プロ野球の「完全試合」とは?達成の条件や達成者の数を解説!

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プロ野球における「完全試合」とは
何を意味するのか。

「完全試合」(パーフェクトゲーム、と呼ばれることもある)は、
野球の中でも非常に達成が難しいもので、
これまでに達成した野球選手もほとんどいないほどの「出来事」です。

完全試合が達成されれば、スポーツニュースなどを
大変賑わせることになりますし、達成した選手も
歴史に名を残すレベルのことになるのです。

その、完全試合について解説していきます。

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完全試合とは何?達成条件は?

完全試合とは
「走者を一人も出さずに、試合に勝利する」
と、いうものです。

相手に点数を与えることが許されないどころか、
ヒットも、フォアボールも、何もかも与えずに
相手が「手も足も出なかった」という状態に抑えた試合のことを言います。

点数も、ヒットも、フォアボールも、デッドボールも、味方のエラーも
全てナシの状態で、勝利することで
「完全試合」となるのです。

野球のルールをご存じの方は、これがとても難しいことであるのは、
すぐに理解できるのではないかと思います。

完全試合で許されないこと

下記のどれか一つでも、相手チームに許してしまった場合は
「完全試合」失敗になります。
そのため、達成は非常に難しいのです。

具体的には、

・ホームランなどによる失点
・ヒット
・フォアボール
・デッドボール
・味方のエラーによる相手チームの出塁など
・打撃の妨害による出塁
・振り逃げ

このいずれも許されません。
どれか一つでも相手に与えてしまった場合は
「完全試合」ではなくなるので、相当な難易度になるのです。

9イニングの試合の場合、
27人の打者を完全に抑える必要があります。

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ノーヒットノーランとの違いは?

野球には「ノーヒットノーラン」というものも
存在しています。
これは、完全試合よりも少し易しいもので、
「失点」と「ヒット」がダメな点は同じですが、
相手チームに点数さえ与えなければ
「フォアボール」「デッドボール」「振り逃げ」「味方のエラー」
「打撃妨害」などによる、相手チームの出塁は
問題ない、というものになっています。

例えば、フォアボールを2回与えてしまっても、
その回の後続の打者を抑えることができれば、
ノーヒットノーラン達成の条件は満たしていることになります。
(フォアボール4回連続で失点したりすれば、”失点”しているので
アウトになります)

そのため、完全試合に比べれば
ノーヒットノーランの方が難易度は低いのですが、
それでもやはり高難易度であることには変わりなく、
2022年現在、達成者はまだ、100人も存在していません。

完全試合の達成者はいるの?

完全試合は非常に難易度の高いものであり、
達成者もほとんどいないのですが、
プロ野球の歴史の中で、16回ほど達成されています。

最初の達成が1950年で、それから、度々達成は
されているのですが、
プロ野球の試合数・選手の数などを考えると
長い歴史の中で「15回」という数字は
非常に少ないものであることが分かります。

最新の「完全試合」は2022年4月10日に達成されていますが
それ以前に「完全試合」が達成されたのは
1994年のことであり、
近年は、色々な面から、完全試合の達成が
より困難になっている一面もうかがえます。

ちなみに、今の時点では、同じ投手が
2回、完全試合を達成したことはありません。

延長戦になった場合は?

投手が完全に抑えていても、
味方が点数を取れなかった場合、
0-0となり、延長戦に突入します。

これに関しては、
延長戦に入った時点で
「完全試合」が失敗になることはなく、
その後も継続して、相手チームに打たせず、
何も与えない状況を続けることができれば、
完全試合の達成条件は満たしている状態が
続きます。

延長戦のうちに、味方が得点を入れて、
そのまま何も与えずに試合を終わらせることができれば、
例えば延長11回まで進んでも
「完全試合」となります。

一方で、延長戦突入後にフォアボールを与えてしまったりすれば
その時点で「完全試合」は達成失敗となりますし、
延長戦でも決着がつかずに「引き分け」となってしまった
場合に関しても、残念ながら個人記録としては残らず
”参考記録”にとどまることになります。

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ファウルでエラーした場合は?

「ファウル」の際に味方選手が守備に失敗して
ボールを落としてしまった場合…
これに関しては、完全試合の達成失敗にはなりません。

ファウルの場合、通常であれば1ストライクとして
扱われるだけであり、
ランナーが出塁したりすることも、
失点することもありません。

そのため、味方が失策をしたとしても、
これは、完全試合扱いのままとなりますので、
ファウルゾーンにボールが飛んだ場合で
味方が失策をしても、
完全試合の達成は可能、ということになっています。
(ルール上は曖昧とのことですが、過去に議論があり
達成可能であることが確認されています)

なお、当たり前ですが、ファウルゾーン以外での
味方の失策は、完全試合失敗となります。

まとめ

非常に達成が難しい完全試合。

投手本人の実力はもちろんですが、
投手本人だけではなく、
味方の守備も欠かせませんし、
味方が打って、得点を入れてくれる必要性もありますから、
チーム全体としての力量が求められるものになります。

達成自体、非常に難しいものであり、
ここ最近は、全く達成されていない状態だったために、
2022年4月10日に達成された際には
スポーツニュースなどを中心に、
非常に大きなニュースになりました。
今後も、達成されることがあれば、やはり
大きなニュースになるのではないでしょうか。

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