ニンテンドースイッチ向けに発売された
「スイカゲーム」は、
発売からおよそ2年が経過したタイミングで大ヒットを記録するという
異例の経緯を辿ってきたゲームソフトで、
実際に発売当初は、全く話題になっておらず、
他の数多く発売されたダウンロード専用ソフトと同じような感じで
流れてしまっている、そんな作品の一つでした。
しかし、2023年の秋になって突然の大ヒット、
既に100万ダウンロードを軽く突破して、数百万のダウンロードを
記録しているなど、非常に売れている作品に変化を遂げました。
では、スイカゲームが大ヒットした理由は何なのでしょうか。
その点を考察していきたいと思います。
一番の要因となったのは…？
スイカゲームが大ヒットした一番の要因となったのは、
動画配信者が「スイカゲーム」のゲーム実況を配信し、
そこから複数の配信者に話題が広がり、
一気に知名度が上がり、爆発的にヒットした…
というのが、一番の要因ですね。
これは実際に売上が急に伸び始め、急に話題になり始めた時期を
見ると、明らかで、
現代では「配信」や「SNS」などで話題が広がるということは
ゲームにとって、非常に強い武器になりえることを
良く現した事例、と言えます。
現代ならではのヒットとも言えるでしょう。
（昔は配信だとか、SNSだとか、そういうものはなかったですからね）
他にもいくつか要因はあるとは思いますが
スイカゲーム大ヒットの最大の理由は
”動画配信者による配信が行われたことによって、爆発的に広がった”
ということに尽きるかと思います。
知名度が上がった後に価格の安さもプラスになった
スカイゲームの販売価格はswitch版は240円（セールなどが行われていない場合の通常価格）と
なっています。
価格としては非常に手に取りやすい価格で、
これが、配信者による実況後に、知名度が上がり、”自分もやってみようかな”という
ユーザーたちに手に取って貰える要因になったのは確かでしょう。
例えばスイカゲームが色々なモードを搭載している
3000円クラスのゲームだったとすれば、
今のような大ヒットには至っていないでしょう。
実況動画や、話題になっているのを見て、”これ面白そう”と思った時に、
そのゲームが240円だからこそ、どんどん広まって行ったのであり、
仮に、3000円だったら今ほどは広まっていないでしょうから、
低価格であったことも、スイカゲームが大ヒットを記録した
理由の一つであると言えます。
ただ、”ヒットのきっかけ”は240円だから、ではありません。
何故なら、ニンテンドースイッチのダウンロードソフトを見れば分かりますが、
240円以下のソフトや、価格が似たようなソフトは
”いくらでも”あるためです。
しかし、それらはスイカゲームのように大ヒットを記録してはいません。
つまり”価格が安いだけで売れるわけではない”ですし、
セールで100円になっているようなソフトでも、
やはり一時的にランキングの上の方に来るようなことはあっても
スイカゲームのように爆発的に売れるわけではないので、
”価格が安いだけでヒットすることはできない”のです。
スイカゲームの”動画配信”のように”きっかけ”があって
広がり始めたら低価格は非常に強い武器になりますが、
”きっかけ”が生まれなければ大ヒットは起きないので、
あくまでも”価格が安い”というのはヒットのきっかけではなく、
話題が広がり始めた時に広がっていく力を強めた、という
そんな感じになるかと思います。
価格が安いだけで売れるなら、2021年の発売当時から
売れるわけですからね。
分かりやすいゲーム内容はプラスに
スイカゲームの魅力の一つは、
分かりやすいゲーム性ですね。
実際にプレイしてみても、スコアを狙う奥深さはありつつも
ルール自体はシンプルですし、
ゲームを遊んでいない人からしても、
フルーツを題材にしていることによって見た目だけでも
分かりやすい内容になっています。
当然、どんなに実況されても、どんなに知名度が上がっても
ゲーム内容が伴っていなければ大ヒットはしませんし、
仮に、ブームに乗って売れたとしても、
その後の評判は悪い評判になるものです。
しかしながら、スイカゲームに関して言えば
”悪い評判”というものはあまり聞こえてきません。
もちろん、どんなにヒットしたゲームであっても、
どんなに高評価なゲームであっても、
人によって合う・合わないはありますから、
スイカゲームも苦手な人もいるとは思いますが
全体的に見れば評判もしっかりと伴っているため、
ゲームとしても分かりやすく、癖になる感じから、
さらにプレイヤー数は伸びたと考えられます。
とは言え、”ゲーム内容だけで”ここまで大ヒットできたのかと
言われると、これはまた”価格”の部分と同じで、
注目を集めたからこそ、そのゲーム内容に触れてもらうことができた、
という点はありますので、
やはり、スイカゲームがここまで売れた理由の最大の要因は
”動画配信者による配信”や、その後のSNSなどで拡散となるでしょう。
そこに低価格である点や、ゲーム内容が上手くマッチングして、
爆発的に広がった、ということだと思います。
私はswitchのダウンロード専用のソフトを仕事柄もあり、
かなり遊んでいますが
”内容”だけで言えば素晴らしい出来栄えの低価格のゲームも
それなりの数、存在しています。
しかし、どれもスイカゲームのように大ヒットはしていないことから、
やはり、”広がる”ということが非常に大事であることが分かります。
配信者の目に留まったという点では…
スイカゲームが爆発的な大ヒットを記録したきっかけは
”動画の配信”ですが、
そうは言っても、さらにその先まで遡って考えて見れば
配信者の人たちが、スイカゲームを手にしていなければ
それは起きなかったことです。
そして、配信者の人達に手にしてもらえたのは
やはり、価格とゲーム性の部分もあるでしょうから、
価格・ゲーム性のおかげで配信者の目に留まり、
ゲーム実況によって爆発的に評判が広がり、
そしてまたここで”価格”が安いので”じゃあ自分も”と、
さらに広がって行った…そういうことになるかと思います。
「運」も実力のうち
スイカゲームに至っては”運”も非常に良かったと考えられます。
実際に、配信者に手にしてもらって
その動画が広まり、ユーザーにも広まり、という
”連鎖的な反応が全て上手く行った”のは、”運”の部分もあるのは事実で、
スイカゲームはそういった部分も含めて”持っていた”ゲームであると
言えます。
実際、ゲームがヒットするかどうかは、
運の要素が影響することもあり、
スイカゲームに関しても”配信者の目に留まり、それが爆発的に広がった”
というのは、ゲーム自体の面白さに価格、そして運まで味方につけた
結果であると考えられます。
もちろん”運だけ”ではここまでヒットすることはありません。
しかし”運も味方につけないと”ここまでのヒットはなかなか難しく、
そういった点もプラスに繋がったと言えますね。
また、配信ハードをPS4やPS5ではなく、switchにしたのも
現在の普及率や、スイカゲームを遊ぶユーザー層とマッチングした点などから
上手い選択であったのだと思います。
まとめ
スイカゲームヒットの最大の要因は
”配信者による配信”で爆発的に知名度が増え、
そこに”低価格で買いやすい”と言う点と”魅力的で分かりやすいゲーム性”が
上手く絡み、さらには運も味方につけた、
ということに尽きると思います。
先程少し書きましたがスイッチという選択も
正解でしたし、全てが上手く行った、DL専用ソフトの希望にも
なったのではないかと思いますね。
