「置き配」の標準化とは?現時点では課題・問題が多く現実的ではない。

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配送業者による配送方法には
色々な方法があり、
現在では「対面」が主流にはなっていますが、
「置き配」も拡大していて、
置き配を活用している人も多いと思います。

が、そんな「置き配」を標準サービスと位置付けるよう
「標準運送約款」を変更する検討されるなど、
”置き配を標準化”しようとする動きも、
一部で見られます。

置き配の標準化とは何か、
標準化した場合に考えられる問題点や懸念点などについて
それぞれ詳しく解説していきます。

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置き配の標準化とは?

現在、配送業者による配送は”手渡し”が中心で、
置き配はあくまでもオプション扱いとなっており、
利用者が”好きなほうを選ぶ”という状態になっています。

メインが対面で、置き配は希望者に、という形が現在の形ですが、
置き配の方が標準化されると、
メインが置き配で、対面が希望者に、という形になります。

また、2025年6月に話題になったケースでは、
対面を選んだ場合には追加料金が発生する仕組みを
行政側が検討(あくまでも検討のため、そうなるとは限りません)
という話も出ていました。

が、この話とは関係なく、もしも置き配を標準化しようとすると、
何か問題はあるのでしょうか。
この点を見ていきましょう。

置き配できる環境が整っていない

世の中全体を見て見ると
「置き配」できるところはできる状況にありますが、
とても”置き配などできない”環境の建物もたくさん存在しており、
この状況では置き配を標準化すればトラブルになることは
目に見えています。

例えば、どの家も玄関が少し道から離れていて、
玄関先には屋根もついていて、そこに荷物を置くことができる
スペースがある…という状態だったり、
どの家にも宅配ボックスが置けるスペースがあり、
宅配ボックスが置かれている…という状況であれば、
置き配を標準化しても良いと思いますが
現実的に、そういう環境の整っている家は一部であり、
立地条件などから、どうしても”置き配に対応できない”状態である
家がかなりの数、存在します。

実際に”置き配の標準化”という話題を見たあとに、
(仕事上の)移動中、置き配できそうか、できなさそうか、ということを
少し見て見ましたが
”どう見ても置き配に対応できそうにない家”は、そこら中に存在していて、
この状況で置き配の標準化をしてしまうのは”かなり難しい”というのが
現実であるように感じます。

大通りに面している家、玄関の上に屋根がない家、
オートロックのマンションなどなど、
置き配の標準化は”厳しい”環境の家は多数存在しますから、
それでも置き配を標準化してしまえば
トラブルが続出することになるかと思います。

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盗難のリスクが爆増する

”置き配”を標準化して、
もしも対面配達だと追加料金も、ということになってしまうと
”無理にでも置き配で頼む人”が増えることは
間違いありません。

が、そうなってしまうと当然、
先程書いたような、置き配に適していないような場所でも
置き配が増え、当然のことながら”盗難”も増えるでしょう。

普通の人はそんなことしませんが、
残念ながら世の中には悪人もたくさんいますから、
”玄関前に荷物が放置されていれば”盗る人は
いくらでも出て来るでしょう。

人間が悪いことなど絶対にせずに
全員がルールを守るような完璧な生き物であれば
この点は心配しなくても良いのですが、
人間は、想像以上に悪さをする人がそこら中にいるので
残念ながら”置き配を標準化”は、人類にとって
トラブルと隣り合わせになるかと思います。

セキュリティ対策が完璧な
完璧な宅配ボックスのようなものでも標準搭載されない限り、
なかなか厳しいでしょう。

”今のまま”置き配を標準化すれば確実に盗難が増え、
また、標準化された直後は
当然”置き配が増える”ことを誰もが知っている状況に
なりますから狙う人も増えるでしょう。

想像以上に大規模な被害が各地で出る可能性もあり、
今の状況のまま、置き配を標準化することは難しいでしょう。

悪天候によるトラブルも懸念

玄関先が屋根になっているような家や、
宅配ボックスがある家が全てではなく、
宅配ボックスを設置するにも、
立地条件的に”不可能”なところもたくさん存在しています。

そういったご自宅だと、置き配を標準化されてしまうと、
特に夏場は予期せぬ大雨によって商品がダメになって
しまう可能性も十分に考えられます。

また、立地条件的に厳しい家は
対面配送を追加料金ということにされてしまえば、
負担も増えることになり、この点も懸念される部分です。

悪天候により、商品がダメになれば
それが正当なクレームかどうかは別として、
クレームも確実に増えて配送業者や、発送元の負担も
増えていくことになるでしょう。

クレームやトラブルの爆増も懸念

置き配は、対面での配送と比べると
各種トラブルの懸念は確実に高まります。

・盗難の懸念
・悪天候による懸念
・届いた、届いていないのトラブル

こういったことが、確実に増えるでしょう。

また、商品が破損した際の
責任の所在も分かりにくくなり、
それによるトラブルも確実に増えるかと思います。

配送業者側にとっても、
↑のようなトラブルが爆増することによって
クレーム対応の手間・交換や返金の手間・補償問題など
さらに負担が増えてしまい、
”置き配の標準化”は、配送業者の負担を減らすことが
目的とされていますが、今のままこれを導入してしまえば、
負担を減らすどころか、クレームや問い合わせが爆増し、
負担が逆に増えてしまう懸念があります。

現在は”置き配を自分が選択した人”が置き配で受け取るわけですから、
当然、ある程度は体制が整っている家がそれを選択いるでしょうし、
”立地的に置き配は無理!”という家は対面で受け取っていると思います。

ただ、標準化されると”無理に置き配で受け取る人”も増えますから
当然、”置き配するのにふさわしくない場所にまで置き配するようになれば”
トラブルは爆増してしまいます。

そうなれば、配送業者の負担は減るどころか
余計に増えてしまうことになるでしょう。
それを避けるためにも、今の時点での置き配の標準化は
難しいかと思います。

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代案は「再配達に手数料発生」

ただ単に”置き配の標準化は無理です”だけでは
否定しているだけになってしまうので、
最後に代案を挙げておくと、

”再配達の有料化”がベストではないかと考えます。

置き配を標準化はせずに、従来通りのまま
”再配達の際に追加料金を請求できる”ように、
「標準運送約款」なり、法律なりを変更する、
ということですね。

これをすればしっかりと受け取る人は増えるでしょうし、
再配達の件数も減るでしょう。
置き配を標準化にした時のようなトラブルやクレームの増加の
リスクも低いですから
”新たな負担”を発生させずに、”これまでの負担”を減らすことができます。

また、配送業者の会社側にとっても
再配達で料金を取ることができるようになれば、
多少の損失補填にもなるでしょう。

そのため、置き配を標準化するような
”新しいトラブルを増やす方法”ではなく、
”既存のトラブルを減らしていく方法”で対応していくと、
業者の負担も結果的に減るのではないかと思います。

まとめ

現在の状況のまま、置き配を標準化してしまうと、
受け取る側にも、配達する側にも
新たな負担を生むだけになってしまって
結果的に”プラス”になることが少なくなってしまいます。

場合によっては想像以上にトラブルが増えてしまう可能性も
ありますし、住宅の立地を考えると
置き配の標準化は現実的ではありません。

実施すれば今の状況では確実にトラブルが増えてしまうでしょう。

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