もしもPS5が国内で失敗した場合、他ハードの売上は伸びるの?徹底予測!

この記事は約7分で読めます。

半導体不足や、値上げなど、
様々な要因から
なかなか国内では広く普及しないプレイステーション5。

売上台数自体はPS4よりも早いペースで増えてはいるものの、
実態が伴っておらず、
ソフトの売上などで厳しい状態が続いている他、
品薄が発売後から一度も解消されず、
手に入らないユーザーの不満も高まるなど、
数字の中身まで目を向けると、
少なくとも国内では、2022年現時点では苦戦を強いられている状態です。

PSを展開しているSONYから発売されるビッグタイトルも
直前でPS4と同時発売に変更になったことからも
苦しい状況が伺えます。

しかし、もしも万が一、日本のゲーム業界の一角でもある
プレイステーション5がこのまま失敗に終わるようなことがあれば、
他のゲーム機にはどのような影響を及ぼすのでしょうか。

その点を店長経験を元に解説していきたいと思います。

スポンサーリンク

万が一PS5が失敗すると、他ハードはどうなる?

PS5の値上げなどのニュースの際にも
「これからはゲーミングPCの時代」だとか
「XBOXにとってはチャンス」だとか
「PS4で十分」「スイッチ一強の時代」など、
色々な意見が見られました。

ただ、現実的には
”影響を受けるハード”と”あまり影響のないハード”が
あるのも事実で、
そのあたりを、ゲーム業界の現在の状況を考えつつ、
予測していきたいと思います。

PS4の売上には影響なし。ソフトの発売は増える

PS5が仮に失敗しても
”代わりにPS4本体の売上が増えるのか”と言われると
答えはNoです。

何故なら、2022年時点で”生産終了”のニュースは
まだ出ていませんが、
毎週の売上台数を見ると「12台」だとかそういうレベルで
これは”ほとんど生産されていない”あるいは”売れ残りが売れている”
だけの状況です。

つまりは、PS5が仮に失敗しても”売れるPS4本体が存在しない”ので、
PS4本体の売上が増えることはありません。

PS5を諦めてPS4を増産する、というなら話は別ですが
その可能性は低そうです。

ただ、ソフトに関しては別で
PS5が普及に失敗すれば、少なくとも国内メーカーのPS向けソフトや
国内市場を中心に売上を見込んでいるソフトは
”PS5だけに出しても売れない”ので、
”PS4とPS5同時発売(縦マルチ)”のソフトが増え、
結果的にPS4ソフトの種類や売上については
PS5が仮に失敗するようなことがあれば、ある程度増えると
予想されます。

スポンサーリンク

XBOXは微増。ただし幅広く浸透する可能性は低い

PS5が国内において万が一失敗のまま終われば、
XBOXにとっては追い風となるでしょうし、
XBOXSeries本体の売上もある程度増えるでしょう。

ソフトや、ソフトの売上についても、プラスになることが
考えられます。

ただし、それは”微増”に留まり、
XBOXの売上が爆増する可能性は非常に低いと言えますね。

と、言うのも、コアユーザーからの支持は大きく、
評判も良いのですが、
”一般ユーザー”には、そもそも認知されていないレベルで、
実際にゲーム販売店にいましたが、
”普段あまりゲームをやらない層”は、そもそもXBOXを知らない人も多いです。

コアユーザーからすると信じられないかもしれませんが
実際に現場にいて感じた”事実”です。
任天堂ハードとプレイステーションしか”そもそも知らない”人も多く、
そういった人がPS5の失敗により、PS5を買わない、ということになっても
「じゃあXBOXに」となる可能性は低く
「じゃあスイッチに」か「じゃあPS4に」なる可能性の方が
遥かに高いです。

もちろん、一般層やライトユーザーの中にもXBOXを買う人はいますが
”よく分からないし、面倒なイメージがある”という人もいるので、
仮にPS5が躓いても、XBOXが”大きく普及してPSと同等レベルにまで普及する”
と、いうのは少なくとも国内では現実的ではありません。

スイッチ一強はさらに続く。後継機の発売が遅くなる可能性

PS5が万が一躓けば、
”まともに幅広く普及しているハード”は
国内ではニンテンドースイッチのみになります。

PS5のユーザー層の中にはスイッチが苦手・好きではない人もいますが
一般的なユーザーの中にはあまりそういう人はおらず
「既にスイッチは持っているから、スイッチの新作で満足」という人や
「PS5が買えないならスイッチで」という人もたくさんいます。

スイッチの場合、”既にかなり普及している”ため、
PS5が躓いても、スイッチ本体の売上が大幅に増える可能性は低い
(既に持っている人が多いため)ですが、
ソフトの発売数がわずかに増えたり、売上が増えることはあると思います。

また、PS5が十分に普及しないまま失敗した場合、
スイッチ一強の時代はさらに決定的になり
(今でも売上ランキングはほとんどスイッチソフトですが)
PS5が万が一失敗したとなれば
競合機の消失、そしてPS5の二の舞になることを警戒し、
”スイッチの後継機の発売”をさらに遅らせる可能性も
考えられます。

競合機が事実上いなくなり、
”自分たちもPS5のようになってしまうかもしれない”となれば
現在絶好調のスイッチの後継機を急いで発売する必要など
無くなりますからね。

ゲーミングPCへの移行はコアユーザー中心

コアユーザーやPCに詳しい人などは
ゲーミングPCに移行する人も一定数増えると思います。

そう言った意味ではPS5が万が一失敗のまま終われば
ゲーミングPCにとっては追い風になるでしょうし、
ソフトの売上、ソフトの発売数もある程度
増えるかと思います。

ただ、PSユーザーの中にもコアユーザーではない
ユーザーはたくさんいますし、
ゲーム機でゲームは遊びたい人もいれば
ライトユーザーも多少はいます。

そういった人たちが「ゲーミングPCに移行」となると
極めてハードルが高く、
詳しい人の目線からすれば”簡単だよ”となるかもしれませんが
そうではない人にとってはハードルが高すぎます。

コアユーザーと一部ユーザー以外は
ゲーミングPCに流れる可能性は低く、
スイッチか、あるいはPS4、ゲーム自体を買わない、などの
選択を取る方が現実的であると思います。

特にPS5が失敗に終わった場合、PS4やスイッチにも長くソフトが
出て続けるために、画質にこだわりがないような層は
ゲーミングPCではなくPS4やスイッチなどに以降する可能性の方が
高いと言えます。

スポンサーリンク

高クオリティを望む人には辛い展開になる可能性

私は、クオリティは別にそんなに求めておらず
ゲームの中身派なのですが、
当然、クオリティ重視の人もいると思います。

が、PS5が万が一国内で失敗すれば
「PS4とPS5同時発売」や「スイッチで発売」のソフトも増えますし
「スイッチの後継機の発売が遅れる可能性」も高まることも考えられます。

そうなると、”どうしてもクオリティが気になる”人にとっては
少し辛い展開になるかもしれません。

「そろそろPS5専用で作ってほしい」みたいな意見も
見受けられますが、
「それをやれば、国内での売上はシリーズ最低売上を軽く更新するレベル」に
なってしまうのは、目に見えているため、
現状の状況では、国内中心のソフトはPS4との縦マルチですし、
万が一、PS5が失敗すればいつまでもそのような状況になり、
クオリティの向上という面では”停滞”する可能性があります。

例えば、現時点(2022年夏)では、
FF16はPS5専用ですが、
このまま発売すれば
”シリーズ本編の最低売上を大幅に更新する”ことになるのは
ほぼ確実と言えるのが、現在のPS5の状況です。

FF16がどうするのかは知りませんが、
そういう状況だからこそ、多くのメーカーは
PSに新作を出す場合、PS4と同時発売にするわけです。

まとめ

PS5が日本国内で失敗に終わった場合は、
他ハードにとっては若干ずつ追い風になると思います。

ただ、ユーザー数が増えるのは
主にスイッチとPS4で(PS4は本体売上は増えない)、
XBOXやゲーミングPCなどが、大幅に普及するとは
なかなか考えられにくいです。

私の場合は、そういう知識もあるので、当然
それも選択肢に入りますが、
多くの人は「ゲーミングPC」「XBOX」と言われても
「よく分かんない」というのが現実ですからね。

自分が知っているものを、周囲が当たり前のように知っているとは
限らないのです。

タイトルとURLをコピーしました