プロ野球の自由契約とはどんな状態?戦力外とは違うの?

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プロ野球選手における「自由契約」とは
一体どのような状態を示すのでしょうか?

「戦力外通告」とは何が違うのかどうか、
そもそも一体どういう状況のことを
示しているのかどうか、
その点についてを詳しくお話していきます。

「自由契約」ってたまに聞くけど、
どういう意味なの?という方は
参考にしてみて下さい!

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自由契約とは何か?

プロ野球選手は、通常、
12球団どこかの球団と契約している状態で、
いずれかのチームに所属している状態です。
しかしながら、自ら引退を宣言したり、
戦力外通告を受けて退団することになった場合、
「所属チームが無い状態」になります。

その状況にある選手のことを「自由契約」と
呼びます。

特定のチームの支配下に登録されておらず、
「どこの球団とも契約できる状態」
これが、自由契約ですね。

名前の通り球団と選手本人さえ望めば
「自由に選手契約をすることができる状態」
ということです。

戦力外通告とは何が違うの?

自由契約は
「どの球団とも契約ができる状態にいる選手の状態」を
示す言葉です。

一方の戦力外通告は、
自由契約になる前の部分のお話になりますね。

戦力外通告とは
「あなたとは来季の契約を結びません」と、告知することを
言います。

球団からそう言われた選手は
プロ野球選手としての人生を終えるか、
もしくは、別の球団への移籍を模索するか、
自分なりに色々判断していくことになります。

このうち、「別の球団への移籍を模索する」選手が
自由契約の状態になる、ということですね。

「戦力外通告」=「自由契約」ではなく
「戦力外通告」⇒「自由契約」という流れに
なるわけです。

もちろん、上でも書いた通り、
戦力外通告になった選手の中には
現役の続行を希望しない選手もいますから、
そういった選手は、戦力外通告⇒自由契約となるわけではなく、
そのまま引退となります。

戦力外通告を受けた選手の中で、
現役続行を希望している選手が
基本的に自由契約の形になる、ということです。

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戦力外通告を受けた全員が自由契約になるわけではない

上でも書いた通り、
戦力外通告=自由契約ではありません。
戦力外通告はあくまでも「来年はあなたとは契約しません」と
知らせることであり、
自由契約は、戦力外通告を受けたあとの「選手の状態」の一つです。

ただし、必ずしも自由契約になるわけではありません。
先ほど説明した通り、
自由契約というものは、
「どこの球団にも所属していない状態のプロ野球選手」の
ことですから、”他の道”を選んだ場合に関しては
戦力外⇒自由契約の道をたどることなく、
他の道に進むことになります。

まず、戦力外通告を受けて
プロ野球選手としては「引退」の道を選ぶ場合、
これは「どこの球団にも所属していないプロ野球選手」では
無くなりますから、戦力外⇒自由契約ではなく
戦力外⇒引退となります。

球団職員になったり、
プロ野球解説者だとか、野球選手としての経験を生かす
職業に就いたり、
全く関係のない職種に再就職したり、
戦力外通告を受けた場合、自由契約という形を取らず
そのまま別の道に進む選手も多いのです。
(⇒戦力外通告を受けた野球選手のその後は?も参考にしてみて下さい)

即自由契約になるわけではない

戦力外通告を受けて、現役続行を希望する選手でも
即自由契約になるわけではありません。
戦力外通告を受け、その日にクビ!ということではないので、
その年の11月30日までは、形式上、自由契約という
形にはなりません。
(11月30日までは、元々所属している球団に所属している
形になります)

その後、12月に入ってから自由契約となり、
新たな契約先を求めて…ということになりますね。

実際には戦力外通告を受けた時点から
その選手の”次なる進路探し”は
現役続行の有無にかかわらず始まりますが
完全な自由契約の形になるのは
12月に入ってから、ということになります

自由契約=次の球団が見つかる、ではない

自由契約になったからと言って
必ずしも、全ての選手が”次の球団と契約できる”
とは限りません。

どこの球団からも声が掛からずに
結果的に現役続行を諦めることになる野球選手
というものもたくさん存在します。

戦力外通告を受ける理由には色々な理由がありますが、
少なくとも、その戦力外通告を出した球団から
してみれば「その選手は必要なかった」ということです。
本当に戦力になっている選手に戦力外通告を
出すことはありませんから、
年齢的な部分か、金額的な部分か、それとも実力か、
性格的な部分か、何らかの理由が
必ずあるわけです。

そして、それは他の球団からしてみても
基本的には同じことです。
そのため、戦力外通告を受けて
自由契約になった野球選手たち全員に
他の球団から声が掛かるのか?と
言われれば決してそんなことは無く、
どこからも声が掛からないまま、
現役生活を終えたり、プロ野球以外の
独立リーグと呼ばれる場所で野球選手を続けたりする
選択をする人も多いのです。

まとめ

自由契約とは
「所属球団が無く、どの球団とも契約できる状態のプロ野球選手」を
示します。
戦力外通告とイコールではなく
戦力外通告を受けて、その後自由契約の状態になる、
という流れですね。

もちろん、自由契約の状態でずっとふらふらしていたら
生活もできなくなってしまいますし、
それはできませんから
期間内に次の球団を見つける必要がありますから、
現役続行を求める選手にとっては
”自由”という言葉とは裏腹に
厳しい状態であることを示す言葉なのです。

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