽装しない限りは”
特に法律的には問題なく、
”こっそりと内容量が減っていても”
それが、パッケージに明記されていれば、問題はありません。

例えば90グラム⇒80グラムに内容量を減らした場合、
商品の裏面などに「内容量・80グラム」と書かれていれば
これは、”良い印象かどうか”はさておき、
違反にはなりません。

逆に、内容量を減らしたのにも関わらず
元のグラム(上の例えの場合、90グラム)と表示していた場合、
これはアウトです。

ですので、ステルス値上げ自体は
ちゃんと正しい表示をしているのであれば
”ステルス値上げします!”みたいなことを宣言しなくても、
一応は、問題はないということになります。

まとめ

ステルス値上げの方が良いか、
通常の値上げの方が良いか、
これをどう感じるかは、人それぞれです。

ただ、ステルス値上げには、↑で紹介したように
”気づきにくいパターン”も含めて色々なパターンが
あるので、それらも含めて、しっかりと覚えておくと、
良いのではないかと思います。

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