上からのアルバイトの扱いに関する指示。中には酷いものも…

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店員Kです!

店長をやっていると、時として「上」から、
アルバイトスタッフさんをまるでモノのように扱え、
みたいな指令が降りてくることもあります。

もちろん、中にはお店の経営上など、
仕方のないこともあるのですが、
それでも、それをそのまま伝えるか、
それともオブラートにアルバイトスタッフさんに伝えるか、
もしくは、店長の段階でそれを飲み込んで、自分自身で何とかするか。

店長は決断を強いられることになります。

そういう板ばさみになるのも、店長の仕事の一つと言えば
一つかもしれません。

私の先輩店長も、アルバイトスタッフを本部から守るのも
店長の役目のひとつだと、そう言っていました。

今回は、実際に私が雇われ店長として働いているときに
本部から言われたアルバイトに対する指示をご紹介していきます。

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本部からの指示とその対応

アルバイトスタッフさんに対する扱いには、
かなり酷いものもありました。
私の勤務していた会社はブラック企業だったので
尚更のこと、そういう酷い指示が回ってきていたことは事実です。

しかしながら、それを全てアルバイトスタッフさんに
そのまま降ろしていたのでは、現場は崩壊しますし、
店長がある程度、盾となり、ブレーキをかける必要がありました。
それもまた、店長の役割の一つだと思います。

今回は、実際にあった本部からの指示と
その対応について、書いていきます

①ごめんなさいして辞めてもらって

最も意味の分からなかった指示の一つです。
普段、現場を見ていない本部の人間から突然、
とある人物を名指しで、ごめんなさいして辞めてもらってと
意味の分からないことを言いはじめました。

これに関しては、当然拒否をしました。
本部の理由としては「見た目が接客向けでは無い」と
意味の分からない理由だったので、
お店として、そんな理由では対応することはできないとして
却下しました。
本部も、自分でも、理不尽な物言いであることが分かっていたのか、
それ以上何かを言ってくることはありませんでした。

ちなみに、これを言われた該当のアルバイトスタッフさんは
決して、人に不快感を与えるような外見ではなかったと思いますし、
あの人がダメなのであれば、クビになるアルバイトスタッフさんは
大勢、出てくることでしょう。
単純に、本部の人間の好みか、何か気に入らないことがあったのでしょう
(月1で視察には来ていたので、その際にそのアルバイトスタッフさんとも
顔を合わせることはありました)

そもそも、ごめんなさいして、アルバイトスタッフを退職させようと
言うのも理解不能です。
アルバイトスタッフさんを、何の理由もなく突然解雇することは
できませんし、問題になります。
「接客業に向いていないと思うから」なんて理由には
なりませんからね。

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②有給の支払額を調整して…

私が雇われ店長をしていたお店は
会社都合で閉店となりました。
閉店の際に、私の分と、全アルバイトスタッフさんの分の
有給を支給するように要求しました。
違法に、有休を支給していなかったので、
閉店のタイミングで、動いたわけです。

その結果、会社側が有給分を計算して支払う、
ということになったのですが、
見込み計算だったのか
「最大で〇日分支払うことができる」と本部社員から説明され、
「それぞれのバイトさんごとにどのぐらい頑張ったかどうか
 店長の方で判断して、少し支給額を下げるとか調整して
 何日分支払うか、決めてほしい」と言われました

何故私が決めるのかも理解不能でしたが、
これは遠回しに「有休支給額を下げてほしい。
しかも、その責任は店長で」ということだったのだと思います。

私は迷わず、全アルバイトスタッフさん分、
全額で支給するように記入して、書類を提出しました。
本部はそれ以上、何も言ってきませんでした。
言っても無駄だと判断したのでしょう。

③途中で帰らせてでも人件費を削って

お店が暇なときは、途中でアルバイトスタッフさんを
帰らせてでも人件費を削ってほしい、と言う指示。
確かに、会社的に見えば、それもそうなのでしょうけど、
ヒトとして考えれば、これはちょっと個人的には
嫌な感じだったので、それはしませんでした。

アルバイトスタッフさんは機械ではなく、
人間ですし、それぞれのアルバイトスタッフさんに
生活というものがあるわけですから、それを
急に「もう帰っていいよ」ということはできませんでした。

人件費削減に関しては、なるべく全員分のシフトが
減らないように、上手く調整しつつ、
「急に帰っていいよ」ではなく、最初からシフトには入れない、
スタイルで調整しました。

急に帰っていいよ、なんて単なる会社側の自己都合ですから、
あまりそれに付き合わせるべきではない、と私は考えました。

④店がヤバイ状況だ…

親会社からの謎の費用の増大(上手く取られていた?)に伴いお店の
利益が危なくなってきた際に
「アルバイトスタッフさんにも最大の危機だと伝えて」と
本部は言っていました。

これは私の店舗だけではなく、他の店舗に
対しても言っていたことですが、
あまり深刻な雰囲気にするべきではない、という判断で
私は言いませんでした。
この時点では閉店が確定しているわけでもありませんでしたし
”まだどうなるか分からない”程度の状態だったので、
変に不安を煽らない方が良いだろう、という判断です。

アルバイトの立場から考えて、
閉店の時期が決まっていて、それを隠されるのは困ってしまいますが
まだ決まっていない段階で
「お店がやばい」なんて言われても、私からすれば
逆に不安になるだけですし、
じゃあどうすればいいの?となってしまいますから、
私は変な不安を煽らない為にも、
これは伝えませんでした。

アルバイトスタッフさんに店の存亡云々まで託す、
というのは、少し求めすぎな気がするので…

この部分は店長によって、考え方は賛否両論だと
思いますが、私の場合は、具体的な話になるまでは
アルバイトスタッフさんを不安にさせるようなことは
言いませんでした。

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⑤給料明細の発行が遅れます

何故か、この会社は給料明細の発行が
遅れていました。
私は別にそれでもかまわなかったのですが、アルバイトスタッフさんの
中には、明細がないことで、困っている人も居ました。

「明細は遅れます」と豪語し、理由も話さずに、毎月遅延を
繰り返す経理部。経理部が親会社側の立場だったので、
子会社側の立場の、私が居た会社は、ある意味では
舐められていたのかもしれません。

時には送ってくるのを忘れるようなことも
ありました。
本部がアルバイトに(本部は何故か異様に親会社に遠慮していました)
待つように指示して欲しい、と言っていましたが
それはおかしなことなので、
本部を通していてはお話にならない、と判断し、
本部を介さず、直接経理部の担当に電話をして、
給料明細を給料日にちゃんと到着するように手配してもらいました。

子会社だろうと何だろうと、やるべきことは
やってもらわないと困りますからね。
ただでさえ、黒い企業なのですから…汗

まとめ

アルバイトに対する辛辣な支持が上から降りてくることは
よくあることです。
会社は、数字を見ます。
そのため、人間として考えると、なかなか酷いことも
平気で言ってきます。

それを上手く調整するのが、現場を指揮する店長の役割だと
私は思います。
全て、本部からの指示に言いなりになっているのではなく、
ちゃんと店長自身も自分で考えて、その上で行動する。

そういうことも大切になってくるのではないかと思います。

本部の中には、アルバイトを本当に道具としてしか
見ていない人も居ます。
そのあたりの調整は現場でするしかありません。

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