漫画の前半と後半で「絵」が違うことがあるのは何故?その理由は?

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漫画の「前半」と「後半」で
同じキャラクターのはずなのに
絵が全然違う…

そんな風に感じるような作品も
中にはあると思います。

確かに、実際に見てみると
第1巻と、最後の方の巻では大分”絵が違う”と
感じるような作品は実際にそこそこあるものです。

では、どうして前半と後半で絵が変わってしまうのでしょうか。
その点について解説していきます。

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変わってないように見える作品も意外と変わっている

↑で書いたように”明らかに”絵が変わって見えるような
作品も確かにありますが、
そうではなく、あまりそう言う感じのしない作品であっても、
最終巻の付近(連載中の作品であれば最新刊)を見てから、
第1巻を見たりすると”それなりに”絵が変わっている作品は多いです。

もしも実際に巻数が多めの漫画を持っているのであれば
一番新しい巻を読んだ後に、
第1巻を見てみて下さい。
多くの漫画で”絵柄が結構違う”ことに気付くのではないでしょうか。

このように”あまり変わっていないように感じる作品”であっても、
結構、第1巻に遡ってみると”変わっている”作品は
多いのです。

では、どうしてそのようなことが起きるのでしょうか。

作者も上達していく

まず、理由の一つとしては、
漫画の作者も、長年同じ作品を描いているうちに
だんだんと、その画力も上昇していくものです。

実際に第1巻よりも最終巻付近の方が
”より綺麗になった”と感じるような作品も
結構あるのではないでしょうか。

特に変化が分かりやすい漫画としては
「遊戯王」などでしょうか。
第1巻と第38巻(最終巻)では、まるで別の絵柄になっており、
その絵柄の進化を感じることができるはずです。

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作者の画風や、描き方が変わったことによるもの

長年連載している漫画によくあることですが、
作者の画風や、描き方が変わったことによって、
最初の方と最後の方で、絵柄が変わって見えるようなことも
よくあることです。

例えばアナログからデジタルに切り替わったりだとか、
作者自身の考え方が変わったりだとか、
体調の変化などから描き方を変えたりだとか、
理由は様々ですが
”元々の描き方”と異なる描き方をしていることによって
絵が少し違って見える、ということですね。

これは長期連載の漫画には特にありがちなことで、
長々と同じ作品を描いていれば
作者の考えも環境も変わっていく、ということになります。

描いている人が変わっている

描いている人が”変わっている”ことによって
絵が変化しているケースもあります。

例えば、漫画がある程度軌道に乗ったら
アシスタントさんにある程度の部分は任せて…
などということもやろうと思えばできるわけです。

実際にどのようなスタイルで漫画を描いているかは、
それぞれの漫画の作者によって異なりますし、
同じ作者でも、時が流れればやり方が変わることも
あるかと思いますが、
実際に描いている人が変わっているケースなども
あるので、そうなってくると”絵の違い”に気付く人も
場合によっては出て来ることになります。

続編などの場合は、作者が変わっていることも

同じタイトルの漫画でも
続編などの場合は、
原作者は、原作を描いていた人の名前でも
漫画自体を描いている人は別の人に
なっているケースもあります。

その場合、作者のところに、元の原作の原作者の名前と
続編の漫画を描いている人の名前が掲載されていたり
することが多いかと思います。

大人気漫画だと、本編の連載が終わったあとに
しばらくして”続編”が登場することもあり、
そういった場合に多いケースになりますね。

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キャラクターが定まってなかった場合も

作品全体ではなく
特定のキャラクターだけ
”絵柄が随分変わっている”という場合に関しては
初登場時には、まだそのキャラクターの具体的な部分まで
定まっておらず、だんだんとその容姿が変わって行った…
というケースが考えられます。

例えば、最初はただのモブキャラの予定だったものが
主要キャラに昇格になったり、
最初は敵キャラの予定じゃなかったキャラが敵キャラになったり、
そういう大きな立場の変化がなかったとしても、
そのキャラクターを描いているうちに、
だんだんと”ここはこうした方がいいな”となっていったり、
そういったキャラクターごとの変化が生じる場合があります。

そうなると”初登場時”と全然絵が変わっているような
キャラクターも実際に出てきますので
長期連載の作品だったりすると、特に探せば一人ぐらい
そういうキャラクターも見つかりますし、
探してみるのも案外面白いかもしれません。

連載が長い作品の方が…

全体的な傾向を言えば”連載が長い作品”の方が
絵柄が前半と変わっている…ということは
良く起きやすいですね。

やはり、漫画も人間が作っている作品ですから
長く描けば描くほど、画力も含めて
色々な部分が変わって来る、ということだと思います。

まとめ

長期連載の作品であればあるほど
”前半と終盤で絵柄が違う”ということは
よくあることです。

ただ、劇的な変化でもない限りは
最初から順番に読んでいくと
”少しずつ”絵柄が変わっていくので、
なかなかその変化にパッと気付かないこともあります。

ただ、最終巻付近を読んだ後に、
第1巻などを見てみると
”かなり違う”ことが分かる作品は多いので、
自分の読んでいる作品に
長く連載されているものがあれば、
たまには昔の(最初の方)を読んでみるのも
意外に面白い発見があるかもしれません。
(稀に終盤の方が絵柄が荒くなる作品もありますが…)

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