家電製品の中でも
「扇風機」は比較的壊れにくく、
長期間使えることの多い家電製品です。
一方で、シンプルな構造故に、
大きな故障なく、長年使えてしまうことも多く、
気づかない部分がどんどん劣化していき、
事故が起きてしまうようなことも、
多いのが扇風機です。
そんな扇風機の「寿命」はどのぐらいなのでしょうか。
買い替えのサインはどのようなものがあるのでしょうか。
この点を詳しく解説していきます。
扇風機に寿命はあるの？
扇風機にも寿命はあります。
どんな家電製品でも、基本的に
「無限」の寿命を持つものは存在しない、と
考えておいてください。
扇風機に関しては比較的長めではありますが
大体目安として、５年から１０年程度であると言われています。
（７、８年程度が多いです）
扇風機本体、あるいは商品パッケージに「耐用年数」が
書かれており、そこに目安の年数が書かれているので
それを一つの参考にしてみると良いと思います。
寿命（耐用年数）を過ぎたら使ってはいけないの？
そういうことではありません。
扇風機の耐用年数を過ぎたらただちに使用を中止して買い替えて
下さい…、なんてことはないのでその点は安心です。
耐用年数を超えても、使うことができる扇風機は
たくさんありますし、
問題なく２０年、３０年と使うようなご家庭があるのも事実です。
ただし、一方で、
耐用年数を過ぎれば、どんどん事故などが発生する
リスクが上がっていくのも事実であり、
耐用年数は「これ以上使う場合は、より注意するようにして下さい」と
いう意味合いのものでもあるので、
その点は頭に入れておく必要があります。
”使っても問題はありませんが
リスクは高まる”というのが分かりやすい答えになります。
とは言え、耐用年数は目安なので、
例えば耐用年数８年と書かれている扇風機が
”９年目”になったら即座に捨てる、だとかそういう
極端なことはしなくても良いです。
その後も都合に合わせて使っていく分には
（もちろん、最低限の注意は必要ですが）問題はありません。
寿命を超えて使っていると何が起きるの？
扇風機の耐用年数を超えて使い続けている場合は
何が起きてしまう可能性があるのか。
先程も書いた通り
「耐用年数を超えたら確実にそうなる」ということでは
ありませんし、逆に
「耐用年数内なら絶対に安全」ということでもありません。
ただ、使っている期間が長くなれば長くなるほど
内部ではどんどんあらゆる箇所が消耗していくのは
事実なので、そのリスクが高まっていきます。
扇風機の場合に関しては
当然「故障してしまう」だけで済む可能性もありますが
場合によっては「発火」し、火災の原因に
なってしまう可能性があります。
動かなくなってしまうだけなら買い替えれば
良いだけですが、発火されてはさすがに
困ってしまいますよね汗
内部の回路のショートやコードの断線など、
色々な原因によって
扇風機が火を噴いたり、発火したりする可能性が
ありますので、この点は注意する必要があります。
買い替えのサインは？
では、寿命を迎えた扇風機の
”買い替えのサイン”にはどのようなものが
あるのかも見ていきましょう。
・熱の異常
扇風機が妙に熱くなったりするようになったら
注意が必要です。
機種によっては、長時間使用していると元々少し
熱くなるようなものもありますが
”今までより熱くなった”と感じる場合は危険信号です。
・音の異常
「扇風機の音が変わった」など、
音に違和感を感じる場合も注意です。
何の音なのか（例えば置き方がずれているなどであれば問題ありませんが）を
確認し、特に今までと配置上などには変更がないのに
変な音がする、という場合は要注意です。
・臭いの異常
これは非常に危険です。
何らかの「普段はしないおかしな臭い」が
扇風機から出ている場合は、ただちに使用を中止して、
異常がないかを確認してください。
これに関しては、その後、絶対に起動しないことをおすすめします。
・振動の異常
今までにはなかったような振動を扇風機が発生させている場合も
注意が必要です。
・発火
発火した場合は、すぐに使用を中止し、安全を確保してください。
絶対にそれ以降使ってはいけません。
このようなサインのいずれか一つでも出ていて、かつ
長年使っているような扇風機の場合は
”買い替えのサイン”です。
金銭的に厳しい、などの理由もあるかもしれませんが
それでも、発火してしまったらおしまいなので、
買い替えをおすすめします。
なるべく寿命を延ばすために…
扇風機の寿命を出来る限り延ばすためのポイントは…
・耐用年数が長いものを買う
・乱暴に扱わない
・しっかりと日ごろから掃除を行う
という点になるかと思います。
ただし、どんなに扱い方に気を付けていたとしても、
家電製品とは、最終的には”故障”してしまうものですから、
耐用年数を超えたりして、調子の悪い部分が
出てきてしまった場合などに関しては、
あまり粘りすぎずに買い替えなどを検討することを
おすすめします。
まとめ
扇風機は長持ちしやすい家電です。
他の家電と比べると
構造上、シンプルなものが多いので、
「動く」だけなら１０年、２０年、あるいは３０年と
かなり長持ちしてくれる可能性も高いです。
ただし、内部は確実に消耗しており、
これには、どうあがいても、限界というものが
存在しています。
耐用年数を超えたあたりからは
使いながも、何か”変化”があった場合には
すぐに対応できるように、
注意はしておきましょう。
事故が起きてから後悔しても、遅いですからね。
