コロナ禍で少子化や出生率の低下は加速するの?その理由とは?

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コロナ禍が「少子化」「出生率の低下」などに
与える影響はどのような影響があるのでしょうか。

現実目線で、考えていきたいと思います。

正直に言ってしまえば
「個人の生活」には、あまり関係のないことではあるのですが
(長い目で見れば関係あるかもしれませんが
少なくとも、今、生きている皆様には大きな影響はあまり出ないでしょう)
気になる人もいると思います。

少子化や出生率の低下、未婚率の上昇などに
コロナ禍はどのような影響を与えていくのか、
それを考えていきたいと思います。

なお、あくまでも「現在の時点」でのお話と「予測」であり、
今後、コロナ禍がどうなっていくかも含めて
分からない部分もたくさんありますから、
実際には、別の方向に変わっていく可能性も、0ではありません。

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少子化は「加速」する

コロナ禍が始まって少子化の解消につながる、だとか
子供が増える、だとかそういうことを言っていた人もいますが
実際は「逆」です。

少子化は加速するでしょう。
当然、出生率も低下しますし、
未婚率も上昇するでしょう。

既に、2020年末の統計や集計(ちゃんと国が出しているもの)に
よれば減少傾向が出ていますので、
少子化は全体として加速すると思われます。

ただし、コロナ禍で「加速」したのは事実であっても
少子化や出生率の低下は「元々」起きていることです。

なので、コロナ禍が無ければ出生率は低下しなかった、ではなく
元々少子化全体が進みつつあるものが
コロナ禍もプラスされて、さらに加速した、ということになります。

既に、数字もそれを示していますし、
これは、避けられない事実です。

が、どうしてそうなってしまうの?と思う人もいるかもしれません。
どうしてそうなってしまうのか、
今後はどうなっていくのか、について解説していきます。

世間の状況への不安

コロナ禍において、子供を産む、ということは
当然、大きなリスクの一つになるわけです。
子供を作るにしても一瞬にして出来るわけではないですし
実際に病院を利用することになるのは
半年以上先の話になるでしょう。

しかし、今のコロナ禍の状況では、
果たして”その時”病院がどのような状況に
なっているのか、ということが
全く分からない、というのも事実です。

極端な話、医療崩壊している可能性だって
否定はできません。
いざ、自分が子供を産むような時期になってきたときに
医療が崩壊していたら、
病院が利用できないような状況になっていたら…?

そう考えると
なかなか子供は今は控えよう、となるのは
ある意味では普通の判断と言えるでしょう。

また、肉体的にも当然負担になりますから
そのような状況で、コロナに感染したら…?という
リスクを考えるのも、また、当然のことと言えます。

病院に足を運んだり、運ばれたりすれば
当然それもまた、感染リスクの一つになります。

過剰にコロナを怖がる必要はない、とは思いますが
とは言え、産む、となれば
そこにコロナのリスクが入ってくれば
”命”に関わる可能性もありますから、
そこの部分に慎重になることは
”過剰に”ではなく”普通に”懸念すべき部分の一つで
あると思いますし、
その結果、子供を今は控えよう、という選択をするのは
当たり前のことであり、
その結果、出生率がコロナ禍において
下がることは、当然と言えるでしょう。

もちろん、中にはリスクを冒してでも、という人もいると思いますし
病院がもし使えない状況になっていたら、とかそういうことまで
考えない人もいるとは思いますが、
”リスク”が普段よりも格段に上がるのは事実ですから
その結果、控える人が増えるのも、事実なのです。

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経済的不安・打撃による影響

上のようなリスクだけではなく
「経済的な不安」から
子供を控えよう、という決断をする人も増えるでしょう。

と、いうのも職業的に安定している人は良いですが
自粛などによって打撃を受ける業種や
「会社がつぶれてしまうかもしれまない」というご家庭の場合
なかなか今の状況で子供を、と考えるのは
難しいでしょう。

半年後、1年後の自分は
果たして今と同じように稼げているのか、
今の会社が残っているのか。

そういう不安が少しでもある場合、
やはりなかなか子供を、という考えには
ならないでしょう。
いざ、その時に失業していたら
生活も出来なくなってしまいますからね。

また、結婚していない人にもこれは
影響するお話で、
結婚を仮に考えていたとしても
「半年後、自分がどうなっているか分からない」という
状況になれば
当然のことながら、
「結婚はまだ様子を見よう」ということになる人も
いるわけですから
この点でも未婚率の上昇の要因の一つになります。

既に職を失った人、
収入が激減している人に至っては
家庭生活が崩壊してしまった人や、
結婚を断念した人、
お付き合いを断念した人もいるでしょう。
これらも、出生率などの数字の点だけを考えれば
どんどんマイナスに働いていくはずです。

長期的に見ると出会いもなくなる

長期的に見れば「出会い」が無くなることも
予測されますから
未婚率はますます上がっていくでしょう。

未婚率があがれば当然、
少子化も連動するように進んでいくはずです。

この理由としては
「人と人とのつながり」がコロナで薄くなるから、ですね。

例えばリモートワークが始まれば、
当然のことながら、人と直接会う機会は激減します。
そのような状況から恋愛感情を抱き、なんて人は
まず、ほとんどいないでしょう。

学校に関してもそうで、
大学などを中心にオンライン授業が
導入されており、人と人とのつながりは
薄れています。
これも、当然、恋人の有無などには
ある程度は繋がって来るでしょう。

当然イベントなども中止になっていて、
学校・職場以外での”出会いの場”に関しても
どんどん減っているのは事実です。
出会いの場が減れば、
未婚率や恋人がいない人は増え、
すぐに、というわけではありませんが
数年後の婚姻率や少子化につながる要素の
一つにはなるでしょう。

マスクもマイナスだ、という人もいますが
まぁ、人は見た目だけで判断するものでは
ありませんから
この影響は微弱とは思いますが
出会いの場が減っている、という点に
関してはいずれマイナスにはなってくるでしょう。

今後はどうなるの?

出生率低下や、未婚率の上昇は
”そもそも”コロナが無くても
避けられないものであり、
当たり前のように進んでいたものだとは、思います。

ただし、それが来年以降も、ある程度は
加速することになるでしょう。
「想定されていたペース」を遥かに超えていく可能性があり、
コロナの「収束」までに長い年月を要することがあれば
大幅にこれは進むと思います。

逆にコロナが収束した周辺では
ある程度出生率低下の勢いや未婚率の上昇などは
”一旦”は落ち着くとは思います。
場合によっては”反動”が生じて
ほんの一時的に好転するようなことも
あるかもしれません。

とは言え、
それも一時的なものであり、
コロナが長引けば長引くほど、
少子化などは加速していくでしょうし、
収束後に一時的に落ち着く(あるいは反動で一時的に改善)ことが
あったとしても
少子化・出生率低下の
大枠の流れは、止まることはないでしょう。

まとめ

コロナの影響が長引けば長引くほど
出生率や少子化、未婚率上昇には
深刻な影響を与えるでしょう。

元々これらは「どんどん悪化」していますが
それがさらに加速するということです。

病院で産む、などのリスクが高すぎる上に
経済的にも不安定な人にもリスクがあります。
さらには、リモートワークの促進などにより
出会いも減り、数年後の未婚率などに
大きな影響も出て来るでしょう。

少子化が悪いことなのかどうかは、
色々意見があると思いますからさておき、
確実に”進む”のは間違いありません

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