飼育する昆虫として人気の高い
昆虫の「クワガタ」。
そんな「クワガタ」には、
人間に対する危険性は何かあるのでしょうか。
ゴキブリなどと違ってクワガタは積極的に
人の住処に入ってきたりすることはありませんので、
あまり心配する必要はありませんが、
”害はあるのか”それともないのか、という点について
解説していきます。
クワガタは”害虫”ではない
基本的にクワガタは害虫ではなく、
カブトムシなどと同じように、
人間に対して、日常生活において危害を
加えるようなことはありません。
まず、クワガタ自体、
住宅の中に入ってきてウロウロしている…などということは
ほとんどなく、
よほど木々の生い茂る場所に住んでいるのであればともかく、
街中の住宅街にある家の中に入ってきて…ということは
あまりありません。
ゴキブリのように、急に出てきてびっくりさせられるような
こともあまりないでしょう。
また、ハチなどのように毒を持っているわけでもないために、
攻撃されて怪我をしたり、命に危険が生じてしまうような
心配もありません。
加えて、シロアリなどのように
家の中に住みついて家を食べてしまったり…と、言ったことも
当然ありませんので、クワガタは
人間にとって”害虫”と呼べるような要素は
ほどんどない昆虫となっています。
ただ、下記のような点に関しては
場合によっては”害”となることもありますので、
その点は確認しておきましょう。
怪我をする可能性はある
クワガタの顎は、クワガタの魅力的な部分の
一つでもありますが、
同時に、人間にとって”害”となる可能性のある部分でもあり、
この顎に挟まれてしまうと場合によっては怪我をしてしまうこともあります。
先程書いたように、民家の中に自ら進んでやってくるような
昆虫ではありませんので、
普通に生活している分には心配する必要はありませんが、
虫取りなどを楽しんだり、
クワガタを飼育しているような場合には注意が必要で、
不用意にクワガタの顎の部分の近くに指を近づけたり、
そういった危険な行為はしないようにしましょう。
クワガタの顎に挟まれてしまうと、
クワガタの種類にもよりますが、かなりの痛みを伴う場合もあり、
また、顎の力が強いために、引きはがすのに時間がかかってしまう
ケースもあります。
ですので、虫取りをする場合やクワガタを飼育する場合など、
クワガタと触れ合う機会がある!という人に関しては
クワガタの”顎”の部分には気を付けるようにしてください。
もしも顎に挟まれてしまったら…?
もしも、クワガタの顎に挟まれてしまった場合は
パニックになってしまうこともあるとは思いますが
冷静に対処することが大切で、
クワガタに挟まれたまま、手を思いっきり振ったり、
クワガタを力づくで剥がそうとすると、
クワガタの方もより顎の力を強める可能性もあり、
(向こうは向こうで命がけだと思っているでしょうからね…)
余計に自分の手の怪我が大きくなってしまう可能性もあります。
また、クワガタを無理に引き剥がそうとすることで、
クワガタ自体にダメージを与えてしまう可能性もありますので、
そのクワガタが自分の飼育しているクワガタだった場合は、
そのようなことになってしまうと、とてもショックを受けてしまうと思います。
ですので、そのようなことにならないためにも
クワガタの顎に挟まれてしまった場合は、痛いとは思いますが
冷静にクワガタの脚が地面に着地するような形になるように手を
移動させて、クワガタの脚が地に着くようにしてください。
これをすると、結果的にクワガタが落ち着いて
挟んだ手を放してくれる可能性がありますので、
まずは、クワガタの脚を地面にしっかりつくように
してあげましょう。
(空中でぶんぶんと振っていると、クワガタの方も
離さないようにとより一生懸命になってしまうので
それをせずに、地面に脚をつけてあげた方が
離してくれる可能性が高い、ということですね)
また、クワガタを水につけることで
より離してくれる可能性が高まりますので、
↑の方法でもクワガタが離してくれない場合は
クワガタを水につけて、挟まれた状態が解消されたら
すぐに水から出してあげる、と言う形で対処しましょう。
(ずっと水につけておくとクワガタ自体に悪影響が出るので
終わったらすぐに出してあげましょう)
挟まれた場合の対処は?
クワガタ自体に毒はありませんので、
(血が出ている場合は止血などをした上で)
経過観察をすれば大丈夫です。
ただし、あまりにも痛みや腫れが強い場合や、
何か異変が生じた場合に関しては
念のため、医師の診察を受け、
必要であれば軟膏を貰ったり、
治療をしてもらうようにしましょう。
特に大きな異常がなければ
そのままでも問題はありません。
まとめ
クワガタの”人間に与える危害”としては
”挟まれる可能性がある”という部分が
中心になります。
もちろん、虫自体が大の苦手、という人からすれば
クワガタだって怖いでしょうし、
そういった人からすれば
クワガタも”不快害虫”に当てはまります。
(※実害自体はないものの、気持ち悪いと感じる虫のことを示します)
ただ、クワガタは民家に積極的に入ってくるようなことは
ありませんし、
顎に挟まれるにしても、クワガタの飼育などを
している人以外の場合は、
そんなにクワガタと触れ合うような機会も
ないと思いますから、
このあたりの点に関しては、過剰に心配をしなくても大丈夫です。
飼育する際には顎に挟まれないように、注意し、
もしもの時のために対処法は頭に入れておくと安心です。
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