「ブックオフ」と「ハードオフ」、
そして「ホビーオフ」や「オフハウス」などなど、
ブックオフ・ハードオフ系統のお店は
多数存在しています。
同じ敷地に存在していることもあり、
これらが全部同じ企業が経営しているお店だと
思っている人もそれなりに多いと思いますが、
実はブックオフとハードオフは
同じ会社による経営ではありません。
”ブックオフ”と”ハードオフ”には
何か関係はあるのかどうか、この点について解説していきます。
会社としては別会社
まず、ブックオフとハードオフは
それぞれ別会社が運営しているお店であり、
決してグループ企業ということではありません。
ハードオフの方は
「株式会社ハードオフコーポレーション」によって運営されており、
ブックオフの方は
「株式会社ブックオフコーポレーション」によって運営されている状態で、
これらは直接的なグループ会社だったりするわけではないのです。
なお、「ホビーオフ」や「オフハウス」などに関しては
これは「ハードオフコーポレーション」の方が運営している
お店となっているため、
「ブックオフ」はブックオフコーポレーション、
他の「ハードオブ」「ホビーオフ」「オフハウス」などは
全て同じ会社、ハードオブコーポレーションが運営していることになります。
このため「ブックオフ」以外は
同じ会社が運営するものになっているので、
それで名前や雰囲気、システムが似通ったものになっている…ということは
分かると思いますが、ブックオフに関しては
別会社の運営なのに”似ている”ということになります。
「どうして?」と思う人もいると思いますので
詳しく解説していきます。
”繋がり”は存在している
結論から言えば、ブックオフとハードオフは
別会社による運営ではありますが、
”繋がり”自体は存在していて、
ブックオフとハードオフの創業者同士が親しく、
その結果、このような状態になっている…
ということになっています。
元々は、ブックオフもハードオフも
相手のフランチャイズに加盟するなどして
友好的に関係を保ってきていて、
後にブックオフが家電の中古販売なども
スタートすることになったため、
この状態は一部解消はされていますが
現在でも、親しい繋がりを持っている企業同士、と
いうことになっています。

グループ企業とか、そういった関係性ではありませんが
創業者同士のつながりから
親しい企業同士ということになり、
その結果、名前や店内の雰囲気、システムなどが
ある程度似ていたり、
場合によっては近い場所に店舗が構えられていたり、
そういった現象が見られるようになっている…と、
いうことになります。
なお、ハードオフコーポレーションが
ブックオフコーポレーションの筆頭株主に
なっている時期などもあり、
こういった面でも(※吸収したりしているわけではなく
株を保有しているだけ)繋がりを垣間見ることができます。
先に存在していたのはどっち?
ブックオフコーポレーションと
ハードオフコーポレーション、先に存在していたのは
どちらなのか。
この点に関しては
ハードオフコーポレーションの設立が1972年7月25日、
ブックオフコーポレーションの設立が1991年8月とされています。
ただし、設立当初はどちらも今とは異なる名前で、
「ブックオフ」と「ハードオフ」のお店自体は
先に登場したのは「ブックオフ」の方になっています。
(ブックオフが1990年~1991年、ハードオフが1993年となっています)
そのため、前身となる会社自体は
ハードオフの会社の方が先に存在していましたが
店舗自体はブックオフの方が先に存在していた、と、
そういうことになりますね。
ただ、前述の通り、創業者同士の縁などがあったため
後から登場したハードオフの方がブックオフを真似した、
ということではなく、
お互いに納得している上で展開されているものですので、
悪い意味で店舗名が似ている、とか、
そういったことではありません。
店舗数が多いのはどっち?
ブックオフとハードオフ、
どちらの方が店舗数が多いのか。
これは、ざっくりとした数字を出すと、
2023年時点のデータですが
ブックオフは800店舗ちょっと、
ハードオフが900店舗ちょっととなっているために
現在はハードオフの方が店舗数が多いという
状態になっています。
ただ、店舗数はブックオフやハードオフに限らず
色々な理由で上下していくことになりますので
今後、どうなっていくかは分かりません。
特に、ブックオフの方は当初は「本」からスタートしましたが
最近は「家電」だとか、その他のものにも多く手を出すようになり、
「ハードオフ」と似通った部分も出て来るようになるなど、
時代に合わせて変化をしている(強いられている、とも言えますね)
状態です。
一方「ハードオフ」は比較的当初から似たような
取り扱い品目であるため、このあたりは対照的な部分と言えます。
まとめ
「ブックオフ」と「ハードオフ」に関しては
同じグループの店舗ではありませんが
創業者同士に繋がりがあり、
会社同士も親しい距離にあるという、
そういったものになっています。
決してどっちかが悪意を持って真似した!とか
そういうことではないので
その点は安心ですね。
なお、オフハウスやホビーオフなど、
他のオフ系店舗に関しては
ハードオフコーポレーションによる展開になるので、
これらは無関係ということではなく
ハードオフ側のグループの店舗ということになります。
いずれにせよ、どの店舗も”何か問題がある”ということではありませんので、
安心して利用することができます。

