過剰な自粛ムードは意味なし。同調圧力や暴走にご用心!

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「自粛」

世の中に何か起きた時には
自粛ムードが起きることがあります。

2011年の東日本大震災の際や
2020年の新型コロナウイルス騒動の際には
大規模な自粛が起きました。

”自粛”は、イベントなどの従業員の安全を
守るためにも必要なことですし
「今はそれどころではない」ということも
もちろん、あることです。
時と場合により、自粛は必要なことですし、
危険な状況で、強引に何かを開催することは
危険な行為ですから、運営側が正しく判断を
行い、自粛が必要であれば
しっかりと自粛を行うべきであるのも確かです。

一方で、過剰な自粛ムードが出てくることもあります。
”やらなすぎ”はアウトですが
逆に”やりすぎ”なのも問題です。

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過剰反応はNG。楽観視もNG

難しい部分ではありますが
自粛と言うのは過剰に反応しすぎてもいけませんし
逆に楽観視しすぎてもいけません。

例えば、新型のウイルスが流行っている際に
大勢の人間が集まるイベントを強行
しようとしているのであればそれは、
何か対策(延期など)を考えるなり
するべきで、楽観視するべきではありませんし、
逆に、起きていることとはほとんど関係性がなく、
そのイベントを開催しても、誰も危険な目に遭わない
ものであれば、それは逆に自粛する必要は
ないでしょうし、過剰反応する必要はありません。

上手く、そのあたりのバランスを取っていくのが
大事なのですが
自粛ムードが発生すると
「全部自粛しろ!」「自粛しないのは悪だ!」みたいな
過激な人たちが出現するほか、
まったく自分に関係ないことに対しても
必要以上に文句をつけたりするような
人が現れるのも事実です。

自粛は必要でも、
過剰自粛の強要は、してはいけないことです。

見極めが重要

非常に難しいことではありますが
自粛するべきか、否かの見極めが
重要になります。

何事にも「100%の正解」というものはありません。
自粛にもそうです。

自粛することによって苦しむ人が
出てくるかもしれませんし、
自粛しなかったことによって、
例えば新型ウイルスなどの蔓延などが
起きている場合は、感染者が出る可能性も
当然、0ではありません。

どっちが正解、ということはないのです。

自粛した場合、
自粛によって収入が途絶えた人が
生活できなくなり、命を絶つ可能性もありますし、
不幸になる人が出てくる可能性もあります。

自粛しなかった場合、
それによって傷つく人が出て来たり
ウイルスなどが原因の場合
感染者が出て、最悪、命を落とすかもしれません。

あらゆる可能性を想定するのであれば
「絶対に正解」という答えはありません。
後から結果論的に「あの判断は失敗だった」などと
言われるかもしれませんが
決断を下すタイミングでは
自粛が正解か、それとも自粛しないべきか、
それは誰にも分らないのです。

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同調圧力はNG。押し付けはダメ

〇〇が自粛したから自粛するべきだ!
みたいな過激な反応し始める人もいます。
ですが、これはNGです。

上で書いたように、
正解なんてないのです。
自粛するも、自粛しないも、
どっちも正解とは言えません。

ですから
「自粛が正しいんだ!」と勝手に決めつけて
イベントを開催しようとする運営を
徹底的に叩いたりするのはNGですし、
逆に「絶対にやるべきだ!」と
自粛しようとしている運営を叩いたりするのもNGです。

考え方は人それぞれであり、
「他がこうしているんだからこうするべきだ!」みたいな
圧力をかけることは何のプラスにもなりません。

上を見ていただければわかると思いますが
どっちが正解か、なんて分からないのです。
結果論的にあとから「あ~あ」ということは
できますが、異なる選択をしていた場合に
別の犠牲者が出ている可能性だってある。

そのため、無責任に同調圧力をかけたり
批判したりはしないべきです。

どっちにしても文句を言われる

自粛を決定する側として
辛いのは
”どっちの選択をしても”
文句を言う人が出てくる、ということですね。

自粛の選択をすれば
そのイベントを楽しみにしていた人からの文句は
もちろん、過剰自粛だ!という人も出てきますし
それで生活が壊滅的被害を受けて
最悪、「もう生きていけない」みたいな人も
出てくるでしょう。

逆に、自粛しない選択をすれば
今度は「みんな自粛してるのに何でやるの?」みたいな
人が出てきますし
自分は正義だ!と思い込んでるような
面倒くさい人まで出現します。

結局、どっちにしろ文句を言われるわけですね。

当事者であればともかく
第3者、冷たく言えば外野が
ギャーギャー騒ぐのは
余計な負担や怒り、悲しみを増やすだけで
意味のない行為です。
イベント運営側が下した判断を
必要以上に叩くことは
マイナスでしかないと思いますし
明らかに異常な過剰反応ですから
やめるべきです。

必要以上の暴言や叩きはやめるべき

自粛関係で
必要以上に暴言を吐いたり
叩いたりしている人をよく見かけます。

ネット上なら何を言ってもいい、
みたいな人たちですね。
自然災害にせよ、ウイルスにせよ、
何か起きた際に「人間」の存在は
とても恐ろしいもので、
どう考えても正気を失ってるような
暴言を吐くような人もいますし、
野次馬や面白がってる人もいます。

ただし、必要以上の暴言は
絶対にNGです。
すぐに暴言を吐く人の存在こそ、
余計な混乱を招く要因の一つです。

異常なまでの暴言によって
本来自粛しなくてもよかったようなものまで
自粛に追い込まれるようなこともあり、
余計な被害・影響が出ることにもつながります。

また、暴言によって傷つく人や
精神的に追い込まれる人、
更なる負の流れまで生まれることになりますし
「ネットだから」と調子に乗っていると、
法的に問題が生まれるようなことまであります。

何でもかんでも叩けば良いというものではありませんし
何でもかんでも自粛すれば良いというものでは
ありません。

必要以上な暴言や叩きは
何にもプラスになりませんから、
止めておきましょう。
あまりに度を越していると
それで自分の人生を壊すことにも
なりかねません。
色々な意見はあると思いますが
意見を口にするのであれば、
まず、表でも言えるような言葉遣い
(自分は表でも暴言を吐けるけど?という人は論外ですが)
をするようにしましょう。
いきなり暴言なんて、
本当に自粛するべきイベントを強行しようとしている
運営が相手だったとしてもするべきではありません

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いつかは平常に戻す必要あり

自然災害でもウイルス被害でも、
活動自粛はいつかはやめなくてはなりません。
いつか、どこかがそのムードを破らなくては
いけないのです。
ずっとあらゆる活動を自粛などしていては
それこそ、あらゆる被害が
出ることになってしまいますし
娯楽や息抜きが悉く中止になれば
自然災害だろうとウイルス被害だろうと
人はストレスでおかしくなり
ピリピリしていき、
さらに過激な行動に出る人が増えていく、
という悪循環が始まります。

そのようなことになってしまわないためにも
いつか”自粛中心”の流れをやめる判断が
必要になります。

どんなタイミングでも
必ず誰かしらギャーギャー言い始めますが
「100パーセントの人が納得すること」なんて
世の中にはありません。
何をしても、必ず誰かは文句を言うのです。

全員が納得するまで待っていたら
永遠に自粛は終わりません。
自然災害で苦しむ人が0になるまで自粛、
ウイルスが完全終息するまで自粛。
そんなきれいごとは、絶対に不可能なのです。

まとめ

必要な自粛、というものはあります。
しかし、人間とは極端なもので、
自粛を始めると過剰な自粛も必ずはじまります。

そこまでする必要がないことまで自粛してしまう。

同調圧力、過激なことを言い出す人、
あまりに気弱な対応をする企業。
ザンネンですが、人間とは、そういう生き物なのかもしれませんね。

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