ゲームでリマスターなのにリメイクを謳っているのは問題ないの?

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ゲームソフトには
”リメイク”と”リマスター”と呼ばれる作品が
存在しています。

しかしながら、中には
”実際はリマスターの内容なのに、リメイクと書かれている”作品や
その逆の作品も存在しているのが事実です。

リマスターなのにリメイクを謳っていることがあるのはどうしてなのか、
それは許されることなのかどうか、
この点について解説していきます。

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リマスターとリメイクの違いとは?

リマスターとリメイクについては以前、
別の記事でも書きましたが、
「リマスター」の方は既存の作品の画質を最新機種に合わせて
強化したり、少し追加要素を加えた作品などに使われることが
多い呼び方です。

例えばPS3で発売されたソフトが、
PS4向けに画質を強化して発売されたりすると、
それが「リマスター」となります。

リマスターの場合は基本的なゲーム内容自体は同じで、
”綺麗になっている”と言っても作り直されているわけではなく
ベースは同じ作品が多いです。

一方の「リメイク」の方は
元々の作品を1から作り直すようなイメージ
(あるいは大部分を作り直す)で、
同じ世界、同じストーリー、同じ基本システムながら
また、それを一から作り直しているような感じの作品ですね。

どんな作品がこれに相当するのかと言うと、
ポケットモンスターブリリアントダイアモンド・シャイニングパールや、
バイオハザードREシリーズ、
FF7リメイクなどがこれに当たります。

元となる作品と確かに「同じベースの作品」ですが、
”別作品とも呼べるような進化を遂げているもの”、これがリメイクです。

リマスターは
「元のゲーム」に味付けをするイメージ、
リメイクは「元のゲーム」を参考にもう一度1から作るイメージを
持っていただけると分かりやすいと思います。

実際には、異なる謳い文句を使うこともある

リメイクやリマスターに関しては
一般的に、↑のようなイメージを持っている人が多く、
↑のようなイメージで使われているケースも多いですが、
場合によっては「リメイク」を「リマスター」と言っていたり、
「リマスター」を「リメイク」と言っているような場合もあり、
例えば「龍が如く維新極」という作品は
実際の所はリマスターに近い内容ですが、メーカーはリメイクのような
扱いで発売していますし、
「ゼルダの伝説スカイウォードソードHD」もリメイクと表記されていますが
実質上、リマスター的な作品です。

逆に、リメイクなのに「リマスター」とタイトルに入れているような
作品も存在しています。

なので、ゲームのパッケージに”リメイク”と書かれているからと言っても
必ずしもそれが”リメイクと言えるような作品なのか”と、言われると
”それは分からない”というのが答えになります。

では、どうしてそのようなことが起きるのでしょうか。

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具体的な定義があるわけではない

実は「リマスター」と「リメイク」には
具体的な定義があるわけではなく、
最初に説明したような解釈をされていることが多いですが、
言葉の意味合い的にそのように決まっているわけではありませんし、
法律で「リマスターはこう、リメイクはこう」と決まっているわけでも
ゲーム業界内でCEROのように、何か仕組み的に決まっているようなものでも
ありません。

つまりは”勝手にそういうイメージを抱かれて、そうなった”という
状態である、というのが事実です。

ですので、大部分を変えていないとリメイクを名乗れない、だとかいう
ルールはなく、画質を向上させただけでも”リメイク”を名乗ることは
可能だということです。

このあたりに厳密な決まりはなく、
最終的には発売するメーカーが
「これはリメイクだ!」と思うならリメイクとして発売できますし、
「これはリマスターだ!」と思うならリマスターとして発売できる、
ということです。

ただし、露骨にリメイクだと誤解するような言い方で
発売した場合、
レビューなどを見ると
”リメイクを謳っているが、これはリマスターでしかない”みたいな
悪評価がついているケースも多々見受けられるので、
そういった点は発売するメーカー側としても
注意していく必要があるのは、一つの事実であると思います。

購入前に自分でよく確認すること

自分が購入しようとしているゲームが
本当にリメイクに相当する内容なのか、
それともただのリマスターなのか、
このあたりについては、自分が実際にゲームを
購入する前に”よく確認すること”が大切になります。

確認を怠ってしまって、
”リメイクだと思って購入したのにリマスターじゃん!”と
なったとしても、メーカー側は何の対応もしてくれませんし
販売店も何の対応もしてくれません。
ルール的には、今現在では、リメイクとリマスターの言葉の意味は
曖昧な部分があるために、特に問題が生じないためです。

ですので、自分自身で勘違いしないように、
購入前にしっかりと”買おうとしているゲームの内容”を
把握しておく、ということは大切なポイントになります。

まとめ

リメイクとリマスターは、
言葉の意味合いとしては法律やゲーム業界のルールで
決まっているわけではありません。

基本的に「リメイク」>「リマスター」という感じで、
リメイクの方が原作から大きく内容が変わっている作品が
ほとんど(それが良い進化か、退化かは別として)ですが、
必ずしも”リメイク”と謳っているゲームが、
実際にリメイクと言えるほどの内容かどうか、
ということは分かりません。

ですので、購入前にしっかりと確認する癖をつける、
ということは大事なことになるのです。

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