リメイクで失敗に繋がる要素は?不評になってしまうゲームのリメイク!

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ゲームには”リメイク”と呼ばれる作品も
存在しています。

過去に発売されたゲームを、また現代の技術で1から作り直したり、
現代のグラフィックに調整、大幅に要素を追加・調整した
作品などのことを、リメイクと呼びますが
(一方、画質をHD化しただけなどのものは、リマスターと呼ぶことが多いです)
この”リメイク”も、場合によっては”失敗”に終わってしまうこともあります。

リメイクされるような作品は、
基本的には”元となる作品”自体の人気も高く、
売上や評価的にも高いものが望めるものになりますが
場合によっては”原作の方が良かった”などと言われてしまったり、
”改悪”などと言われてしまったりすることもあるのです。

では、ゲームのリメイクにおいて”失敗”の確率を上げてしまうような
要素には、どのようなものがあるのでしょうか。

この点について、解説していきます。

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リメイク=必ず成功するとは限らない

ゲームのリメイクも”名作”をリメイクすれば
必ずしも成功するとは限らず、リメイクの作り方によっては
元々の作品よりも大幅に評価を落としてしまい、
売上も微妙、逆にそのシリーズ作品に傷をつけるような、
そんな結果になってしまうことも、実際にあることです。

元々の作品がどんなに名作であったとしても、
そのリメイク作品も”名作”という評価を得られるかどうかは
分かりませんし、
元々の作品の売上が何十万本、何百万本の売上を記録しているような
大ヒット作品であったとしても、
必ずしも同じような売上を記録することができるかどうか、ということも
分からないわけです。

元々の作品が名作扱いされている作品であればあるほど、
寧ろそのハードルは上がっていくわけですから、
リメイク作品も作り手としては、色々と大変な部分もあるのです。

では、そんな”リメイク”の作品で
失敗する可能性を高めてしまう要素を、それぞれ見ていきましょう。

原作をあまりにも変えすぎている

リメイクは、”変わらなすぎ”もマイナス評価を
貰うことになってしまう原因の一つですが、
一方で”変えすぎ”も、マイナス評価になってしまう
リスクのあることで、
実際に「改悪」だとか、そういったことを言われてしまう
リメイクのゲームも存在します。

基本的に、評価を得るためのポイントとしては、
リメイクの場合は”原作の良いところ”は生かし、
”原作の悪いところ”を中心に変えていく、というのが
最も安全な作り方であると思います。

”良いところ”は、そこを伸ばす形で、
”悪いところ”を、大胆に変えて行くようなそんなイメージですね。

良いところを消してしまったりすると、手抜きと言われてしまったり、
評価ダウンにつながるリスクは高まりますので
良いところはなるべく残す、ということが大切ですね。

もちろん、”残すのが難しい”要素もリメイクには存在すると思いますが
”原作で好評だった要素を削除すればするほど、評価に響く”ことが多いので
ここは、リメイクを作る上では注意したい部分のひとつです。

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キャラやストーリーの”改悪”は悪評に繋がりやすい

ストーリー描写などが存在するゲームのリメイク版の場合、
”キャラクターやストーリー”も、多少変更を加えることが
ほとんどですが、
キャラクターやストーリーには熱狂的なファンがいたりすることもあり、
ここを下手に”改悪”してしまうと、
大幅に評価を落とす可能性があります。

特に、キャラクターの容姿を大幅に変えてしまったり、
キャラクターのストーリー上での活躍を大幅に悪い方向に変更したり、
ストーリーを、解釈自体が変わるレベルで改変したりしてしまうと、
原作ファンから「こんなの違うゲームだ!」と、言われてしまう
可能性も高まります。

変更・追加は当然あるとは思いますが
”元の形”を崩さない範囲内で、ということも大事なポイントとなるので、
その加減が難しいところです。

あまりにも新要素などが少ない

ここまで紹介したのは”変更に伴う悪評”でしたが、
逆に”あまりにも原作と同じ”でも、
”何も変わっていない”とか”手抜き”とか、
そういう評価を下されることになってしまう可能性があります。

ほとんど同じなら、リメイク版を
作る意味もあまりないですし、
例えば画質を高画質にしただけなら(1から作り直しているような場合は別として)
それはリメイクではなく、リマスターでしかありません。

”リメイク”を謳っておいて、実際に中身が
リマスターだったりすると”これはリメイクではない”みたいな
不評がついたりすることもありますし、
売上にも影響する部分の一つとなってしまいます。

あまりにも原作と同じようなつくりの場合は、
あまり”リメイク”とは名乗らない方が良いでしょう。

厳密に言えばリメイクとリマスターの定義は決まっておらず、
各メーカーが自由に自称して良い部分ではありますが、
誤解を招くためにも、余計な不評をつけられてしまうことが
ないようにするためにも、
変更点が少ない場合は、あまりリメイクと名乗らない方が良いのは
確かだと思います。

ボリュームが減っている

原作よりもボリュームが減っている場合、
これも評価ダウンの原因になる場合があります。

特に”大幅に要素をカットしたような作品”の場合、
”もう一度作り直してほしい”みたいなことを
ユーザーに言われてしまうようなケースも
実際に販売店時代に耳にしたことも、よくありました。

確かに、見た目の部分などがパワーアップしたとしても、
原作よりもその内容が薄くなっていれば
”芸術品”としての価値は上がったとしても、
それがゲームである以上、ゲームとしての評価が
下がってしまうことは、ある意味当然とも言えます。

もちろん、ボリューム自体も、
原作が昔のゲームであればあるほど、
グラフィックやその他演出面など、
開発に時間がかかる要素が増えているので、
ある程度短くなってしまうのも、
仕方のないことと言えば、そうかもしれませんが、
やはりユーザーとしては、それでも”遊べる部分が減っている”と
いうことになれば不満を感じてしまうのは
仕方のないことです。

原作のボリュームが大きければ大きいほど、
リメイクに対するハードルも上がる、と考えても良いでしょう。

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バグが多すぎる

”バグ”が多すぎる場合…
これは、新作だろうと、リメイクだろうと、他のゲームであろうと、
評判は大幅にダウンしますし、
パッケージ版も存在しているソフトの場合、
短期間で、中古の買取が大幅に増えて、
発売後1,2か月程度で、値段が大暴落してしまうようなこともあります。

こうなってしまうと、後でアップデートで修正をしたとしても
後の祭りで、そう簡単に巻き返しはできませんし、
売上にも、評判にも大きな影響をもたらすことになる場合も
あるので、この点は”厳重に注意しなくてはならない”部分となります。

ゲーム販売店に勤務していた時代
”バグにより、恐ろしいほどに中古で溢れたタイトル”は
いくつも見てきましたし、
そうなってしまうと後でアップデートしても多くの場合”手遅れ”なので、
リメイク版でもそうですし、リメイクじゃないゲームでもそうすが、
致命的なバグを複数抱えたまま発売してしまう、ということは
ゲームメーカーとして避けねばならないことのひとつになります。

まとめ

不評になるリメイクにありがちなことを、
それぞれ解説しました。

もちろん、元々評価が微妙だった作品をリメイクして、
リメイク後も微妙…という
原作のせい、みたいな理由もなくはないですが、
基本的にリメイクされるような作品は、
かつてヒットした作品がほとんどですので、
ゲーム開発側の手腕が問われるものになっています。

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