店員Kです!
お店で働いたり、自営業でお店をやっていると、
忘れ物や落し物を見つけることも度々ありますよね?
しかし、案外、この落し物の管理をどうすれば良いのか、
分からずに困ってしまう人も多いようです。
そこで今回は、
お店の中で拾った落し物や忘れ物を、お店はどのように管理すれば
良いのかをまとめていきたいと思います。
法律などを調べても、難しい事がウダウダと書いてあって読む気になれない…。
そんなこともありますよね?
なので、今日はできる限り、法律的な文章でなく、
分かりやすい文章が書いていきたいと思います!
①落し物を発見…
まず、店内で落し物・忘れ物が見つかるパターンは2つありますね。
①店の従業員が落し物を見つける
②お客さんが落し物を見つけたと、申し出てくる。
この2通りです。
いずれの場合も、
「いつ」「どこで」「何を」「どんな状態で」見つけたのかを
メモしておくと確実です。
「5月2日 店内カウンター前
緑色の財布 中身12円(10円1枚 1円2枚)」
ぐらいまで書いておくと良いですね。
面倒では、ありますが落し物関係のトラブルも結構あるので、
それを防ぐためのメモ書きです。
お客さんから届出があった場合、慰労金などの主張ができる、と
法律上あるので、厳密には
・落し物の種類及び特徴
・落し物のを届け出た日時
・お店の名前など
を書いた預かり書というものを拾ってくれたお客さんに
渡さなくてはならないのですが、
実際にここまでしている店舗はあまりありません。
お客さん側も、急いでいる方が多いでしょうから、
大金や宝石、精密機器など、高価なものでもない限り、
書かない場合も多いようです。
高額のモノの場合は、拾った方の
お名前・連絡先あたりは聞いておいた方が良いです
(後で中身が抜かれていた!などのトラブルになった時、
拾った人の連絡先などが分からないと、
お店側も困ったことになりますので・・・)
②保管
落し物を受け取ったら保管しなくてはいけません。
当然ですが、どこに行ったか分からなくなってしまうような場所や、
壊れ物を壊れそうな場所に置いておいたり、そういうことは避け、
安全で無くならない場所にしっかりと保管しましょう。
お客さんから気づいて、取りに来てくれたり、
電話で問い合わせがあったりすることも結構あるので、
すぐに警察に届けてしまわず、一定期間お店の方に保管しておくことを
おすすめします。
イチイチ、交番などに届け出るのも大変でしょうからね…。
ただし、届け出の期間が
基本的に拾った日から7日以内 となっています
それ以降でも預かってはもらえますが、
色々な権利(持ち主が現れなかった場合の権利など)を
失ってしまいます。
なので、5日程度お店で保管して、
そのあとは警察・交番に届け出る、というのが
ベストだと思います。
なお、お店で落し物を保管する場合は、
ちゃんと全スタッフが把握できるよう、情報共有しておきましょう。
一部のスタッフは○○を知らないってなると、
持ち主が受取に来たときなど、大変ですからね…
連絡先が分かる場合は…?
財布などの落し物で連絡先が分かる場合、こちらから連絡を差し上げるのも
手段の一つです。
ただし、落とした相手によっては
「中身を勝手に見た」「個人情報が~」と言いだす人も居るのです
(現に、私の前の勤務先の多店舗でそういう事例がありました)
なので、連絡したくなる気持ちをぐっと抑え、
そのまま放置しておくのが賢明です
万一あとで、「何で連絡してくれなかったんですか~」と言われたら
規則上、勝手に中身を見てしまうと問題になってしまうので… とでも
言っておけば、クレームにはならないはずです。
危険なモノの場合…
あまりにも高額なモノだったり、宝石だったり…
お店に置いておくとアブナイと判断した場合は保管せず、
即座に警察に届け出ることをおすすめします。
大金や宝石をお店に置いておくのは物騒極まりないですからね…。
店員Kも、iphoneの時はすぐに届出ました。
③受取に来たら…
持ち主様が受取に来たら、渡す…のですが、
そのまま何の確認もせずに渡すのはやめましょう。
特に高額商品であればあるほど、注意が必要です。
何故なら、その取りに来た方が本人とは限らないからです。
例えば、落し物が財布で、中に保険証などが入っていれば
別の身分証明書を見せてもらえば、それで本人確認が出来ますね。
ただ、そういったものがついていない場合もあります。
その場合は
「落し物届いてませんか~?」などと受取に来た際に、
先に落としたものの特徴などを聞くことをおすすめします。
実物を見せる前に、落し物の特徴を答えられた場合は、
本人である可能性が極めて高いですよね。
一番確実なのは、本人確認の身分証明書の掲示(免許証など)を
お願いすることですね。
許可をとって、番号や連絡先などを控えておくことをお勧めします。
もし、取りに来た人が”本当の持ち主”でなかった場合、大変なことに
なるので、これは必ずやっておいた方が良いですよ!
身分証の提示を拒否された場合
中には個人情報うんぬんで身分証明書を見せたがらない人も
居ると思います。
他の方法で本人だと確信できれば良いのですが、
高額の落し物など、危険だと判断した場合は、
「身分証明証の掲示がない場合、お渡しできませんので
申し訳ありませんが交番の方に届け出ますので
そちらで受け取りお願いできますでしょうか?」のような
感じで、一度交番に届け出て、それをお客様に取りに行ってもらう
方式にするのがベストです。
落し物でのトラブルは恐ろしいものです。
なので、万全を期しましょう。
クレームがついたら…
中身が減ってる!などと落し物を受け取りに来た人が言いだした場合、
拾った際の状況を正確に伝えましょう。
トラブル防止のため、拾った当時の写真を撮影しておくのも良いです。
どうしてもクレームが止まない場合は、警察に連絡し、
警察に助けてもらうしかありません。
④交番に届ける!
数日経っても持ち主が現れない場合、交番などに届けましょう。
拾った日時や、場所など、簡単な質問をされると思いますので、
予め拾った際の状況などを整理しておきましょう。
手続きは10分前後で終わるかと思います。
面倒だとは思いますが、財布やスマホ、個人情報の記載されたものの場合などは
なるべく早めに届けてしまった方が良いですね!
届け出れば、後は警察の方でやってくれます。
お店がするべきことはひとまず終了、ということですね。
まとめ
落し物を拾った場合、届け出られた場合は
基本的に2~5日程度保管して、その後、警察や交番に届け出るのが
ベストかと思います。
実際に翌日にお店に落し物を探しに来た方などもいらっしゃるので、
すぐに交番に届けるより、数日保管した方が良いかと思います。
ただし、宝石だったり、アタッシュケース入りの大金だったり、
「これ、犯罪では?」みたいな身の危険を感じるような
落し物の場合は即座に届けてしまいましょう。
余計なトラブルに巻き込まれないようにする為にも、
このあたりは徹底したいですね。
以上で、店舗内落し物・忘れ物に関する説明は終わりです!
落し物など(…と言ったら失礼ですが)で、
余計なトラブルに巻き込まれないようにするためにも
しっかりと対処しておきましょう。
面倒ではありますが、一番トラブル回避に適しているのは
「落し物は即座に交番に届ける」ことなのですけどね…。
おまけ こんな落し物がありました
店員Kが今まで店舗で見つけた落し物…。
・免許証
・数時間前にお店で購入したヘッドホン
・財布
・社員証
・ヘルメット
・ゲームソフト
・ニンテンドー3DS本体
こんなところですかね…
傘の忘れ物や、キーホルダーなどの落し物は日常茶飯事ですが、
上のような大きなものもありました。
流石に今のところ宝石とか、そういうモノを見つけた事はありませんが…
(と、いうより見つけたくない(笑))