十分な補償・支援をせずに休業要請を繰り返すとどうなる?

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新型コロナウイルスの対策として
「休業要請」などがこれまでに何度か行われています。

しかしながら、
もしも「十分な補償や支援」をせずに休業要請を
繰り返すと、大変な事態に発展していってしまうのも現実です。
それこそ、世の中が地獄のような状況になってしまいます。

十分な補償や支援を行わないまま
休業要請を繰り返した場合に生じる”リスク”について
解説していきます。

生活できるのに「お金を出せ!」と叫んだり、
過剰に補償や給付を要求することは褒められた行為ではなく
するべきことではありませんが、
休業要請で生じる「損害」を補償されないまま、休業を強いられてしまえば
当然のことながら、いずれ大きなトラブルに発展していきます。

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大手でもお金がなければ休業できない

小規模なお店や施設だけではなく、
大手であっても、お金がなければ「休業」というものは
することができません。
建物から土地、商品、メンテナンス、人件費、様々な
「維持費」がかかります。

そして大手であればあるほど1日に動くお金が
莫大であるために「1日休業するだけで」非常に大きな
ダメージを受けますし、
少しの間であっても、十分な補償がないまま休業
させられるようなことがあれば、
あっという間に大手企業であっても破綻する可能性があります。

大手企業は、売上規模は大きいですが、維持費やコストも
非常に大きく、
そのうちの「収入」の方だけがストップしてしまうことにより、
いとも簡単にすべてが崩れ去ってしまうのです。

もちろん、小規模なお店や事業者も、
また別の意味で収入が途絶えることにより、
破綻してしまいます。

大手でも、小規模事業者でも休業するには
「お金」がかかるわけですね。

なので、ここに補償や支援をすることは
絶対に必要なことですし、
補償や支援を十分に与えずに休業だけを強いる、
ということは、本来、非常に危険なことであり
してはならないことです。

「どうにかなるだろう」と思う人もいるかもしれませんが
それが続けば「どうにもならなくなり」
お店や施設は「黙って笑顔のまま破綻するか」
「休業要請と戦うか」しかなくなってしまいます。

では、補償や支援が十分に行われない状態の
休業要請を繰り返すと、何が起きるのでしょうか。

次々と閉店・倒産していく

まず、そのまま休業要請に従い続けたところは
当然、収入だけが減っていき、
維持費などのコストだけは掛かる状態が続くので、
体力(金銭的な部分ですね)のないところから
どんどん閉店・倒産していくことになります。

収入を得るための行為をさせてくれない、
でも支援も補償も足りない。

これじゃ、潰れるのは、誰でもわかるはずです。
お金は空からは降ってきませんからね。

そのため、補償が十分でないのに休業要請を
繰り返せば
従順に従っているところは、
最終的に、そのまま潰れることになります。

当然、それに伴う失業者などが大量に
発生することにも繋がり、
非常に恐ろしい事態が懸念されます。

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要請に従うところが減っていく

上で書いた通り、「補償や支援が足りない状態で」
休業要請を繰り返されれば
当然、そのまま従っていれば潰れてしまいます。

ですので「1回」であれば耐えられるところも
2回、3回と続けば
もし、生き残ろうとすれば「休業要請を無視する」
しか選択肢が無くなってきます。

現実的には「黙ってそのまま破滅」なんて道を
選ぶ企業は少ないでしょうから、
十分な補償や支援もなしに休業要請などを
繰り返せば、当然のことながら
「それに従うところ」は、どんどん
減って行ってしまいます。

そうなれば、休業要請の効果が薄れますし、
休業要請によってしようとしていたこと
(例えば感染症対策など)も十分に行えなくなる、
ということになります。

「補償が足りていれば」
休業要請をするということは
それなりの理由があるのでしょうから、
それに従うところは多いと思いますが、
「補償が足りていない場合」、
休業要請に従えば、本当に破滅してしまうところも
多いですから、そうなってくると
「生きるために」無視せざるを得ない、
というところも当然のことながら出てきます。

繰り返せば繰り返すほど
「もう限界」というところも増えて来るために、
「補償が足りない場合は」繰り返すたびに
その効果は薄れていきます。

不満が爆発してトラブルになる可能性

休業要請されたけれど
休業要請に従ってしまっては、やっていけなくなってしまう、という
企業やお店は、最終的には「補償」がないのであれば
「収入」を得ないと、潰れてしまいますから
最終的には上で書いたように「無視するところが増える」というのが
現実です。

収入がないけど、支出はそのまま、となれば、
「補償をしてもらうか」「無視して働くか」
「黙って潰れるか」この3つしか選択肢がないのは
皆様も分かると思います。
別業種に手を出すと言っても、いきなりではそう簡単には
うまく行きませんからね。

が、それを「休業要請に従わない」として
罰金を科してしまったり、厳しい対応をすれば
「もはや逃げ場のない状態」に企業や店が
陥ってしまいます。

そうなってしまうと、場合によっては
不満が爆発してしまい、トラブルや
訴訟沙汰、最悪の場合は事件沙汰に発展してしまう
可能性があります。

例えば、崖から落ちそうになっている人が、
なんとか生き延びようと掴んでいる片手を
誰かが突き落とそうとすれば、崖から落ちそうになっている人は、
それはもう、ヤケになってでも抵抗しますよね。

それと同じことです。

ですので、「十分な補償がない状態」での
休業要請を繰り返せば、
最終的には、大きなトラブル、訴訟、事件沙汰に
発展してしまうリスクがあるということです。

そうなってしまってからでは遅いので、
休業要請をする側は
「十分な補償を与えるか」、補償を与えるのが厳しい場合は
「休業要請以外の道を選ぶか」ということを
考える必要があります。

どんな大企業でも「収入を得るための活動」を制限
されてしまうようなことがあれば、
簡単に崩壊してしまうのが、この世の中です。

休業要請は使い方を間違えれば社会が崩壊する

休業要請は「使い方」を間違えて乱用してしまうような
ことがあれば、社会の崩壊を招きます。

収入を得るための活動を制限しつつ
補償も与えない、となってしまえば、
企業やお店側からすれば
「黙って潰れるのを待つ」か「要請を無視して営業する」しか
無くなってしまいます。

前者を選んだ場合、失業者が増え、その中には
自暴自棄になる人も出て来るかもしれませんし、
1か所潰れると、関係取引先などにも大きな影響が出て
連鎖的に悪影響になる可能性も考えられます。

無視して営業した場合は、休業要請で望む効果
(例えば感染防止ならその効果)が当然薄れます。
が、強引に罰則などでその逃げ道すら締め付ければ
「恨みを抱いたまま潰れる」か「訴訟・事件沙汰などの道に進んでしまう」か
しかなくなってしまいます。

”十分な補償もなしの休業要請”をすれば、
どの結末に進んだとしても、
良い結果は待っていません。

もちろん、休業しても影響ないところが補償を求めたり
するようなのは、これは「求めすぎ」ですし「便乗」です。

ですが、本当に必要なところに、補償を十分に行わずに
休業要請を繰り返せば、
その先に待つのは「より良い社会」ではなく「地獄」です。

まとめ

休業要請は「正しく」行えば
感染予防対策などの一環として有効なことです。

しかし「強引に」行えば、
感染症予防にはなっても、
別の部分が壊れてしまう、危険な対策であるのも事実です。

使う側が「正しく」休業要請を行うかどうかによって、
良い方向に出るか、悪い方向に出るか変わってしまう
ものであるのは事実なので、
要請する側は、しっかりと考えた上で、対応していく必要があるのです。

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