マイナス金利が解除されることにより、
”住宅ローン”の変動金利への影響を
心配している人もいると思います。
では、実際のところ
マイナス金利が解除されると、
変動金利の住宅ローンには影響は出るのでしょうか?
この点について、できる限りシンプルに
お話をしていきたいと思います。
影響が出る可能性はある
マイナス金利が解除されることにより、
変動金利の住宅ローンに「何らかの影響が出る可能性は高い」と、
いうことはまず、現実として言えることです。
ただ、ここまでの言葉だけだと、深刻に受け止めてしまう人も
いるとは思いますが
あくまでも”今後、長い目で見た場合”の話であり、
また、”影響は出る可能性はある”ものの、大幅にローンの金額が増えたりだとか
そういったことになる可能性は”限りなく低い”と言われているので、
”影響が出る可能性は高いものの、すぐに深刻な影響が出る可能性は
限りなく低い”というのが現在考えられる現実的な答えに
なるかと思います。
マイナス金利解除=変動金利上昇ではない
まず、マイナス金利が解除された瞬間に
住宅ローンが上がる、ということではなく
マイナス金利が解除されたあとに「政策金利」と呼ばれるものが上昇し、
さらに、銀行が決める「短期プライムレート」と呼ばれるものが上昇した際に
変動金利に直接的な影響が出ることになります。
基本的に短期プライムレートと呼ばれるものは、
政策金利が上昇すると、同じく上昇する傾向にはありますが
必ずしもそうではないため(最終的に決めるのは銀行なので、
必ずしも政策金利が上がったら、これも上がるということではありません)
マイナス金利解除後も、”変動金利による住宅ローンに100%影響が出るとは限らない”
と、いうことになります。
また、↑のように段階がいくつかあるため、
マイナス金利解除の直後に影響が出るわけではなく、
ある程度直接的な影響が出るまでには時間がかかる場合があります。
大きな変化が起きる可能性は限りなく低い
マイナス金利解除後も、
政策金利が”大幅に上がる”可能性は
現段階では”限りなく低い”と言われており、
あくまでもマイナス金利を解除するだけで、
政策金利をグングンと上げていくわけではない、というのが
大方の予測になっています。
マイナス金利解除の報道の記事などを見ても
大体の記事はそうなっている他、
専門家の予測なども大方はそうなっています。
加えて、実際に、今の世の中の状況などを見ても、
政策金利を大幅に上げていくようなことをすれば
経済に深刻な状況を与えかねないので、
当面、大きな上昇はないものと考えられています。
そのため、”多少”変動金利の住宅ローンに影響が出てたとしても、
住宅ローンの支払額が毎月大幅にUPしてしまう、というようなことになる
可能性は現時点では”限りなく低い”ということが言えます。
僅かに影響が出る可能性は上でも書いた通りありますが
”急激に支払いが爆増する”というようなことになる可能性は
ほとんどないと言えます。
上昇する場合でも時間がかかる
万が一、将来的に政策金利が予想以上に上昇するようなことになると、
変動金利の住宅ローンの影響も強まっていきますが、
上でも書いた通り、政策金利を今の状況で大幅に上げることは
現実的には考えられにくいため、
そのようなことになる可能性は低いです。
仮に万が一、政策金利が定期的に上がるようなことになったとしても、
”かなりの時間がかかる”もので、
政策金利を上げる(利上げ)は1度利上げするとしても
0.1%~0.2%前後です。いきなり2%上がったりとか、10%上がったりとか
そんなことは確実にあり得ないことです。
さらに、マイナス金利の解除自体にもかなりの時間がかかっていたために、
今後もポンポンと利上げを繰り返すとは考えられにくく、
慎重な判断をしていくものと考えられます。
それに加えて、上でも書いた通り
一度に1%、2%と利上げをされることは
これまでの事例から”ない”ために、
急激に金利が上がり、急激に変動金利のローンに影響が出ることは
”まずない”のが現状です。
(慎重に利上げを行うかつ、追加で利上げをされてもその数字は微々たるもので
あるため、政策金利はなかなか大幅に上昇することはありません)
仮に今後上昇し続けたとしても、
一度の利上げの上昇が(これまでの事例から見れば)非常に緩やかな数字であり、
過去の事例から見ても、”急激に利上げされている事例”は
直近では確認できないため、
マイナス金利が解除され、遠い未来、金利が予想以上に上昇することに
なったとしても、
”そうなるまでには相当長い時間がかかる”可能性が非常に高いです。
まとめ 結論を簡単に言うと…
もちろん、政策金利がどのように変化していくのか
100%、未来を予測できる人はいませんが、
現在の状況を踏まえると、
変動金利の住宅ローンに影響が出る可能性は高いものの
わずかな影響で、大幅に支払い額が増えたりする可能性は限りなく低い
と、いうことになります。
心配するほど深刻な影響が出る可能性は
限りなく低い、ということですね。
もちろん何十年、何百年と長い目で見れば分かりませんが
少なくとも、マイナス金利解除!⇒来月からローンが支払えない…!とか、
そんなことになるような影響が出ることは
現実的にはあり得ないことであるため、
その心配はしなくても大丈夫です。
ただ、”小さな”何らかの影響が出る可能性はあるために、
変動金利型の住宅ローンを利用している場合は
最新の情報をしっかりと入手しておくことが大切です。