コロナ禍において、
感染予防を重視するか、経済対策を重視するか
意見が分かれるのは、仕方のないことです。
これだけ大勢の人間がいて「全員同じ意見」に
なることなど、絶対にありません。
ですが、感染予防だけしか見え無くなれば、経済的に困窮し、
破綻し、それで命を落としてしまう人も出て来て、それこそ
社会が崩壊してしまいます。
もちろん、逆に「経済」だけ見てしまっても、
感染予防を一切しなければ、感染が大規模に拡大する恐れは十分あり、
それでも被害者が出ます。
ですので、”バランス”が大事です。
この辺りは色々意見があると思いますが
”どちらかに偏る”対策は破綻します。
そして、目立つのが「何かを攻撃する」人たちです。
すぐに何かを攻撃したり、叩いたり。
コロナ禍以降、そういう人が非常に多く目立ちます。
感染者が出れば叩き、
誰かが何かを言えば叩き、
生活苦の人を自業自得と叩き、
とにかく、攻撃ばかりです。
ですが、よく考えてください。
誰かを攻撃して、
感染予防になりますか？
誰かを攻撃したら
経済が回るのですか？
叩く行為こそ、何も生み出さない、
かえってコロナ禍をより深刻にする行為であることを
自覚するべきです。
「攻撃」から得るものは何もない
「他人」を攻撃する行為。
これはやめましょう。
他人の攻撃する行為から、得るものは、
何もありません。
自分と異なる意見の人を叩いたり、
経済を回そうとしている人を叩いたり、
休業要請されて困っているお店を叩いたり…
とにかく「何かを叩かないと気が済まない」人が多すぎです。
ですが、よく、冷静に考えてみてください。
何かを叩くことによって、
感染予防になるのかどうか？
ならないはずです。
他人を攻撃したら、免疫力が高まるのか？
そんなことはありません。
むしろ、イライラして精神的に疲弊したりすれば、
逆に抵抗力が下がる可能性もあり、
感染リスクを下げる可能性は０でも、
逆に上げてしまう可能性はある、ということです。
感染予防に対しては逆効果です。
自粛しない人を叩くことで、自粛するようになる？
そんなこともありません。
むしろ、人と人の対立が高まり、
余計に世の中がギスギスするだけです。
先ほども書いたように、考え方は人それぞれ違うわけですし、
この辺りは、相容れることのできない部分ですから
あなたが誰を叩こうが、
自粛しない人は自粛しませんし、
出来る範囲内の感染予防をしっかりして外出する分には
それは何も悪いことではありません。
そして「経済面」もそうです。
他人を攻撃して、経済が回るのですか？
お金が飛び交うのですか？
そんなことは、あるはずがありません。
他人を叩いたところで、感染予防中心の人は
感染予防中心のままで「経済優先」に変わることは
まずないでしょう。
叩いても無駄なのです。
経済も当然大事です。
私も、元店舗経験者なこともあり、
自粛を過剰に押し付ければ社会崩壊する危険が
あると思っていますし、
お店や観光業など、”職を失う危機”が
あまりにも軽視されすぎているようには思います。
売上が落ちることの恐怖、自分がこの先どうなるか分からない恐怖は
本当に恐ろしいものです。
ただし、他人を攻撃する、という点に関しては
全く別問題であり、全く賛同できません。
他人を攻撃したら経済が回るのかどうか、
他人を攻撃したら自分の生活が少しは楽になるのかどうか。
答えは、Noでしょう。
楽になることはありませんし
不毛な争いがさらに続き、
精神的に疲弊するだけです。
どっちにしても、何も良いことなんてないのです。
生まれるのは負の連鎖
何かを叩くことによって
生まれるものは何か。
それは「負の連鎖」だけです。
まず、他人を攻撃している本人自身だって
結局のところ、イライラしながら言い争いをしたりしているわけですから
精神的に、負担になるでしょう。
ネットで精神的なバランスを崩したりしている人も
多く見かけます。
そして、そんなことがあれば
免疫力の低下に繋がる恐れもあります。
叩かれている側の相手だって
ピリピリしているわけですから
攻撃的な発言をされれば、
当然、負の感情を抱くことになり、
また誰かを攻撃したり、攻撃してきた人に
反撃したり…
そういうことが続きます。
誰かを叩くことで得られるものなど何もなく
”憎しみの連鎖”のような状況になるだけです。
当然、人と人との対立が深まれば
経済どころでも、感染防止どころでもなくなります。
何かを攻撃する対策は対策とは言わない
何かを攻撃することで、行う対策には
限界があります。
例えば、一部の業種を感染リスクが高いとして
”休業要請”などをすれば
その業界からすれば”攻撃を受けている”状況でしか
ありません。
世間が「自業自得だ！」「自然淘汰だ！」みたく
さらに追い打ちをかけるようなことをすれば
そこで働いている人はさらに追い詰められます。
逆もそうです。
経済を回すために「何かに対して攻撃的な発言」をすれば
やはりそれで苦しむ人がいます。
何かを抑制するようなことは、対策とは言えず、
弱いものいじめをして、自分たちだけが
助かろうとする行為でしかありませんし、
こういうやり方は、余計な対立や不平不満を生み
ピリピリしている人を増やすだけです。
ピリピリしすぎ。落ち着くべき
世の中全体がピリピリしすぎで、
とにかく攻撃ばかりです。
まず、落ち着きましょう。
下記のようなことをしている、思い当たることが
ある場合、今一度自分を見つめなおしてもらいたいです。
・感染者を攻撃する行為
感染者は好きで感染しているわけではありません
それを犯罪者のように叩く行為は控えるべきです。
また、一見、予防ができていない行動を取ってるように
見えたとしても、当人の事情を把握していないのであれば
叩く行為は控えるべきです。
・煽り記事などに乗って叩く
コロナ禍以降、煽るサイトや週刊誌、ニュースなども
出てきています。
煽り記事に乗って、特定の業種や人を叩いたり
しないようにしましょう。
・自分と異なる考えの人を攻撃する行為
全員一致の考えになることは”不可能”です。
仮に自分と異なる考えの人がいても
攻撃するようなことはせず、
どうしても考えが合わない、というのであれば
知り合いなどでなければ関わらないようにしましょう
・生活苦の人を追い詰める行為
これは本当に危険です。
生活苦の人に対し「自業自得」だの
「貯金をしておけ」だの、辛辣な言葉を
投げかける人も多く見受けられます。
これは単純に”弱いモノいじめ”でしかありませんから
そのような行為は控えるようにしましょう。
既に追い詰められている人をさらに追い詰めれば
”無敵の人”が生まれることにもつながります
叩く前に、基本を忘れないように
他人を叩いても、意味がありません。
一般人がするべきことは
手洗い、うがい、マスクなどの基本的な予防を徹底した上で
出来る限りいつも通り生活していくようにする、
ということだけです。
騒いだって免疫はつきませんし
誰かを攻撃したって、あなたが感染しなくなるわけでも
経済が回るわけでもありません。
もう少し、一人一人が他人を思いやる気持ちを持ち、
少なくとも、他者をコロナ関係で攻撃したりは
しないよう、注意しましょう
まとめ
他者を攻撃することに、何の意味があるのか。
よく、自問自答してみてください。
感染対策にもなりませんし
経済対策にもなりません。
自分自身も、精神的に疲れるだけです。
コロナ禍以降、攻撃的な発言や
そういう人が、とても増えているように見え、
危険です。
ツイッターでも公式マークがついているアカウントも
平気で特定の人や、自分と意見の違う人を叩いています。
もう少し、冷静になりましょう。
ウイルスに感染以前に、ウイルスの存在を目にしただけで
おかしくなってしまっている人が多すぎです。
