デマによる品薄はどうして起きるの?流れと対策を徹底解説!

この記事は約7分で読めます。

デマ情報による、
商品の品薄やパニック状態。
それはどうして起きるのでしょうか。
そして、その対策はあるのでしょうか。

この点を、販売店元店長が
お話していきたいと思います。

デマ情報がきっかけの
”品薄パニック”が発生するまでには
色々な段階と言うものがあります。

一人一人が正しくそれを理解していれば、
本当に品薄になってしまったもの以外は、
本来、品薄にならなくても済むのです。

しっかりと、デマ情報による
”本来無用な品薄”が発生するまでの
仕組みを理解し、踊らされてしまわないように
していきましょう。

スポンサーリンク

デマ品薄が発生する流れと対処法

デマの品薄…
これは、本当に迷惑なものです。
本当は普通に生産されていたり
品不足にならないはずのものが一時的に
品薄になってしまい、モノによっては
世の中が一時的に混乱してしまうことにも
なりかねません。

基本的に、デマによる品薄は、
品薄になった商品は、普通に生産されているために
すぐに入荷されますから
混乱が続いたとしても数日、あるいは1、2週間程度で
鎮静化することが多いと思いますが、
それでも、生活必需品などでデマを流されると
その「1、2週間」が困ってしまう人も
いますよね。

仕組みをしっかりと理解し、
そういった混乱を招く事例が
少しでも減ることを祈ります。

最初はSNSなどで小さな動き

いきなりデマによる品薄というものは
発生しません。
発生させようと思って
そう簡単にデマ品薄というものは発生しないです。

ですが、多くの条件が重なり、
それが拡散されていった場合は、
最初にデマを流した人間ではもはや制御できないほどの
動きとなり、パニックを引き起こします。
そうなってしまうと”本当は品薄じゃないもの”まで
品薄になってしまう、といことになりますね。

デマによる品薄の最初の発生源は
1個人のツイッターのツイートだったり、
SNSでの小さな噂だったり
ネット上の噂だったり、
テレビニュースの小さな話題だったり、
そういうところからのスタートです。

最近の場合は、ネットが多いですね。

例えば、まず、
ツイッターなどで「〇〇だから、Aがこれから品薄になる」みたいな
発言や、「Aがお店で品薄になってました!」だとか
「Aを早めに買っておいたほうがいいと思います」だとか
そういう発言をする人が現れたとします。
(この記事で万が一品薄が発生しちゃうとアレなので
「A」としておきます)

この時点では、当然、品薄など発生しませんし、
万が一影響があっても、ほんの少しでしょう。
有名人が発言でもすれば別ですが、
個人的なアカウントレベルではほぼ影響はありません。

この時点での影響とすれば、↑の発言を見た
ごくわずかな人が「じゃあ買っておくか」ぐらいの
レベルで、だまされる人がいても数名でしょうから、
お店の在庫に影響はないでしょう。

↑のような発言をする理由は人によりさまざまだと思いますが
・デマを流して喜んでいる
・転売屋か何かで、品薄を意図的に起こそうとしている
・単純に何か勘違いしている
・何も考えていない

といった理由かと思います。
悪意を持ってる人もいれば、
軽い気持ちで、な人もいるでしょう。

まぁ、理由はともかく、ここがデマ品薄の発端になります。

スポンサーリンク

拡散されていくと危険

↑で終われば、何も問題はありません。
誰かが「Aが品薄になる!」と宣言した程度で、
通常は、デマ品薄は発生しません。

が、運悪く、あるいは作為的にその情報が
拡散され始めると、危険度が増していきます。

一人の人間が「Aが品薄になる」と言うぐらいでは
混乱は起きませんし、何人かがそれに乗せられても
在庫はたくさんありますから心配はいりません。

しかし、最初の情報がネット上で
拡散され始めると「Aが品薄になる」という情報が
より多くの人の目にいきわたるようになります。
こうなってしまうと、”騙されて買う人”が
次第に増えていく上に、
情報が広まれば広まるほど、不安を感じる人、
さらにその情報を広める人が増えていく、という
悪循環に突入してしまいます。

こうして「Aが品薄になる」という情報が
一人歩きしてしまうと大変なことになります。

拡散されてしまう理由としては
「たまたま最初の情報を他の人がリツイートするなどして
どんどん広がってしまった」か、
「最初に情報を発信した人が、他のアカウントを使ったり
仲間を使ったりして意図的に広めている」か
そのどちらかでしょう。

前者の場合は、”たまたま”広がるケースで
後者は”意図的に”広げるケースです。
意図的に広めようとしても当然失敗することは
あるはずですが、どっちのケースにせよ
うまく拡散が始まってしまうと、もう止められません。

そうなってしまわないための対処としては
”不確定な情報はリツイートしたりして拡散しない”
ということです。
どこの誰とも知らない人の情報はスルー、ということですね。

踊らされる人と、不安を感じる人が増える

↑のように情報が拡散すると、
当然「騙される人」が増えてきます。
そして、「Aが品薄になる」というデマに騙された人間が
お店に買いに行きます。

ただ、この時点でも、品物によっては品薄になるほどではない…
とは思います。

問題は”不安を感じる人が増える”ということです。
これは、”デマだとは分かっているけれど、デマを信じた
人間が買い占めたりして、品切れになったら困るから買っておこう”と
言う人や「”念のためいつもより多く買っておこう”という人たちのことです。

つまり、”デマと分かっているけど、買っておこう”と
そういう人たちですね。
これが増えてくると、危険信号です。

対処法は一人一人が”一応買っておこう”というのを
無くす、ということですね。
デマに惑わされる人は限られています。
デマに騙されないようにすることも当然ですが、
”変に不安を感じて買い占めしないこと”こそ重要です。

不安に感じて買っておこう、な人が減れば
デマによる品薄の発生は防げるはずです。

店の棚が減りだしたらアウト

↑までの段階で止まれば、
ギリギリセーフです。

ですが、店の商品棚が減りだしたら
ザンネンながら食い止めるのは難しいです。

商品Aがお店から消え始めて
商品棚が目に見えて空になりだした場合、
パニックが起きます。

まず、お店でそれを見た人が
「あれ?Aが減ってる、念のため買っておくか」となります。

そして、ネット上では
「Aが売り切れだった!」という発言や写真などが
出回り始めるようになり、
それがあっという間に拡散されます。
その写真を見て、不安を感じた人が店に行き、Aを買い、
「Aがなかった」とネットに流す…

こうなると、テレビもこの話題を取り上げ始めます。
「デマ情報により、Aが品薄に!」みたいな感じで
空の商品棚と共にニュースに流れ、
さらにパニックを煽ります。

もうお分かりかと思いますが、この時点でアウトです。
もうどうにもなりません
ネットで一気に爆発的に拡散され
”Aが商品棚にない”という事実や写真が
パニックを起こし、大量の買い占めや
デマに踊らされる人が発生し、Aはお店から
無くなってしまうのです。

恐ろしいことですね。

対処法としては
「早い段階でAの在庫はあることを知らせること。
 (メーカーや影響力のある人、あるいは写真つきが有効的)」

「お店側が異様な購入に購入制限をかけること」

になりますね。

ここまで来てしまうと転売屋も発生し、
さらに混沌とした状況になっていきます

これが、デマ品薄発生の流れです。
最初の段階で止まってくれるのが一番ですが
段階が進めば進むほど、危険が増します。

スポンサーリンク

デマの品薄はすぐに鎮静化する

ただし、デマ品薄はすぐに鎮静化します。
それはなぜか。

”普通に生産されて普通に出荷されているため”です。

そのため、数日から1、2週間程度で品薄は
解消されるはずです。

「なんだ、あるじゃん」ということが広まってくるからですね。

例えば、Aの品薄発生の初日に100人がAを買おうとしていたとして、
うち50人はAを買えたとします。

そうすると、翌日にAを買おうとする人は50人…。
まぁ、新たに品薄に気付いた人が20人いたとして、
70人。

普通に入荷があるので、また50人購入したとして
残り20人。

で、翌日には、もう既に品薄に気付いている人が多いですから、
新たに気付く人が10人に減り、買いに行く人が30人。

ーーと、いうようにどんどん購入者が減っていきます。
米、ティッシュ、トイレットペーパー、そういったものの場合
1日で大量に使うことはありません。
つまり、最初に買い占めた人間は、翌日には
ほとんどの人はお店に来ないのです。

そうして、買おうとする人は徐々に減り、
入荷は普通にされるわけですから
どんどん余っていき、転売屋も手を引き、
元通り、ということです。

こうしてデマ品薄は鎮静化します。

まとめ

デマによる品薄の流れを解説しました。

個人で食い止めることは
難しいですが
早い段階で食い止める、というのが
デマ品薄の予防方法です。

商品棚に影響が出る前に食い止める、
というのが基本になりますね…!

タイトルとURLをコピーしました