常温保存とは?何度から何度ぐらいのことを言うの?

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「常温保存」は
何度から何度ぐらいまでのことを示しているのか

言葉は聞いたことがあっても
具体的に”どのぐらいの温度”のことを
示しているのかまでは知らない!
という人も多いのではないでしょうか。

食品や、一部の薬類などに
「常温保存で」と指定されているものも多いです。

常温とは何度なのか、
何か決まりはあるのか、
その点について、見ていきましょう。

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法律的な決まりは存在しない

「常温保存」と言われると
具体的に法律で決まっているのかと思ってしまいがちですが
実は「常温保存」については
法律上では決まりは存在しておらず
「何度から何度までですよ」という基準は
ありません。
(食品表示法にも、そういう具体的に定義されている部分は
存在していないのです)

目安的なものや、特定の基準などによって、
ある程度の目安はいくつか存在はしているのですが、
それ以上の「具体的な温度の決まりはない」ということに
なりますね。

目安として一応、言われているものはいくつかあり、
一例をあげると、
厚生労働省が常温保存の運用上の注意として
「常温とは、外気温を超えない温度」としていますが、
これも「具体的な気温」は記されていません。
外気温なんて、その日によって変わりますからね。

また、そのほかに
日本薬局方などでは「常温は15~25℃」と
記されてはいますが、
これもあくまでも目安で、法律でがっちりと縛られているような
ものではありません。
(とは言え、このあたりが一つの目安にはなりますね)

では、常温保存とは、結局のところ
どうすれば良いのでしょうか。

具体的にどうすればいいの?

常温保存の食料品や薬類は、
「冷蔵」したり「冷凍」したりは
基本的には不要なものになっています。
(冷蔵や冷凍が必要なものは常温保存とは書かれません)

が、先ほども書いたように、
具体的な上限の温度は決まっていないので、
この点は各自で判断する必要があります。

分かりやすく言うのであれば、一般的には
「高温多湿を避けて」ということに
なるかと思います。

常温保存とされているものは、冷蔵庫や
冷凍庫などに入れなくても保存できますが、
真夏の外の暑い空気の中でそのままにしておいたりだとか、
多湿の場所でそのまま放置しておいたりだとか
そういったことがあると、
食品の場合は腐ってしまったり、
目薬など、薬の場合も腐ったり
効果が落ちたりしてしまう可能性があります。

そのため
「暑い場所」や「湿気の強い場所」
「直射日光の当たる場所」などは

避けて保存する、というのが
基本的な保存方法になります。

↑で挙げた厚生労働省や日本薬局方の
基準もある程度、目安にはなると思います。

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常温保存のものを冷蔵したり冷凍してもいいの?

これは、モノによります。
基本的には常温保存、と書かれているものは
常温で保存できるなら、保存したほうが良いのですが、
多くのものは、冷蔵庫に入れても、大丈夫なケースが
多いです。

冷凍の場合は、冷凍すると品質そのものが
変わってしまいますから慎重に判断する必要が
ありますが、「冷蔵」であれば、
多くのものは問題なく保存できることが多いです。

ただ、”常温保存”と書かれているものは
あくまでも、最適な保存方法は
”常温”で保存することです。
冷蔵保存しても大丈夫なものが多いですが、
中には冷蔵保存することで
味が落ちてしまったり、
品質が変わってしまったりするものも
あるので、この点は注意をしてください。

冷蔵で売られていたものはどうすれば?

「常温保存」とされているものでも、
お店では冷蔵で売られているような
ケースもあると思います。

この場合「一度冷蔵されてしまったから、
冷蔵保存しないとダメなのかな?」と
思う人もいるかもしれませんが、
冷蔵されていたものでも
「常温で保存してください」というものであれば
購入後に、常温保存をしても、問題はありません。

もちろん、お店では冷蔵で売られていたものであれば
冷蔵で保存しても大きな問題はないと思いますので
「お店と同じように冷蔵で保存する」か
「自宅では常温で保存する」か
好きなほうを選べばよいと思います。

夏場はどうすればいいの?

「常温保存」で一番の敵となるのは「夏」です。
地方や、その年の気候状況によっても
異なりますが
基本的に「春」「秋」「冬」に関しては
普通に家の中で保存しておけば
”常温保存”と言えるような温度には
なっているはずです。

が、問題なのは「夏」で、
夏となると、部屋の中の温度が30度を超えたり、
場合によっては40度近くなってしまうことも
あると思います。

こうなってしまうと”常温”の範囲を超えてしまうので、
場合によっては食べ物や薬などが腐ったり
変質する可能性があります。

対処方法としては

・出来るだけ涼しい場所(直射日光を避ける)に置く
・クーラーなどを使い、室温を下げる
・冷蔵庫に夏の間だけ入れる

などになります。

夏場はそのままでは「常温」と呼べるような
状態ではなくなってしまうケースも多いので、
この点は、注意しておきましょう

まとめ

常温保存は、
高温多湿を避けて、直射日光の当たらない場所で
保存する、ぐらいに覚えておけばよいと思います。

夏以外は普通に部屋に置いておくだけで
問題ないと思いますが
夏に関しては先ほども書いたように、
かなり気温が上がっているようなケースも
多いですから、その点はしっかりと注意をして、
場合によっては冷蔵庫に入れるなど、
腐らせないように、注意していきましょう!

過剰に心配する必要はありませんが
「暑すぎたり、湿気の多い場所、直射日光の当たる場所」
は、避けるようにしましょう!

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