クラスターとは?感染症のクラスターは「悪者」ではない!

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感染症における「クラスター」とは
小規模な集団感染、一定の範囲・集団内で起きた
感染のことを示す言葉です。

新型コロナウイルスの流行以降、
耳にしたことのある人は多いと思いますし、
今後も、新しいウイルスや既存のウイルスなどが
流行した際には、この言葉が用いられるような場面も
出て来るでしょう。

ですが、勘違いしてはいけないことは
「クラスターは悪者ではない」という点ですね。

この点について、詳しく解説をしていきたいと思います。

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クラスターは悪者ではない

絶対に勘違いしてはいけない点として
「クラスターは悪者ではない」ということです。

風邪やインフルエンザなど身近なもので
考えてみると想像がつきやすいと思いますが
どんなに気を付けていても、
どんなに予防をしていたとしても、
こういったものを100%絶対に防ぐ、
ということは非常に難しいです。

色々な条件が重なりますし
最終的には運の要素も混じってきてしまいますから
どんなに予防していても、
感染してしまうときはしてしまう、
というのが現実です。

それは、新型コロナウイルスなどに関しても同じことで
仮に「クラスター」と呼ばれるような感染を
引き起こしてしまったとしても
それは「悪い」ことではないのです。

クラスター=悪い人たち みたいな考え方は
あまりにも極端で、視野の狭い考え方ですので、
その点は、注意し、改めるようにして下さい。

確実に阻止するのは困難

どんなに気を付けていたとしても
「クラスター」の発生を
100%確実に阻止する、ということは
非常に難しいです。

上でも書いた通り、ウイルスというものは
どんなに予防をしていても
感染するときはしてしまうものなのです。

勿論、その確率を下げることはできますが
100%絶対にウイルスに感染しない!ということは
人間が生きている限り不可能なことになりますので、
確実に阻止することはできません。

仮に、理想的な、まるでお手本のような
感染予防対策をしているお店や施設であったとしても、
そこからクラスターが発生してしまう可能性は
十分にあるわけですから
クラスターが発生した=「感染対策が適当だった」と
決めつけてしまうのは非常に乱暴かつ、クラスターに対する
偏見的な意識と言っても良いでしょう。

どんなに頑張っていたとしてもクラスターに
なってしまうときはなってしまうものですし、
逆にどんなに適当にやっていたとしても、
クラスターにならないところはならない、というのも現実です。

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クラスターを叩いてはいけない

悲しいことに、発生したクラスターを叩くような
行為が実際に、コロナ禍では発生しています。

ですが、クラスターを叩くような行為は
絶対にしてはいけません。
上でも書いたように「厳重に」対応していた場合であったとしても
ウイルスは、人間に感染してしまう可能性も
あるものです。

クラスター=悪党でもありません。

発声したクラスターに対し、誹謗中傷まがいのことを
するような人まで実際に存在しているようですが
それは正義でも何でもなく、ただの迷惑行為ですし
一歩間違えれば、本当に「ただの犯罪者」に
なってしまう可能性もありますから、
クラスターの発生を批判したりだとか、
誹謗中傷を行っているような人は、
この点、しっかりと注意し、
認識を改めるようにして下さい。

自分のしている行動は正義ではなく、
一歩間違えれば犯罪レベルの行為を
している、ということです。

行動に問題点があったとしても落ちついて

発生したクラスターの中には
「行動に問題があったんじゃ…?」と思ってしまうような
ものも実際には存在します。

例えば、外出自粛期間中に、
大勢でパーティをしていたりだとか
そういうことですね。

ですが、これも、叩いてはいけません。

何故なら、↑のような行為は
決して犯罪ではないからです。

本当に法に触れるようなことをしているのであれば
また話は変わって来るかもしれませんが、
例えば、コロナ禍における外出自粛要請などは
あくまで要請であって、強制ではありませんし
決して、外出していたからと言って、
その人が犯罪者、だとかそういうことではありません。

それをまるで犯罪者を叩くような感じに
叩く光景は異常ですし、
本来、やってはいけないことです。

まず、
”相手の事情を全て知っているわけではない”というのが
理由の一つで、
世間から見れば「不要不急」に見えるような内容であったとしても
その本人には”ある事情”があって、
そうせざるを得なかった、という可能性だってあります。

クラスターが発生した箇所の事情を100%熟知した上で
クラスター批判している人なんて、ほとんどいないでしょう。

「その人・その団体にしか分からないやむを得ない事情」が
存在している可能性だって十分にあるわけです。

それを知らないのに批判する資格など、ありませんし、
控えるべきです。

実家への帰省などに関しても
例えば、「祖父が余命半年の宣告を受けていて…」という
可能性だってあるわけですからね。

そして、もう一つ。
「仮に本当に不要不急の行動で、感染予防の観点から見れば
 行動に問題があった場合」

この場合であったとしても
やはり批判は控えるべきです。
人間は、生き物であり
コンピューターではありません。

そのため、常に100%の理想的な行動を
出来る人なんていないわけですし、
人間はそもそも間違いを犯してしまう生き物です。

自分だって、感染予防の部分以外でも
”全て正しい行動ができている”と言えるでしょうか。
間違ったことをしたりしていることだって
絶対にあると思います。

人間は間違いのあるもの。
ましてや、先ほども書いたように
外出自粛にせよ、何にせよ、それはあくまでも要請であり
強制ではありません。
思うところがあるにしても、
それを叩いてしまってはいけないのです。

クラスターを叩けば逆効果

クラスターが発生した場所を攻撃したり、叩いたり…
そのようなことばかりしていると
最終的には世の中が「逆」の悪い方向に
進んでいくことになってしまいます。

例えば、クラスターを叩くことによって
”感染すれば叩かれる”
”クラスター発生となれば、人に叩かれておわる”という
本来、”感じなくて良いはずの恐怖”が人々の中に
生まれてしまいます。

その結果、どうなるか。

”隠す”人、団体が出て来るわけです。

”感染者になれば叩かれる”
そんな世の中では、隠したいという気持ちが勝ってしまうのも
当然と言えば当然でしょう。

そして、隠す人が増えてしまうことによって、
結果的に感染がさらに拡大することになったり、
体調不良なのに無理をして重症化したり、
最悪、命に関わるようなことになってしまう…
そんな人も出てきてしまう可能性があります。

更には、感染した人が「感染した自分は悪いんだ」
みたいに、負のイメージを抱いてしまうようになり、
結果的に精神的な苦痛となってしまったり…などなど、
非常に悪い方面への連鎖が強すぎます。

クラスターが発生したら叩く、
などということをしていれば
最終的には、誰も「調子が悪いです」と
言い出せないような、そんな恐ろしい世界に
なってしまう可能性も十分にあります。

そのようなことになってしまわないためにも、
安易にクラスターを叩く、ということは
絶対にしてはいけないことですし、
クラスターが発生してしまった場合に関しては
それがどのような理由によるクラスターで
あったとしても
掛けるべき言葉は攻撃的な言葉ではなく、
「お大事に」の言葉です。

心から心配しろ、とまでは言いません。
ですが、仮に社交辞令であっても
「お大事に」と言えるような心の余裕は
絶対に必要です。

まとめ

クラスター=悪、ではありません。
感染予防を徹底していても感染する可能性もありますし、
一見すると不要不急の行動に見えても、
相手にとってはそうではない可能性も
十分にあります。

とにかく「叩く」ありきで、何でも叩くことは
感染症予防にも経済対策にもならないので、
注意しましょう。
当然、自分のためにもなりませんし
ストレス発散なら、別のことで発散しましょう!

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