円安を理由に値上げしたら、円高を理由に値下げするの?

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世の中では”円安”になると、
円安を理由に値上げされる商品・サービスも
存在しています。

その一方で、”円安を理由にして値上げしたなら、
円高になったらちゃんと値下げしてほしい”と、
思う人もたくさんいると思います。

確かに、円安を理由に値上げに踏み切ったのであれば、
円高になった場合には価格を元通りにする、というのは、
当然のことと言えば当然のことです。

では、円安を理由に値上げされたものは、
円高になった場合、本当に値下げされるのでしょうか。
この点について見ていきましょう。

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円高になっても値下げされるとは限らない

円安を理由に値上げされた商品が、
円高になった場合に、本当に”元の値段”に
値下げされるのかどうか。

この答えとしては、
残念ながら”円安を理由に値上げしたのに、
円高になっても値下げされない”商品やサービスも
世の中には存在しています。

こういったものは、値上げの時の動きは素早くても
値下げの時の動きは鈍かったりするもので、
なかなか、値上げの原因となった要素が解消されたのに、
何だかんだ言い訳をして、値段を元に戻さない、
というようなこともある…というのが現実です。

買う側・利用する側としては残念なことでは
ありますが、それが現実…ということですね。

円高になって即値下げは厳しい

値上げの時も基本的にはそうだと思いますが、
円高になって即・値下げと、言うのはなかなか厳しく
円安になって値上げの場合もそうですが
基本的には”ある程度様子を見てから判断する”というのが
基本になります。

と、言うのもこういった円の相場は日々揺れ動くものであり、
一時的にちょっと円安に傾いたり、逆に円高に傾いたりしても
すぐに何らかの要因によって大きくこれが変わってしまうことは
よくあることです。

そのため、”今日円高になったから値下げしよう”とか
そういったことは難しく、
ある程度の期間、この先円安傾向が続くのか
あるいは円高傾向が続くのかを
見極めていく必要があるのです。

また、商品やサービスなどの値下げ・値上げの
決断に関しても、
個人でやっているサービスや個人経営のお店であれば
即日、判断することもできると思いますが、
そうではない場合は、必ず会社の中で
色々な人が確認をして、その上で実行に移していく必要が
あるために、すぐに動くことはできません。

そのため、仮に”円高になったらちゃんと値下げする”
ところであっても、円高傾向に傾いた瞬間に
値下げすることは、なかなか難しいというのが現実です。

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ちゃんと値下げするところもあるの?

この答えはYesで、
先程書いたように、円安を理由にして値上げしたのにも関わらず、
円高になった際には沈黙しているようなメーカーもあれば、
ちゃんと、価格を見直しして円安を理由に値上げした分を
落としたりするようなところもあります。

ただ、前述したように円安を理由に値上げしたにも関わらず、
円高になっても値下げをしないようなメーカー・サービスも
あったりするので、この辺りはその会社の姿勢などが
問われる部分になります。

先程書いたように、”円高になったその瞬間に値下げ”ということは
なかなか難しいとは思いますが、
ある程度時間が経過していれば、そのようなことが行われる
可能性も十分にある、ということにはなります。

ただし、円安時に値上げされた全てのものが元の価格に
戻るとは限らないので、
その点は買う側からすると、なんとなく納得がいかないような
気がしてしまうのも頷けるところではあります。

値下げをしなくても問題はないの?

法律的な話をすれば、
値上げの際に”円安”を理由にして値上げをしても、
円高になった場合に値段を下げなさい、という
ルールは特にはありません。

上でも書いた通り、買う側としては
なかなか納得の行かない部分もあるかとは思いますが、
残念ながらルール的には、
円安を理由に値上げをした場合でも、
だからと言って、再度円高になりかけたら
値段を下げることを強要するようなルールはありませんので、
円安を理由に値上げされた場合でも、
円高になった際には値下げされずにそのまま、
と言う可能性もあるということになります。

他の理由も含めて値上げしている可能性も

円安を理由にした値上げのように思えても、
実際には円安ではなく他の理由での値上げだったり、
”円安などによる”値上げで、その”など”の部分が
解消されていないために、
円高になっても値下げされない…というような
可能性も存在しています。

商品やサービスが値上げされる原因は
円安だけではなく、
他にも色々な理由がある場合もあるために、
円安になったような時期に値上げされた商品でも、
必ずしもそれが円安を理由にしたものや、
円安だけを理由にしているものではない場合もあります。

そのような場合に関しては、
円高になっても、なかなか値下げをすることは
実質的にも難しい場合はあります。
(もちろん、単にセコイだけのところもあるとは思いますが、
それはメーカーによって異なります)

まとめ

円安を理由にして値上げしたのだから、
円高になったら値下げする。

これは、確かに消費者目線で見れば当然のことであり、
企業も、本当に円安だけを理由に値上げしたのであれば
円高になれば、それは価格を戻さなければ
信頼を失っていくことにもつながるでしょう。

なかなか一度値上げしたものを値下げする、ということは
難しい決断だとは思いますが
値上げ時に円安を理由に挙げてしまった場合は、
やはりそのままにしておくと、消費者からの厳しい視線も
向けられることになりますから、対応する必要はあるかと思います。

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