ゲームの「完全版商法」とは?やり方を間違えればリスクも。

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ゲームの”完全版商法”とは、
発売したゲームに追加モードや追加キャラクターなど、
何らかの”追加要素”加えて
バージョンアップ版を発売することを示している言葉で、
特に”元の作品が発売されてすぐ、バージョンアップ版を発売する”ことや、
”毎回のようにバージョンアップ版を発売する”ようなシリーズ展開をしていると
”完全版商法”と、ユーザーからも不満の声が上がりやすくなります。

確かに、”完全版”を後から発売すれば
その分、売上を確保することもできますし、
シリーズファンの中には喜ぶ人もいるでしょう。

しかし、”展開の方法”を間違えてしまうと
逆効果になる場合もあり、
完全版を乱発することでシリーズ自体の衰退に
繋がってしまう可能性もあります。

この”ゲームの完全版商法”について、
詳しくお話していきたいと思います。

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完全版を出すこと自体は悪いことではない

後からバージョンアップ版を発売すること自体は
悪いことではなく、
実際に完全版が発表されたりして、喜ぶユーザーもいますし
メーカーによっては”後からバージョンアップ版を発売しても”
完全版商法だ!などという不満の声は少なく済む場合も
多いです。

実際に”完全版”と呼ばれるような内容のゲームは
多数発売されていますが、
例えば、任天堂の「マリオカート8 デラックス」は、
WiiUで発売されたマリオカート8に要素を追加した、
”完全版”に当たるゲームですが、
このマリオカート8デラックスに”完全版商法だ!”などと言う人は
ほとんどいません。
また、カプコンの「モンスターハンター」も後から完全版のようなものが
出ることも多いですが、これもまたあまり”完全版商法”などと
批判されているようなことはありません。

逆に、例えば日本ファルコムより発売の
「イースX -Proud NORDICS-」という作品は
発表当時、SNS上で”完全版商法”がトレンド入りしてしまったり、
PS4で発売されたバンダイナムコの「ゴジラVS」という作品も、
当時、不満を口にするユーザーの方(※当時、ゲーム店に勤務していました)もいました。

こういった、”同じ完全版を発売する”のでも、
やり方によってユーザーの印象は大きく変わってしまうのも事実です。

”上手く活用すれば”完全版はメーカーの売上にも貢献し、
ユーザーも満足するものですが、
逆に、”上手く展開できない”と、ユーザーの不満が爆発したり、
シリーズの衰退に繋がる可能性もあるので、
この点は注意が必要になるのです。

「嫌われる」完全版商法とは?

前述した通り、完全版商法は
嫌われるケースもあれば、そうでないケースもあります。
あらゆる要素が組み合わさってのことですから、
一概には言えませんが”下記のような完全版の展開”は
嫌われるリスクを高めてしまいます。

・完全版の発売が早すぎる
まず、元の作品の発売から”完全版”までの発売が早すぎると
最初のバージョンを買ったユーザーなどからの不満も噴出します。
例えば、上で例に出したイースXは2023年9月に発売、
それから1年ちょっとで完全版が発表されたため、完全版商法などと
言われてしまったほか、
「ゴジラVS」に至っては
元の作品にあたるPS3のゴジラが2014年12月発売、
完全版の「ゴジラVS」が2015年7月発売という
もはやユーザーに喧嘩を売っているような展開でした。
(※PS3版の発売時点ではPS4のゴジラVSは未発表でした。
せめて発表済みならそこまで文句は言われなかったでしょう)
このように”早すぎる完全版”は不満の原因となります。
完全版が早すぎる場合に関しては”最初のバージョン”を買った人向けに
無料アップデートをするなど、信頼を落とさないためには救済措置が必要になります。

・毎回のように完全版を出す
”当たり前のように”毎回完全版を出すメーカーは
そういうイメージがついてしまい、不満を抱かれやすくなります。
また、これをしてしまうとシリーズ自体の衰退に繋がることもあり、
実際に完全版の発売頻度が多すぎたシリーズでは
売上の衰退を招いているものも存在します。
例えば「コーエーテクモ」は、完全版の発売率が非常に高く、
無双シリーズやウイニングポストシリーズなど、同じタイトルに
複数回完全版が出たりするケースもあるほか、
「レベルファイブ」も完全版やバージョンアップ版の発売率は
比較的高く、その結果かブームを長持ちさせることが苦手な印象を受けます。

・完全版のために”わざと”出し惜しみしている
最初から完全版を出す前提で、
元々”入れるべき要素”をわざと収録せずに、
完全版の時にそれを入れる…というのも”嫌われる完全版”のやり方です。
故意なのか、本当に気付かずに後から追加しようとなったのか、
それは別としても、
ユーザー目線から”これ、わざと完全版の為に出し惜しみしてるな”と
思われてしまうような展開をすると、高い確率で
”嫌われる完全版”になってしまいます。

このようなところでしょうか。
↑のような部分に当てはまれば当てはまるほど
”嫌われる完全版”になってしまうため、
メーカーとしても展開に注意するべきだと思います。

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展開次第ではリスクになる

完全版を発売することは”上手に展開すれば”
完全版もヒットして、ユーザーからの大きな悪評もなく
メーカーの利益にもつなげられます。

実際に先程書いたマリオカート8デラックスは
元々のマリオカート8以上に売れて大ヒットを記録していますし、
カプコンのモンハンもヒットを記録しています。
他にもこういった”成功例”はたくさんあります。

しかし、展開の仕方が上手でない場合は
マイナスになってしまうこともあり、
下記のようなことが起きる場合もあります。

・買い控えに繋がる
あまりにもすぐに完全版を出したり、いつも完全版を
出したりしていると
”どうせ完全版が出るからいいや”と、最初のバージョン発売時に
買い控えをするユーザーも増えていきます。
結局、中古で買われてしまったり、完全版が出るころには興味を
失っていたりして、売上に繋がらないことも考えられます。

・シリーズ自体が衰退する
上記のような買い控えが起きたり、
マイナスのイメージがユーザーの中で広がり、
シリーズ自体が衰退する恐れもあります。
特に、完全版を乱発したりしているメーカーのシリーズは
売上的に衰退していく傾向にあり、
”ほどほどに”しておくことが求められます。

・ユーザーのイメージが悪くなる
完全版商法と言われてしまうような展開を
繰り返していると「このメーカーの新作はもう買わない」とか
「ここはすぐ完全版を出すから待とう」とか、
そんな風になっていき、ユーザーのイメージは
どんどん悪くなっていってしまいます。
一度こうなってしまうと、取り戻すのは大変で、
ゲームの今後の展開にも悪影響が出る恐れがあります。
完全版も何でもかんでも出せばよいわけではないですし、
また、出すにも”ある程度の期間を空けること”が重要で、
こういった点はしっかりと考えて判断していく必要があります。

まとめ

完全版を発売すること自体は”悪”ではありません。

やり方によってはユーザーも喜び、メーカーも利益が出ます
しかし、”あまりにも早すぎる完全版の発売”や
”何から何まで見境なく完全版を出す”こと、
”完全版にさらに完全版を出す”などをしていると
ユーザーの信頼も、評判も失っていくことになりますので、
そのような展開は”しない”ことが、
完全版を発売する上で、失敗しないための秘訣となります。

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