グリーゼ581cとは?地球のように住むことはできるの?

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「グリーゼ581c」とは
地球のような特徴を持つ惑星の一つとして期待されている
惑星のひとつで、
地球以外の生命体の存在する惑星”可能性”のある
惑星です。

ただし、太陽系からは非常に離れており、
グリーゼ581、という名前の太陽と同じ役割を持つ恒星の
周りに存在する惑星のひとつとなります。
(グリーゼ581が太陽で、グリーゼ581cは、地球や火星のような惑星にあたる存在です)

では、このグリーゼ581cには、本当に住むことはできるのでしょうか。
その点を解説していきます。

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どんな惑星なの?

太陽系からおよそ20光年離れた場所に存在する惑星で、
グリーゼ581の周囲に存在する惑星の一つです。
グリーゼ581系の惑星の中では2番目に発見されたため
「グリーゼ581C」と呼ばれています。
(Aがグリーゼ581自体で、Bが1番目に発見された惑星についています)

2007年に発見された惑星で、
地球と同じような性質を持つ可能性のある
惑星として期待された惑星です。

生命体は存在するの?

現在、グリーゼ581cに生命体が存在している、
ということは直接確認されておらず”不明”です。
距離が遠すぎるため、明確な情報までは
得ることができない、というのが現実ですね。

当初、地球と同じような生命体が存在できる可能性のある
天文学上の領域「ハビタブルゾーン」に存在する惑星で
あると言われており、地球のような星として期待
されていましたが、
後に、ハビタブルゾーンからは外れている、という
研究チームの発表もあり、
”地球のような惑星であるかどうか”には
疑問が投げかけられている状態です。

他にも”地球と似た性質を持つかもしれない惑星”というのは
いくつも発見されていますが、
現時点で判明していることを見る限り
グリーゼ581cに関しては、生命体が存在する可能性としては
「低くなりつつある」という状況です。

勿論、可能性は0ではありませんが、
厳しい条件が揃ってしまっています。

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片側が常に太陽の側を向いている状態

グリーゼ581cは、
潮汐力、と呼ばれるものの影響を受けているとされ、
惑星の片側が常に恒星の側を向いた状態で
回転している、と言われています。

地球で例えると、
片側が常に太陽の方を向いて回転している状態…
つまり、地球の半分は永遠に昼間で、
地球の半分は永遠に夜間、という状況に、
グリーゼ581cは、なってしまっていると考えられています。

そうなってくると、非常に「生物が存在する」には
適していない一面もある、ということになってしまいます。

また、グリーゼ581cにとっての太陽にあたる
「グリーゼ581」との距離が地球に比べて近いこと
などからも、地球のような惑星ではなく、
金星のような生命体の存在しない惑星であるという
予測も出ています。

「地球のような惑星」か、それとも
「金星のような惑星」か、という状態であり、
また、↑のような特徴からも
少なくとも「地球に存在する生命体」が暮らすには
かなり難しい状態である可能性が高い、と
言えるでしょう。

直接行くことはできるの?

現時点では不可能です。
人間がたどり着くのは月が限界な状況で、
グリーゼ581cに行けるわけがありません。

仮に、今後グリーゼ581cに行くとなれば、
本当にSF映画のような「ワープ」の技術だとか、
「コールドスリープ」などで人間を眠らせた状態で
長い時間をかけて移動するか、ぐらいしか
方法がありません。

が、少なくとも現時点の技術では
絶対にグリーゼ581cにたどり着くことはできません。

無人衛星などであっても、グリーゼ581cにたどり着くのは
現在の技術では不可能です。

人類の移住先に出来る可能性は?

グリーゼ581cに関しては
「今分かっていること」を総合的に考えると
「厳しい」というのが答えになります。

まず、↑でも書いた通り、グリーゼ581cに移動するのが
現時点では困難です。

また、仮にグリーゼ581星系に移動できるような
技術を人間が確立したとしても、
先程から書いている通り、
グリーゼ581cはそもそも、人類が生活できるような
星ではない可能性も高く、
到着しても住めないのであれば、人類の移住は不可能です。

さらに加えて、もしも
グリーゼ581cが「住める惑星」であったとしても、
仮に住める惑星なのであれば、
既にグリーゼ581cには人間以外の生命体が
存在する可能性が高いでしょう。

それが、恐竜のような生命体であれば移住も
出来るかもしれませんが
人間のような知性を持つ生命体であった場合、
映画のように都合よく言葉が通じるとも思えませんし、
移住に関しては、非常に困難だと思いますし、
強引に移住しようとすれば
グリーゼ581cの生命体との間で
SFのような戦いが始まってしまうことに
なってしまうと思われます。

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他にもグリーゼ581の惑星はあるの?

今回ご紹介した惑星以外にも
「5つ」の惑星が発見されており、
それぞれ、グリーゼ581b、c、d、e、f、gの名前が
つけられています。
(aは太陽系で言う太陽に該当する恒星の別名です)

そのうちの3つほどは「存在自体が不明瞭」と
言われており、実際に存在するかどうかも
怪しいレベルの状態ですが、
他の2つの星に関しては、存在するものと
されています。

が、現時点ではどの惑星にも行くことは
できませんし、
どの惑星にも生命体が存在しているのかどうかは
ハッキリとしていません。

全容が解明されるとしても、それは
まだまだ、かなり先の未来になるのではないでしょうか。

まとめ

グリーゼ581cは、地球のような惑星として
期待されている惑星ではありますが
現実的には、厳しい面も見えてきています。

とは言え、グリーゼ581c以外にも
「その可能性のある」惑星は今でもある程度
見つかっていますし、
今後何千年、何万年と人類が存続していれば、
地球に似た惑星を実際に見つけることも
可能なのではないでしょうか。

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