地震発生時にも出勤?地震の際の職場の対応を考えておくべき…!

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地震発生時における会社のルール。
これは、しっかりと決まっていますか?

特に、出勤に関するルールは、
あまり定められていなかったり、
あったとしても形骸化してしまっている会社も
多いのではないでしょうか。

もちろん、小さい地震であれば、
わざわざ休みにしたりだとか、そんな対応は
必要ないかとは思いますが、
大きな地震の時には、会社として、しっかりと対応を
考えておく必要があると思います。

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地震発生時の出勤に関するルール

地震発生の時間にもよりますが
もしも、出勤時間前に、大きな地震が発生したのであれば、
その対応を、企業として、しっかり考える必要がありますし、
予め決めておくべきでしょう。

大きな地震の後には、連絡手段が麻痺する可能性もありますから、
予め会社としてルールをしっかりと決めておく必要があります。
そういう部分が曖昧だと、無理して出勤してしまったり、
帰宅困難者を生み出す結果になってしまったりと、
良いことなど、一つもないのです。

大きな地震発生時の出勤に関して、
個人的に思うことを書いていきます。

※ほかの地震関連情報は
地震関連情報のまとめからご覧ください!

予め決めておく

大きな地震が発生した際の会社のルールをあらかじめ決めておく、
これは、とても大切なことだと思います。
ルールが社則に書かれていても、
”そのルールが適用されているのかどうか分からない”という
状態では全く意味がありません。

自身災害時に、社員はどのように対応するべきなのかどうか、
しっかりと定めておく必要があります。
上でも書いたように”生きていないルール”では意味がありません。
ちゃんと”生きているルール”である必要があります。

いざという時に社員がどうすれば良いのか
迷ってしまうような状態では、意味がないので、
「もしも会社に連絡がつかなくてもこうするべき」という
ルールをしっかりと事前に示しましょう。

震度〇以上が発生した場合、など、
客観的に誰でも判断できるような基準を作ると良いかと思いますが、
このあたりは各会社ごとに色々な事情があると思いますから
個別に判断するのが大事になるかと思います。

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無理して出勤させれば危険が増す

大きな地震の際には、余震活動なども懸念されます。
余震活動以外にも様々な二次災害がつきものなのが
地震災害の怖い所です。

そんな中、会社に出勤させれば余計な危険を
招くだけでしょう。
もちろん、災害時にこそ、機能していないといけない仕事だとか、
色々な事情はあるかとは思いますが、
”その仕事が、災害時にも本当に必要なのかどうか”は
会社の経営者や上層部に居る人間がしっかりと判断するべきです。

本当に命にかかわることですから、
会社の責任は重大です。
何かあってから後悔したのでは遅いのです。

それでも目先の利益を優先するのか。
そこの判断で、会社としての質も問われると思います。

無駄な帰宅困難者を生む

地震災害時に無理して出勤させる、ということは
本来は、そうならなくても良かったはずの
”帰宅困難者”を生み出すことになります。
交通に余計な混乱を招く原因になりますし、
帰宅難民の増加は、あらゆる面に支障を及ぼします。

会社側はこのこともしっかりと知っておくべきでしょう。
”出勤時間時”に電車がまだ動いていたとしても、そのあとは分かりません。
何らかのトラブルがある可能性もありますし、
更なる余震活動などによって、電車で止まる危険性は十分に
あるのです。

会社に来る時間帯に電車が動いていたとしても、
会社から帰る時間帯まで、果たしてそれは動いているのか?と
言われれば、会社側にそんなこと、分からないかと思います。

無理に出勤させることは、
帰宅困難者を無駄に増やすだけという結果になるかもしれません。
そこのところも、よく考えておく必要があるでしょう。

仕事に集中できる状態ではない

大きな地震のあとは、多くの人間は仕事などに集中できる
状態ではありません。
何よりも、余震活動などが続くことで恐怖心もあるでしょうし、
動揺も少なからずあるかと思います。
そして、家の状況なども心配でしょうし、
家族や友人などの安否や状態も心配だと思います。

とてもじゃありませんが、会社の心配などしている余裕が
ある人は、本来は少ないはずなのです。

仕事が無ければ、真っ先に家の片づけなどをしたいでしょうし、
知り合いや大切な人の安否の確認もいしたいはずです。
仕事よりも大事なことがある、ということですね。
多くの人間にとって、一番大事なモノは「会社」でも「仕事」でもありません

身近なで命あり、自分の命であり、自分たちのプライベートです。
仕事や会社は二の次。
それが普通の人間の反応だと思います。

心ここにあらずな状態で仕事をさせることが本当に
正しい事なのかどうか。
仕事をさせている間にも、家族や、住居に危険が
迫っているかもしれない。
そんなときに、会社と言う牢獄にしばりつけておくことが
果たして本当に正しい事なのかどうか。
判断する立場に居る人間はしっかりと判断するべきでしょう。

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頑固ではなく、柔軟に対応を

地震災害の時は、頑固に物事を判断してはいけません。
会社側も規則、規則だとか、そういうことではなく、
臨機応変に状況を判断する必要があります。

例え、地震災害の時に、休みにする決まりがなかったとしても、
状況によっては、社員を休みにしたり、無理して出勤しないように指示を
したり、そういう配慮をする必要があります。

また、万が一出勤してしまった社員の方に対しても、
帰宅の許可を出したり、逆に、帰宅が困難なのであれば
会社での宿泊を可能にするなど、
臨機応変で状況に応じた対応が本当に必要に
なってくるかと思います。

そのあたりの判断は、素早く迅速に行うべきです。
いつまでも判断しかねていたり、
緊急事態でも、マニュアル通りにしか判断できなかったり…
そういうことは絶対にあってはなりません。

地震災害の際は、会社もまた、社員の命をしっかりと
守らなくてはなりません。
もちろん、利益も大切ですが、それ以上に命です。
命に勝る利益はありませんし、
それでも利益を追求するのであれば、
それは人として、問題のある考えであると、言わざるを得ないかと思います。

自分中心に考えない!

過去の自身の際に「自分が会社に来ているのだから、来れるはずだ」みたいな
ニュアンスの、上司からのLINE画像をツイッターで見かけたことが
ありますが、こういうのは上司として失格です。

「自分が会社に来れたから」と
自分を物差しにして考えてはいけません。
地震による影響は人それぞれ。
自分にとっては大した問題でなかったとしても、
社員のなかには、知り合いや家族の安否確認が取れなかったり、
家に深刻なダメージが起きていたり、
色々なトラブルが起きている可能性も十分にあります。

自分を物差しにして、
自分が大丈夫だったから、部下も大丈夫なはずだ、と
考えるのは、あまりにも乱暴な考えであり、
危険な考えです。

もう少し視野を広く持ち、
緊急事態なのですから、柔軟に対応していく必要が
あるのです。

まとめ

地震災害時でも、普通に出勤しているサラリーマンの光景はよく見かけます。
ですが、本当にそれで良いのか。
どんな状況でも会社を目指す、という日常的な風潮が、
余計に人々を危険に晒しているのではないか。
私は、そう思います。

本来、帰宅難民にならなくて済むはずだった人が
帰宅難民になってしまったり、
余計な心配がつみかさなって、心労が増幅してしまったり。

それこそ、人災、
人による二次災害なのではないかと思います。

地震災害の時には、サラリーマンの有り方を
会社は、今一度、よく考えるべきであると思います。

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