店員Ｋです！
自営業としてやっていくにあたって、
邪魔になってしまう要素の一つが
「見栄」です。
見栄っ張りは、自分の事業の破滅を招きます。
もちろん、考え方は色々です。
最初に投資できない人は～という方も居るとは思います。
ですが、後ろ盾も、何もないような人間が
自営業を始めるのであれば、最初は”見栄”を張らないことです。
とくに、お店の場合は尚更。
個人店を開く際に見栄を張るのは、
失敗への第１歩と言っても良いかもしれません。
なぜ、自営業は見栄っ張りになってはいけないのか。
そのことについて書いていきます。
見栄っ張りは破滅への第１歩
自営業の見栄っ張りは破滅への第１歩です。
それは何故か。
資金にかなりの余裕がある！なんて人は恐らく少ないと思います。
開業する際にはたくさんの資金が必要になりますし、
普通の個人レベルでは、
開業資金なんて痛くも痒くもない！なんて人は
居ないと思います。
そして、自営業のお店って開業後も
”自分の想像以上にお金がかかります”
また、すぐに黒字になる、なんて思っている人もいるかもしれませんが
現実はそう甘くはないのです。
最初は黒字を想定していたけれども、思った以上の赤字、
なんてケースもあると思いますし、
いつまで経っても赤字を解消できずに、苦戦を強いられてしまう
可能性だってあるわけです。
自営業は何があるか分かりません。
最初は”極力お金を使わないこと”が大切だと私は思います。
自分の描いている未来と違うことが必ず起きます。
売上も思うように伸びない可能性もあります。
そんなとき、手持ちの資金がないと、本当に
行き詰ってしまいます。
お金は、残しておくに越したことはないのです。
見栄っ張りな性格なのであれば、
まずは、その部分を抑えることこそが
大事な第１歩だと思います。
どんな部分に見栄を張ってはいけないのか。
それを順番に見ていきましょう。
看板で見栄を張らない
確かに、お店の顔となる看板は大切です。
ただし、看板に頼り切り、というのも疑問ですし、
看板に費用をかけすぎるのも良くないです。
看板を立派にしたからお客さんが来るのか？
答えはＮｏです。
どんなに立派な看板をつけたところで、
それがお店の人気に直結するとは限らないのです。
また、看板が無いからと言ってお客さんが来ないのか、
こちらもＮｏです。
看板を掲げていないのにも関わらず「名店」と呼ばれているような
ところもあります。
実際に、立派な看板でオープンした個人店があったのですが
１年しないうちに閉店したお店を知っていますし、
逆に、最初は手書きの看板だったのですが、
数年後に豪華な看板に変わったお店も知っています。
看板にお金をかけろ！みたいな事を言う人も居ますが
自営業を実際に経験してみて、私はそうは思いません。
最初はある程度、節度を持って考えるべきです。
撤去費用も大変なことになりますから…
人を雇って見栄を張らない！
一人で営業なんて…と思って
本当は一人でもできるレベルのお店なのに、
アルバイトを雇ったりしようとする人も居ます。
ですが、もしも一人で出来る業務内容であれば
バイトを雇うのはやめてください！
無理してバイトを雇っても良い事はないです。
例え一人だけだったとしても、です。
アルバイトは一度雇ってしまえば、
相手が同意すれば別ですが、基本的にバイトを急に
辞めさせることはできません。
それに加えて、人件費って結構大きな出費になります。
いざ、自営でお店を始めてみて、思ったよりも
収入が少ない…
なんてことになったら一体どうするつもりなのでしょう？
一人だと見てくれが…みたいな人も居るかもしれません。
ですが、そんな見栄は要らないのです。
一人でできる範囲の業務内容であれば、一人でやってしまう、
それが将来のためです。
オーダーメイドしない！
どうしても必要なものは仕方がありませんが、
最初は見栄を張って、オーダーメイドのものを
作らないようにしましょう。
例えば、お店の場合はレジ袋などもあると思いますが、
最初は市販の袋で良いです。
レジ袋のオーダーメイドみたいなものがありますが、
それはある程度余裕が出てきてからで十分。
いきなりそんなことをする必要はありませんし、
もしもオーダーメイドしてしまって、すぐに閉店に
なってでもしまったら、相手の業者に対しても
迷惑になるかもしれません。
もちろん、レジ袋以外もそうです。
専用のエプロンを作ったりだとか、
そういうことをする必要は、最初はありません。
確かに個性の面では薄れますが、
必ず後で後悔します。
勧誘業者の勧誘に乗ってしまう
これもかなり危険な要素です。
開店直後、もしくは開業準備中などには、
色々なセールスマンがやってきます。
ああいう、営業の人たちって、
地域に誰かが引っ越して来たり、お店が開いたりすると
それを敏感に察知しますからね…。
当然お店の方にも、そういう人たちはやってきます。
そして、営業の方って巧みですから
開業後の自営業者をとにかく褒めるんです。
「絶対に成功しますよ！」だとか
「若いのにご立派ですね！」だとか
「良い店ですね～今度遊びに来ます」だとか。
でもでも、
騙されちゃいけませんからね？
それらは全部社交辞令。
とにかく契約をとったりしたいだけです。
開業直後や開業直前って結構自分でも
有頂天になっている部分だとか、そういうこともありますし、
見栄からか、契約に前向きな反応をしてしまうこともありますから
この点は要注意です。
無駄に不要なものの契約を結んでしまったりすれば、
後で必ず自分の首を絞める要因になってしまいます！
周囲に見栄を張っても…
開業後、思うようにお店が上手くいかなくても
家族や友人、知り合いなどに見栄を張って
「順調」と言ってしまう人も居ます。
確かに、その気持ちはよく分かります。
ですが、周囲に見栄を張ったところで、自分のお店の
損益が改善するわけではないのです。
むしろ、現実から目を逸らすことで、さらに
悪い状況になってしまうかもしれません。
勿論、「自分のお店の状況が…」などと言いたくない
場合は言わなくても良いです。ですが、時には
信頼できる相手ならば自分の辛い気持ちを
吐きだしたりすることも大切です。
必要のないものを買わない！
開店時、開業時は特に注意です。
お店を開くということはある程度手持ちの資金が
その時にはある、ということですし、
先ほども書いたように、有頂天になってしまっていて、
見栄を張って必要のないものを色々と購入してしまう
可能性もあります。
後々、考えてみて
「これ、購入したけど、お店では使わないなぁ」
なんてことが私にもありました。
ですが、後から後悔しても遅いです。
ついつい開店時には
「色々あるよ～」みたいな感じで
見栄を張って色々な商品や備品などを集めてしまいがちになります。
が、開業時の費用は本来、１００円、１０円、１円でも
圧縮した方が良いのです。
削れる要素はとことん削って行く。
自営業のお店は考えているほど甘いものではありません。
ですから、いざという時のために１円でも多くの資金を蓄えておくことが
大切なのです。
まとめ
自営業のお店を始める際にどうしても「見栄」を張りたくなって
しまう人も居ると思います。
ですが、見栄っ張りは失敗への第１歩です。
少しでも、１円でも開業費用は安くするべきですし、
お店はオープンする時点では、何が起こるか分かりません。
私のお店のように、いきなり近くに大手の競合店が出来てしまう！
なんてことも考えられます。
何があるかなんて分からないのです。
見栄を張ることで、後々の自分を苦しめてしまうこともあります。
絶対に、見栄だけは張らないようにしましょう！
