プロ野球選手で一度も一軍の試合に出ずに引退する選手はいるの?

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プロ野球選手にとって、
「1軍での試合に出る」ということは、
とても大きな目標の一つです。

”プロ初ホームラン”だとか
”プロ初勝利”だとか、
大々的に世間で言われるのも、
やはり”1軍”の試合です。

2軍や3軍の試合も、
もちろんプロ野球選手の試合であることに
変わりはないのですが、
それでもやはり、2軍・3軍の試合と
1軍の試合では色々な部分が違うのも事実です。

ですが「1軍」の試合に出ることができる
プロ野球選手は、実は限られていて、
プロ野球選手=1軍での試合経験あり、とは限らないのです。

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全員が「1軍」での試合を経験するわけではない

プロ野球選手は全員が「1軍」での試合を経験するわけでは
ありません。
中には「2軍」や「3軍」の試合だけに留まり、
そのまま現役を引退するような選手も
実際に結構な数存在するのです。

プロ野球選手になる、ということ自体
なかなか難しいことですが、
プロ野球選手になっても、「1軍」の試合に必ずしも
出ることができるとは限らず、
「1軍」で活躍できるような選手は
プロ野球選手の中の、さらにごく一部、ということになるので、
非常に”狭き門”であるというのも事実です。

実際に過去のプロ野球選手のプロフィールや成績などを
見てもらえれば分かると思いますが
結構な人数が「1軍出場経験なし」という状態になっています。

「育成契約」の場合はそもそも基本的に出場できない

プロ野球選手には
「支配下登録」されている選手と、
技術向上などを目的として「育成契約」を結んでいる選手がおり、
そもそも、この「育成選手」と呼ばれる状態では
ルール上、1軍の試合に出場することができません。

現実問題として「育成契約」を結んだ選手の多くは、
支配下登録を勝ち取ることができず
(成績や練習態度など、総合的に判断して球団が決めます)、
戦力外通告を受け、そのままプロ野球界を去る人は
多いのです。
(もちろん、支配下登録を勝ち取って活躍する選手もいます)

そうなれば、当然、
”ルール上1軍の試合に出れない”のが育成契約ですから、
育成選手のまま終わった選手は”1軍出場経験なし”で
プロ野球生活を終えることになります。

例外として、公式戦が始まる前に行われる
”オープン戦”と呼ばれる試合には
育成選手でも1軍の試合に参加できますが、
それはあくまでも公式の試合ではないため、
”オープン戦の1軍の試合”だけで終わった場合
”プロ生活では1軍経験なし”ということになります。

※育成選手については
育成選手とは?も参考に
してみてください!

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支配下選手でも「1軍経験なし」はいる

上で、育成選手のまま戦力外などになった場合は
1軍経験がないまま、プロ野球生活を終える、と書きました。

そうなると、”支配下選手”であれば全員1軍の試合に出れるんだ!
と思う人もいるかもしれませんが
そういうことでもありません。

例えば、ドラフトで指名されて入団した高卒や大卒の選手などは
多くは、最初、2軍・3軍を主な活躍場所として
プロ生活での1軍デビューを目指していくのですが
その中には、残念ながら成績が上がらず、1年目、2年目、3年目と
2軍・3軍暮らしが続き、一度も1軍に呼ばれないような
選手も実際にいます。

ドラフトで指名された選手は華々しいプロ野球生活を…
と、思う人もいるかもしれませんが、
2年、3年と経過しても1軍経験はないままで、
挙句の果てに3年目の終わりに戦力外通告を
受けたりするようなケースは実際に存在します。

そうなってしまうと、育成選手でなかったとしても、
そのままプロ野球生活は終了ということになり、
1軍経験なしのまま、現役引退、ということになってしまいます。

育成選手でなければ
必ず1軍の試合に出場できる、ということでは
ない、ということです。

1軍の試合に出るためには?

これは、球団の監督などが、色々な判断を
しながら考えていくことですから、
具体的な条件が決まっているわけではありませんが、
とにかく「1軍に呼びたい」と思われるような
成績を残したり、何か光る部分を残す必要があるのは
確かなことです。

2軍・3軍の試合で成績は残せない、
光る部分もない、では、さすがに1軍の試合に
呼ばれるようなことはまずないでしょう。

そして、ずっと2軍・3軍暮らしが続くようであれば、
やはり年齢・年数と共に
徐々に”戦力外通告”をされてしまうリスクも
当然高まっていきます。

球団としては、いつまでも2軍・3軍暮らしの選手に
貴重な枠を使うことはできませんし、
年俸を払うこともできませんからね…

実際に”2軍では良い成績を残していても”
戦力外通告を受けている選手はいるので、
やはり、このあたりは”1軍の戦力を目指さないといけない”
ということになるのでしょう。

しかし、大半の人は「サボっているわけではい」ですが、
それでも「1軍の試合に呼ばれるようなことができないまま
戦力外を受けてしまった」という人は大勢います。

それだけ、野球の世界は厳しい世界である、ということですね。

まとめ

残念ながら、プロ野球選手になっても1軍の試合に
一度も出ることができないまま引退…
という選手は数多く存在します。

2軍・3軍のみでもプロ野球選手であったことは
紛れもない事実ではありますが、
それでも、やはり、選手からしてみれば
それは本望ではないでしょう。

とは言え、現実問題として
1軍の試合に出ることができる選手は限られていますし
「遊びの世界」ではありませんから、
1軍に呼ばれることなく…
という人が一定数存在するのは、
ある意味、仕方のないこととも言えます。

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