「ほぼ新品」って何?それは新品商品ではありません。注意点を解説!

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ネットオークションや
ネットショッピングなどを中心に
「ほぼ新品」だとか「新品同然」だとか
そういった言い回しで出品されている
商品を見かけることもあると思います。

正直なところ「新品」「中古」
どっちなの?
と、疑問に思ってしまう人もいるのではないでしょうか。

こういった商品の正体を
分かりやすく解説すると共に、
もし、購入しようとしているのであれば
どのような点に注意をしておけば良いのか、
その点についても解説していきます。

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厳密に言えば新品ではない

「ほぼ新品」や「新品同然」と銘打たれて
売られているものは、
厳密に言えば”新品ではない”と言うのが
答えになります。

売る側の立場になって考えてみてください。
新品の商品をわざわざ”ほぼ新品”なんて
言い回しにして売っても、メリットがないですよね?

つまり、そういう言い回しをしているということは
基本的には”新品ではない”と考えた方がいいです。

”ほぼ新品”とまで言っているのであれば、
確かに新品に近い状態=綺麗、であることは
予想されますが、それでも、
色々と注意点もありますし、
新品とは異なる部分もいろいろと出て来るので、
注意しなくてはいけません。

ほぼ新品の正体は?

「ほぼ新品」として売り出されているモノの正体は何か。
気になるところですよね。
実際の店長時代の知識なども元に言うのであれば、
下記のどれかに当てはまるケースが多いです。

・未使用の状態で売られたもの
中古品の買取などを行っているお店には
”未使用品”を売りに来る人もいます。
そういった人から買い取ったものですね。
確かに状態としては使ってないなら新品ではあるのですが、
一度他の人の手に渡っている商品、ということで、
その人がどのように扱っていたか、本当に1回も使っていないのか
どうかは確認できず、買取したお店が”ほぼ新品”みたいな
言い回しをして、売りに出す、という流れです。

・何らかの理由で使わずに手放そうとしている
個人の出品者などで、ほぼ新品と言っているものに
関しては”何らかの理由”により、購入したものを
使わずに手放そうとしている、という可能性も考えられます。
考えられる可能性としては、ひとつは「懸賞などの当選品」。
懸賞や、ポイントなどで交換したものを、そのまま使わずに
現金化するために売ろうとしているケースですね。
懸賞の場合、一応規則で「売らないでください」としている
ところが多いですが、売る人もたくさんいます。
また、人からプレゼントされたけどいらない、だとか
そういう理由も考えられます。

・転売品
転売屋が問題となっていますが、ソレです。
他のお店で転売屋が購入したものを売れば、
それは状態的には一度も使っていないわけですから
確かに新品にはなります。
ただし、いろいろなリスクを考えて
新品としては出品できないために
”ほぼ新品”という曖昧な言葉を使うわけですね。

・お店でダメージを受けた商品
お店で保管している間に、商品パッケージが
ダメージを受けてしまったりした場合、
それを「中古」として売るのもアリですが、
少しでも現金化したいお店が
”ほぼ新品”みたいな言い回しをすることもあります。

こんなところでしょうか。
基本的には”一度、人の手に渡っている”と、
考えてください。
実際には一度も使っていないようなものも多いとは
思いますが、たとえ1度も使っていなくても
人の手に渡っている以上は、中古に分類されるべきものですし、
以下のようなデメリットや注意点も存在します。

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ほぼ新品を購入する際のリスクや注意点

「ほぼ新品」と書かれている商品を購入する際の
リスクや注意点についても解説します。
「ほぼ新品」や、それに似たようなことが書かれている商品は
基本的には「新品に見えるレベル」にはなっているとは思います。

流石に、明らかに中古な商品を
ほぼ新品と書くような業者・個人は少ないでしょう。
(たまに、いるにはいますが…汗)

ただ、見た目の問題だけではなく、
色々注意しないといけない部分があるので
その点は理解した上で利用する必要があります。
”普通に入荷した商品”なら、”ほぼ新品”なんて
書く必要はないわけですからね。

・「保証」が無い可能性
通常、家電やゲーム機などであれば
「メーカー保証」がついています。
保証が本来ついている商品の「ほぼ新品」を購入する場合は
この点に注意が必要です。
正規の入荷ルートではないものや、誰かから買い取りしたものである場合、
購入後すぐに壊れてしまった場合でも
メーカー保証を受けられない可能性があります。
店名シールがなかったり、店名シールがあっても
正規の入荷ルートではないために保証を受けられなかったり…
↑で説明した「中古未使用」は当然メーカーからすれば
中古のため、保証は受けられませんし、転売屋の商品などの
場合も、店名シールがついていないケースも多く
保証を受けられない可能性は高いです。
そのため、1か月で壊れても、有料での修理、ということに
なりかねません。

・乱暴に扱われている可能性
見た目の部分に関しては問題なくても、
商品が乱暴に扱われている可能性も否定はできません。
これは、普通のお店でもあり得ることですが、
”ほぼ新品”商品に関しては、普通の新品よりも
色々な場所を行き来している可能性は高いため、
乱暴に扱われてしまっている可能性は否定できません。
見た目に異常が無くても「壊れやすくなっている可能性」などの
リスクは十分に考えられます。

・正規品なのかどうか。
カードゲームのカードなど、一部商品の場合
”ほぼ新品”には、”正規品なのかどうか”という
リスクも付き纏います。
通常の中古もそうですが、実際にカードは偽物が
出回ったりしていることもあり、時折問題になっています。
”ほぼ新品”は先ほどから説明している通り”新品”では
ありませんので、そういうリスクもある、ということは
覚えておかなくてはいけません。

・初期不良があった場合のリスク
初期不良があった場合のリスクも
考えておかなければなりません。
通常のお店で通常の新品を購入した場合、
メーカーに問い合わせをすれば、基本的には
何らかの対応をしてもらえますし、
過去の商品の売れ残りの新品商品などでも、
お店側が基本的には対応してくれるでしょう。
しかし、ほぼ新品の場合、メーカーからすれば
”中古”でしかないので、初期不良として
対応してもらえない可能性があります。
また、購入した相手も対応してくれる保証はなく、
万が一、意図的、偶然問わず、初期不良が
あった場合、一方的に損をしてしまう可能性もあります。

・転売などの場合
転売による「ほぼ新品」商品の場合、
通常よりも高い金額で商品を買うことになってしまう、
ということだけではなく、
”転売屋に儲けさせる=今後の転売行為を助長する”ことにも
繋がります。
また、商品を購入するためには、そういう相手にあなたの
個人情報を教える必要もあり、これまた危険であることも事実です。

このようなところでしょうか。
一見すると新品でも、ほぼ新品という商品は
基本、メーカーからすれば中古でしかありませんから、
保証などが受けられない可能性もあり、
他にもいろいろとリスクが存在します。
購入を考えている場合は、上のようなリスクは
しっかりと把握しておきましょう。

まとめ

”ほぼ新品”は、「中古」です。
商品状態は新品同様でも、
一度誰かの手に渡った商品、
あるいは何らかの原因で新品を名乗れなくなった商品です。

そのため、購入時にはリスクがあることも
理解した上で、利用するようにしましょう。

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