プロ野球の「交流戦」とは何?特徴を分かりやすく解説!

この記事は約5分で読めます。

プロ野球では毎年シーズンの最中に
「交流戦」というものが行われます。

プロ野球は基本的に
セ・リーグ、パ・リーグの2つに分かれており、
それぞれに6球団ずつが所属、
同じリーグ内のチームと試合をしていく形になります。

そのため、通常の1軍の試合では
セ・リーグの球団がパ・リーグの球団と試合を行うことは
ありません。
(日本シリーズや2軍の試合、オールスターなどは例外)

2005年からスタートしたこの交流戦では
上でも書いたよううに普段はリーグ内でしか試合をしない
セ・リーグとパ・リーグの試合が行われる、というものになっており、
普段試合をすることがないチーム同士の試合が行われます。

スポンサーリンク

公式戦扱いなの?

交流戦は「公式戦」となります。
オープン戦やオールスターの試合とは異なり、
しっかりと1年の成績に公式記録として残る試合になりますので、
「練習試合」や「ファン向けのイベント」とは訳が違います。

勝敗は、参加しているリーグの記録に反映されることになるために、
交流戦の期間中は、同じリーグ内のチームと試合をすることはありませんが、
例えばセ・リーグの球団Aが、交流戦でパ・リーグの球団に連勝し、
セ・リーグの球団Bが交流戦で連敗した場合、
セ・リーグ内の順位では、球団Aの順位が上がり、球団Bの順位は
落ちていくことになります。

選手ごとの記録などに関しても、
普段の公式戦と同じように、公式記録として反映されるため、
相手チームが、普段試合をしない別リーグのチームになる、
というだけで、正真正銘の「公式戦」となります。

何回試合行うの?

交流戦は、それぞれの球団が、全部で18試合行うことになります。
相手リーグの球団が「6」ですから、それぞれ3試合行い、
合計18試合行うことになる、ということですね。

雨天やその他事情で中止になった場合は
交流戦期間内を中心に、延期となり、日程が組まれます。

試合のルールなどに関しては
基本的な部分のルールは同じですが
一部、リーグごとに違いがあるので、
その部分は調整が行われます。

スポンサーリンク

どこの球場で行うの?

試合を行う球場は「隔年」となっています。
例えばセ・リーグの球団Aとパ・リーグの球団Cの試合を行う場合、
今年は球団Aのホーム球場で試合を行い、
来年は球団Cのホーム球場、
再来年はまた球団Aのホーム球場、という形で
1年ごとに交代しながらやっていきます。

その年の3試合で、相手と自分のホーム球場を
行ったり来たりすることはありません。
(そんなことをしたら毎日のように移動することに
なってしまいますからね汗)

DH制はどうなるの?

パ・リーグには「指名打者制」というルールが
採用されています。
これは、投手に代わって、攻撃の時だけ
打席に立つ打者のことですね
(守備には参加しません)

が、セ・リーグではこのルールが採用されていないために、
「ルール上の差異」がそのままだと出来上がってしまいます。

これに関しては
パ・リーグが主催の試合の場合はDH制ありの試合、
セ・リーグが主催の試合の場合はDH制なしの試合で
試合を行うことになります。
半々にすることで、公平性を保っている、という形に
なります。

分かりやすく言えば、セ・リーグの球場で試合をする場合は
DHなし、
パ・リーグの球場で試合をする場合はDHあり、
ということになります。

交流戦個別の「優勝」も決まる

公式戦となりますので、
通常のリーグごとの試合成績に、上でも書いたように
含まれるのですが、
交流戦個別の成績も記録されており、
毎年「交流戦の優勝チーム」も決定されます。
賞金なども、その年ごとに用意されている
仕組みになっているため、
交流戦での優勝を目指す、というのも
一つの大事な要素になっています。

もちろん、交流戦は1年間の100以上の試合の中の
18試合でしかありませんので、
交流戦で優勝=リーグ優勝とはなりませんが
交流戦で優勝した、ということは
「交流戦の期間中は他のどのチームよりも勝利数が多い」
ということになりますから、
当然、交流戦終了後にも、有利に働くことは、事実です。

スポンサーリンク

中止になったことはあるの?

交流戦が中止になったことは、
スタートされた2005年以降、
”一度だけ”存在しています。

それが「2020年」のことですね。
他の年に関しては2021年現在では、
全て行われています。

2020年に関しては感染症拡大のために
プロ野球自体の開幕が遅れてしまい、
その結果、日程の調整や試合数の削減を余儀なくされて
しまったという事情があり、
交流戦が始まって以来、初となる
「交流戦中止」という事態になりました。

こればっかりは仕方のないことですね…!

交流戦以外に異なるリーグのチームと試合をする機会は?

「交流戦」以外に1軍の公式戦で
セ・リーグとパ・リーグのチームが対戦する機会は
基本的に「日本シリーズ」しかありません。
両リーグの優勝チームが戦う試合です。

他に、開幕前のオープン戦だったり、途中のオールスター、
そして2軍の試合などでは異なるリーグのチーム同士が
試合を行うことはありますが、
普段は、なかなか試合をする機会がないのです。

まとめ

交流戦となると、
普段はあまり見ない相手との対戦なども
ありますから、ファンにとっては、
ある意味で新鮮な気持ちで楽しめるのでは
ないでしょうか。

一方で、交流戦をきっかけに
調子をあげたり、下げたりするチームも
ありますので、
単なるイベントに留まらず、
そのシーズンの勝敗を左右する重要なポイントで
あることも事実ですね。

タイトルとURLをコピーしました