プロ野球で打者が投手として登板するのは可能なの?そのメリットは?

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プロ野球の試合において、
”打者(バッター)”が投手(ピッチャー)として
試合に出ることは可能なのかどうか。

二刀流の選手として
バッターでもピッチャーでも活躍するような選手は
ごく稀に存在しますが
そうではなく、”普段はバッターとしてしか試合に出ない選手が
何らかの理由で突然ピッチャーとして試合に出ることはできるのかどうか”
という点について、詳しく解説していきます。

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ルール上は問題なし

まず、プロ野球のルール上のお話をするのであれば
打者として登録されている選手を、
試合中に投手(ピッチャー)として登板させることは
可能であり、ルール違反ではありません。

そのため、今まで一度もプロ野球の試合で
投げたことがないような選手であっても、
その本人と、監督ら首脳陣が了承すれば、
ピッチャーとして試合に出場することも可能です。

もちろん、他のルールの部分は守った範囲内で、ということは
大前提になりますが、打者が投手として
試合に出ること自体は可能になります。

試合の途中に急に出て来ることもできますし、
当然、やろうと思えば先発投手として出場すること自体も
可能です。

過去に打者が投手として登板したことはあるの?

プロ野球の過去の事例として
打者が投手として登板したことはあるのかどうか。

これに関しては
”かなり限られた事例”ではありますが、
実際に打者が投手として登板した試合も
プロ野球の試合の中で存在しており、
普段はピッチャーとして投げる機会がない選手が、
ピッチャーとして相手チームにボールを投げた…という試合が
いくつか存在しています。

もちろん、こういった試合は普段、滅多にあることではなく、
あくまでもレアケースではありますが、
実際に過去のプロ野球の試合にそういった試合も
存在していた、ということになりますね。

近年では、2020年や2023年にそういった試合を確認することができ、
実際にネット上などでも話題になっています。
(どちらも、かなり相手チームに点差をつけられていて、
これ以上、投手を消耗させることはできない、という判断での
敗戦処理としての登板でした)

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打者を登板させる目的は?

二刀流として活躍しているような選手の場合、
また事情も異なってきますが、
そうではなく、普段は打者としてしか試合に出ないような
選手を登板させる目的としては
”ピッチャーの消耗を防ぐため”と、いうのが大きな目的となります。

例えば、0-10で負けているような試合で、
既に最終回を迎えているような場合、
”諦める”というと響きは悪いですが
現実問題、そこから逆転できるような可能性は非常に低いです。

しかし、こういった時でも、誰かしらはボールを相手に
投げなくてはいけません。
が、そこで”投手”を投入すると、当然体力を消耗しますし、
投手は連続して投げるにも限界があるために、
基本的には3連投ぐらいまで(3日連続で試合に出る)が
中継ぎのピッチャーであっても限度となります。

そのために”ほぼ確実に負ける試合”では、
特に試合に勝っているような時にいつも出す投手は
できれば使いたくないわけです。

そこで、打者を登板させることにより、
投手の消耗を避け、敗戦処理をしてもらう、ということが
(言い方としては悪いですが)
打者を投手として登板させる最大の目的となるわけです。

要するに”ほぼ確実に負ける試合で、主力投手の体力を消耗させたくない”
というのが、狙い、ということになりますね。

ファンにとっては注目のシーンになることも

打者が投手として登板することは、滅多にないことなので、
打者が登板すると、かなり話題になります。

賛否両論があることは事実ですが
ファンの中にはそう言った”珍しいワンシーン”を喜ぶような人が
いるのも事実ですね。

打者が投手として登板することになるような試合は
大抵”大差をつけられて負けている状態”なので、
そういった試合の中でも、見どころを作れる…という一面もあるのは事実です。

賛否両論があるのも事実

打者が投手として登板することには
”賛否両論”があるのも事実で、
実際に球団OBなどが苦言を呈したりしていることも
あります。

しかしながら、”最後まで諦めない”という気持ちも大事ではありますが
綺麗事を抜きにすれば”翌日以降の試合に備えて主力を温存する”ということは
戦術的には理に適っていることでもあり、メジャーリーグなどでは
それなりに行われていることでもあります。

そのため、綺麗事や昔からの伝統のようなものを考えずに
合理的な面で考えるのであれば、これは決して間違ったやり方ではない、
とも言えるでしょう。

ただ、気持ちの問題で反対する人がいるのも分かりますので
この点の賛否両論は今後も続いていくと思います。

個人的には温存目的であれば、全然ありだと思いますし、
それも一つの合理的な戦略であると思います。
また、大負けしている試合で盛り上がる要素の一つでもあるので、
”勝っている時に相手を舐めてそういうことをしている”のでなければ
全然良いかとは思います。
(これは、あくまでも個人的な考えです!)

まとめ

打者が投手として登板する…
今の時点の日本プロ野球では
あまりそういう光景を見る機会はないので、
ある意味では貴重なシーンでもあります。

そのような事態にならないように、
普段の投手陣がしっかりしてほしい!というのが
やはり一番大事なことではありますし
それが理想ではありますが
プロ野球選手も人間である以上、
どんなに強い選手でも場合によっては
大量失点してしまうこともありますから、一つの戦術の
オプションとしては全然ありなのではないでしょうか。

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