氷河期世代は結婚できないの?その答えは?ポイントを解説!

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”氷河期世代”とは、
1990年代~2000年代前半ごろの
雇用に関する環境が厳しい状況の中、
就職活動を行っていた世代を示す言葉で、
就職氷河期世代と呼ばれることもあります。
(※具体的に何年~何年までを示すのかは、言われる場所によって
違いますが大体1990年代から2000年代前半に新卒として
就職活動を行った世代のことを示しています)

そんな、氷河期世代と言われる人たちの中には、
不本意ながら、就職活動が上手くいかずに
厳しい経済状況の中過ごしている人も多く、
また、未婚率に関しても、それまでの世代と比較すれば
高い傾向にあり、”氷河期世代は結婚できない”などと言われることもあります。

では、実際のところ、氷河期世代と呼ばれる人たちは
結婚できないのかどうか、この点を詳しく解説していきます。

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氷河期世代でも全員が結婚できないわけではない

まず、”氷河期世代”と言われるような世代の人々でも、
全員が結婚できていないのか?と言われると
その答えはNoで、氷河期世代に当てはまるような年齢の人でも、
当然結婚している人はいますし、
”全員独身”ということではありません。

氷河期世代の方の”未婚率”を見てみると、
数字上は50%は下回っており、
この点で言えば、結婚している人の方が全体的には多い、
ということになります。
(※独身だと悪いという意味ではありません)

ただ、それまでの世代(氷河期世代よりも上の世代)と
比較するとやはり未婚率自体は高まっていることは事実であり、
そういったことから、”氷河期世代は結婚できない”と
言われることもある…というのが実情になるかと思います。

未婚率自体はその後の世代でも…

ただ、氷河期世代が特別未婚率が高いのか、と言われると
”それ以前の世代”と比較すれば確かにそうですが、
”そのあと”の世代を見てみると、未婚率は引き続き
上昇傾向にあり、就職の氷河期が終わったあとに
新卒の社会人となって世代の未婚率も引き続き高いままです。

そのため、氷河期世代と言われる世代が、
就職などが難しく、結果的に経済状況で苦しみ
結婚したくても結婚することができなかった…という人が
いるのは事実でも、
元々”未婚率自体が他の要因で上がり始めていた時代”で
あったとも考えられ、
就職氷河期だから未婚率が~、というだけではなく
ちょうど、結婚に関する考え方の時代の変化の最中であったために
余計に未婚率が上がったものと考えられます。

就職氷河期だけが未婚率が高まった理由であるならば
その後の世代は未婚率がまた下がるはずですが
そうはなっていませんからね。

娯楽の多様化など、そういった色々な要素も
絡み始める時期がちょうど重複しており、
もちろん、氷河期世代と言われるような厳しい環境自体も
未婚率の上昇には絡んではいるものの、
未婚率がこの頃から急激に上昇したのは
決してそれだけではなく、色々な要因が絡み始めた時期で
あったと言えます。

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当然、苦しい環境で結婚できなかった人もいる

氷河期世代と呼ばれる人々の中で
結婚していない人の中には
当然、”元から結婚するつもりのなかった”という人も
いると思います。

しかし、その一方で、
氷河期世代と呼ばれるような厳しい就職環境の中、
上手く就職することが出来ずに、
職を転々とすることになったり、
低い年収での生活を余儀なくされたりして、
それが原因で結婚することができなかった…という人も
いるのも事実です。

もちろん、氷河期世代よりも後の時代でも
仕事や年収の問題で、
結婚が難しい状況になってしまっている人も
引き続きたくさんいますが、
氷河期世代はそれにも増して厳しい環境であった、
ということになります。

現在、独身の場合は結婚は難しい?

氷河期世代、と呼ばれる世代の人で
現在独身の人がこれから”結婚”しようとした場合、
それは可能なのかどうか。

氷河期世代は、具体的に範囲が定義されているわけでは
ありませんが、範囲とされやすい生まれを計算すると、
記事執筆時点では30代後半~50代前半ぐらいが
氷河期世代と呼ばれる人たちの現在の”年齢”となります。

しかし、このぐらいの年齢まで独身(あるいは現時点で独身)だと
すると、(結婚したい人には)残念ながら、
今の年齢から結婚することは非常に難しいというのが
現実になります。

特に、40代、50代の方の場合はさらに困難です。

と、言うのも統計上、40代、50代となると
”初めての結婚”をする人は非常に割合的にも
少なくなってきており、
また”生涯未婚率”は、50歳時点の数字をベースに
出しているものになりますので、
”50歳以上でこれから結婚することはまずない”と、
統計上からも判断されている、ということになります。

30代後半の場合は、まだ可能性はそれなりにはありますが、
やはり、35歳~40歳あたりの生涯未婚率を見ても、
そのまま生涯独身で進む人も多く、
氷河期世代と呼ばれるような世代の方で、
今現在結婚していない…というような場合は
これから先、結婚することは
現実的には”ほぼ不可能に近い”と言う状況に
なってしまっているのは事実です。

もちろん、そこからでも結婚できる人は
0ではありませんが、割合的には少ないですし、
かなり限られた人数になるので、
他のことに目を向けていく…ということも
場合によってはこの先の人生を生きていく上で
大事なことになるかもしれません。

今の世の中、結婚する・しないが全てではなく、
幸いなことに、一人でも暮らしていけるだけの
技術の発展がありますし、
娯楽も多様化しているので、自分の好きなことを
今からでも見つけて、それを生きがいにしていくこともまた、
これから先を生き抜いていく上で
大事なことになっていきます。

”可能性が低いのは分かっていてもどうしても結婚したいんだ!”と、
言う人はもちろん止めませんし、
そう考えるのは個人の自由です。
もちろん、その結果、”可能性としては低い”、
その年代からの初婚にたどり着くことができる
可能性も十分にあります。

ただ、どんなに今から努力したとしても、
結婚はどうにもならないこともある、というのが現実で
最終的に、結婚のために時間を費やしたのに成果も出なかった、
ということで終わってしまう可能性もありますので、
その覚悟をしておく必要があるのは事実です。

可能性に賭けるか、割り切るか

結婚願望がそもそもない、という人は
別に何も気にしなくても良い話で、
それも選択の一つなので、堂々と過ごしていただければよいですが、
結婚願望がある人の場合に関しては、
この先「数少ない可能性に賭けるか」「割り切って趣味など、別方面で人生を楽しむか」を
自分の中でしっかりと判断して、
その方向で生きていくことが大事です。

結婚を目指すのであれば、現在の年齢からだと、
それだけでかなりのハンデとなるので、
性格面・収入面など、色々な部分を見直し、そこで勝負していくほか、
趣味などからの出会いを狙ったり、
自分自身の理想を下げたり、とにかく婚活で数を打つなど、
あらゆる対処が必要です。
ただ、”それでも結果が出ない可能性は十分にある”ということは
頭の中に入れておく必要があります。

一方、結婚から撤収する場合は、”趣味”を一つでも多く見つけて
それらを”生きがい”としていくことが大事なことになるので
この点もしっかりと覚えておきましょう。

まとめ

氷河期世代はそれまでの世代と比べると
未婚率は高めの傾向にありますが、
結婚している人も当然います。

ただ、現実的に氷河期世代と呼ばれるような年代で、
今から結婚するのはなかなか難しいので、
結婚にあまり囚われ過ぎないようにすることも大事です。

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