医療崩壊とは?崩壊を防ぐために「個人」ができることを解説!

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「医療崩壊」とは、
安定した医療を提供できない状態に
世の中全体が、あるいは特定の地域の病院が、
陥ってしまうことを意味示す言葉です。

このような状態になってしまうと、
例えば、急病で倒れてしまった際に、
搬送先の病院が決まらなかったり、
普段であればすぐに治療を受けられるはずの病気などでも
治療を受けられなくなってしまうなど、
普段の日常生活における「当たり前のように病院に行くことができる」
という状態が崩れ去ってしまい、
治療をすれば助かるはずだった状態でも
助からない…というような悲劇が起きてしまう可能性もあります。

医療崩壊が起きてしまう原因としては
様々なことが考えられますが、
「利用者側の不適切な利用やクレーム」「医療制度などの改革などによるもの」
「病院の経営状況によるもの」「感染症の拡大による設備・人員の不足」
など、色々な理由が考えられます。

では、この医療崩壊を防ぐために、個人にできることは
あるのでしょうか。
その点について、見ていきましょう。

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医療崩壊を防ぐために個人で協力できること

医療崩壊を防ぐために
「個人」が協力できることは何か。

例えば、医療制度の改革だとか、病院の経営状況だとか
そういった部分については
一個人がどうこうできることではありませんが、
感染症拡大や、利用者側の利用方法による問題などで
起きてしまう医療崩壊などについては
一人一人の振る舞いで「医療崩壊を防ぐために協力」
すること自体は、可能です。

もちろん、一人ひとりの力は小さなものではありますが、
積み重ねが力になることもあるので、
自分にできることがあれば、協力していくことは大切です。

「体調が悪くなったら病院に行って診察してもらえる」
「急病で救急車を呼べば病院に運んでもらうことができる」

これらは、当たり前のように感じてしまうかもしれませんが、
決して「当たり前」のことではない、ということは
理解しておきましょう。

自分の人生が壊れてしまうようなことまで
(例えば全財産を寄付するなど)は、する必要はありませんが
自分の生活環境に応じて、できる部分はしっかりと協力
していくことは、大切なことです。

用がないのに利用しない

体調が悪かったり、心配な部分があったり、
経過観察中だったり、そういった
「必要なとき」は遠慮せず利用するべきですが、
(※調子が悪いのに我慢をしていれば、命に係わることもありますからね…)
中には”用もないのに病院に行く”ような人が
実際にいるのも事実です。

「必要」なら良いですが、「必要ない」なら
病院の人員や設備にも限界がありますから、
「話し相手が欲しい」とか、そういった理由で
病院を利用しないようにしてください。

また、大病院は特に、基本的に「大きな病気」や「緊急性の高いもの」
「設備が必要な検査や治療」などを行うことがメインです。
病院によって方針は違いますので、一概には言えませんが、
例えば普通の風邪だったり、軽い症状などであれば
地域の診療所を利用するなど、
「自分の目的に合う場所」を正しく利用するように
心がけましょう。

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救急車を呼ぶタイミングに注意する

「本当に必要なら」救急車を呼ぶのは全然良いことですし、
1秒を争うような状態の場合は、ただちに救急車を
呼ぶべきです。

一方で「急病ではないのに救急車を呼ぶ人」も世の中には
存在しており、それらは社会問題にもなっています。
タクシー代わりのような感じに考えていたり、
まるで救急車を便利屋と勘違いしているかのような理由で
呼ぶような人も存在します。

用もないのに救急車を呼ばれてしまえば、
当然、その分人員も救急車も割くことになってしまいます。

当然、本当に必要な人に医療を提供できなくなる
可能性は十分にありますので、
この点も、注意をすることが必要になります。

健康管理を徹底する

人間、どんなに気を付けていても、体調を崩してしまう
ことはありますし、インフルエンザやノロウイルスなどなど、
感染症の類も、どんなに気を付けていても感染してしまう
ときはしてしまいます。

体調を崩すこと自体は”誰にでもあり得ること”であり、
それは悪いことではありませんし、
体調が悪いときに病院を利用することも悪いことではありません。

ただ、風邪に対してもウイルスに対しても
「最低限の予防」はしておくことはとても大事なことですし、
それぞれ心がけるべきポイントです。

例えば、外から帰宅しても手洗いもうがいもしなかったりだとか、
明らかに体調を崩しそうな生活習慣を送っていたり、
「そんな生活をしていれば、風邪を引いて当然」「体調を崩して当然」と
言われてしまうような生活は、医療にも余計な負担を
掛けるだけですし、自分自身も無駄に体調を悪化させるだけです。

そのため、”最低限の予防”はしっかりとすることは大事ですし、
それが、医療崩壊の危機を迎えているような時には
特に大事なことになってきます。

「体調を崩す人」が一人でも減れば
医療の負担は少しずつであっても、徐々に減っていきますからね。

もちろん「気を付けていたのに体調を崩してしまった」と
いう場合に関しては、これは何も悪くないですし、
気に病む必要はありません。

「明らかに気を付けていない状態で体調を崩すこと」は
避けましょうね、というお話です。

病気以外にも注意するべき部分は注意する

病院のお世話になってしまうのは「病気」だけでは
ありません。
何らかの原因で「医療崩壊」の危機が騒がれているような
時には、なるべく、病院の負担を軽減するためにも、
病気以外の病院のお世話になるようなことも
注意はするようにしましょう。

もちろん、病気と同じで”普通にしていたのに”
そうなってしまった場合は仕方のないことですし、
気にする必要はありませんが
「不注意」だったり「自ら危険な行動をして」
病院の負担を増やすようなことは避けるべきです。

そういったことを避けるだけでも「医療崩壊を防ぐこと」に
対する間接的な協力にはなりますから、注意しましょう。

交通事故や、自ら危険な行為をしたことによる怪我、
熱中症などなど、
”病院のお世話になってしまうようなこと”の中には
予防できるものもたくさんあります。

しっかりとこの点は、注意をしておきましょう。

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経済的に余裕があれば「寄付」という手も

これは経済的に余裕がある人にしか
できないことですが、
経済的に余裕があるのであれば
病院に寄付をする、という手段もあります。

例えば、経営的な危機で医療崩壊しそうなケースなどに
関しては、寄付は非常に大きな力になるでしょうし、
その他の理由の場合でも、お金はあって困るものではありません。

このような支援ができる人は「限られている」とは思いますが、
自分がもし、そういう立場なのであれば
そういった方法で、医療崩壊を防ぐための「協力」を
することができます。

余計なクレームを入れたりしない

病院に余計なクレームを入れたりすることは控えましょう。

お店でも、病院でも、学校でも、どこでも
最近は「クレーマー」が目立ちますが
そういった行為は、限られた現場の人員やリソースを
無駄に消費させることになります。

本当に必要なクレームであれば
それは仕方のないことですが
「言いがかり」や「過剰な要求」など、
理不尽なクレームをつける=クレーマー的な行為は
控えるようにしましょう。

医療現場にとっても、
忙しいときにそういうことをされると、
非常に大きな負担になってしまいます。

まとめ

医療崩壊を防ぐためにできることは、
個人の力では限られているのも事実ですが、
それでも”何もできない”わけではありません。

体調管理に注意して、病院のお世話にならないように
することだけでも、
例えば患者数が急増しているようなケースでは、
間接的に病院の手助けになります。

自分にできることがあれば、
しっかりとそれを行っていくことで
結果的に医療現場を守ることにもつながります。

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