屋根の点検詐欺に要注意!「屋根の釘が抜けている」は嘘!

この記事は約6分で読めます。

人を騙そうとする商売は世の中にたくさん存在しています。

最近では「屋根のメンテナンス」と偽り、
高額な修理費・点検費などを請求する
悪質な商法も見かけるようになりました。

これは「屋根」という自分ではあまり見ることが
できない場所を逆手に取った商法で
「実際には屋根に何も起きていない家」に訪問し、
”屋根の釘が抜けている”
”屋根が浮いている”などと不安を煽り、
点検や(架空の)修理などを契約させる、というものです。

1年以上前になりますが、実際に私自身も遭遇しました。
その実体験なども元に、詳しくこの点を解説していきましょう。

スポンサーリンク

親切を装った屋根の点検商法

「近くの工事をしていたら、お宅の屋根に異常があるのが
 見えたので、それを教えに来た」
というような感じで、突然家にやってくるのが
この「屋根の点検商法」です。

言い回しのパターンなどは複数存在しており、
その時によって異なりますが、
最終的に共通するのは
「実際にはありもしない屋根の異常」を伝えてきて
不安を煽り
「点検してあげますよ」と言ってくる…ということです。

その後、点検から修理(実際には修理する必要はないのに)の
契約などをさせ、高額な費用を請求する、というものですね。

「屋根に異常がある」などと言われてしまうと
確かに不安を感じてしまうと思いますし、
訪問してくる人は大抵、”親切”な雰囲気を装っているので、
案外、引っかかってしまう人もいるのです。

どういう風にやってくるの?

ある日、突然、「工事業者のような格好をした人」が
自宅のインターホンを鳴らす形で訪問してきます。

大抵の場合は一人のことが多く、
若めで、一見すると親切そうな雰囲気であることが
多いようです。
実際に私が遭遇したケースも、親切そうな雰囲気の
若めの男性でした。

特に事前連絡などもなく、いきなりやってくる感じですね。

スポンサーリンク

屋根の不安を煽ってくる

やってきた人は「屋根に関する異常」を伝えてきて
不安を煽ってきます。

パターンは色々と用意されており、
「屋根の釘が抜けかかっている」
「屋根の釘が抜けている」
「屋根が浮いている」
「屋根にヒビが入っている」
「雨漏りの危険性がある」
「屋根に異常がある」
など、その時によって様々です。

いずれにしても「嘘」で実際に屋根に異常は
ない場合がほとんどですが、
普段、普通に生活していると、なかなか屋根の状態を
じっくり見たりするのは難しいので、
一見親切そうな人にそういうことを言われてしまうと
「あ、そうなのかな…?」となってしまう…
というものですね。

訪問した理由にもパターンがある

当然、急に「屋根に異常がありますよ」などと
言って来たら怪しまれてしまうことは
業者側も理解しています。
そのため「自然な理由をつけて」訪問してきます。

いきなり「屋根に異常がありますよ」なんて言ったら
「え?なんでうちの屋根をわざわざ見に来たの?」って
ことになりますよね?
なので、理由をつけてやってくるのです。

多いのが
「近くで工事していたら、お宅の屋根に異常があるのが見えたので」
というパターンです。

実際には近くで工事などしていないのですが、
近くの家やアパート、マンションなどで工事をしていたら
「異常があるのが見えたから」やってきた…という理由付けです。
(理由はその時によって釘だったり、ヒビだったり色々ですが
上記のようなパターンで来るケースが多いです)

そして「親方に相談したら、教えてあげるように言われたから来た」
というパターンが多いようですね。
私が経験したケースでも、親方に言われた、と言っていました。

こうして「自然な形で訪問した”風”」を作り上げる…というのが
悪質な屋根商法のやり方になります。

当然、実際に異常はありませんし、
親方なんていうのも存在していません。

もしも実際にやってきたらどうすれば?対処法は?

「普通にお断り」すれば問題ありません。

一番良いのは、インターホンの対応で、
ドアを開けることなく断ってしまうことです。
ドアを開けてしまうと色々話をすることになってしまいますし、
直接対面することになってしまいますから、
色々と厄介なことが増えてしまいますし、
時間もかかります。

知識さえ身に着けておけば、
「インターホン越しの対応」で断ることは簡単です。

「結構です」と断っても良いですが
「いつも見てもらっている業者さんがいるので
そちらに相談します。ありがとうございます」みたいな
穏便に済ませる対応で、断ってしまうのが
一番確実です。

そこまで言えば、基本的には諦めて帰るケースが多いです。

向こうも「ガードが固そうな人間」にしつこく
言うほど暇ではないでしょうし、
見込みがない相手にしつこく売り込むほど
愚かではないでしょう。

いつも見てもらっている業者さんが
実際にいる、いないはどちらでも良いので、
「業者がいる」とだけ伝えておきましょう。

スポンサーリンク

ドアを開けてしまった場合は?

この場合も、いつも見てもらっている業者さんが
いるので、今度見てもらいます、みたいな感じで
良いかと思います。

基本的に「断ると急に本性を現す」というようなことは
少ないようで、
自然な形で断ることができれば、
後は何もありません。

「いつも見てもらっている業者さんがいるので
 今度相談してみます。
 親切にありがとうございました」みたいな感じで
話を終わらせるのが良いでしょう。

なお「梯子で屋根の上に登って」点検させてはいけません。
これをすると費用を請求される可能性があります。
必ず「何も実際に作業を行わせずに」
帰らせるようにしてください。

何か作業を行わせてしまうと、実害が出る可能性があります。

引っかかってしまった場合はどうすれば?

万が一、悪質な商法に引っかかってしまった場合は
クーリングオフが適応されるかどうかなどを確認、
分からない場合は消費生活センターや警察、弁護士など
自分の状況に応じて相談し、対処してください。

また、訪問の際に、まずないとは思いますが
万一、暴力や暴言などの行為があった場合は
すぐに警察に通報するようにしてください。
そのまま我慢したり、泣き寝入りすると
さらなる危険が生じてしまう可能性があります。

屋根自体は本当に異常があるの?

これは「No」です。
こういった悪質商法は、不安を煽り
契約を取ったりしようとするものであり、
実際には「釘が取れている」と言われたような場合でも
釘は取れていませんし、
「屋根が浮いている」と言われたような場合でも
屋根が浮いているようなことはありません。

雨漏りの危険性などを指摘された場合も、同じです。

実際に雨漏りの危険性はありません。

「偶然」、屋根に別の異常などが起きている可能性は
否定はできませんが、
少なくとも悪質な訪問の業者は実際に屋根の状態を
把握して指摘しているわけではありませんので
スルーしてしまって問題ありません。

「そういえば屋根のメンテナンスなんて
ずっとしていないな」と思った場合は、
ちょうど良い機会、ということで
「ちゃんとした業者」や「普段利用している業者」に
点検をお願いしたりするのは構いませんが
急にやってきた悪質な訪問業者には
絶対にお願いしないようにしてください。

高額な費用を取られたり
「実際には何もしていないのに」費用を取られたり
してしまいます。

”適当なこと”を言っているだけで
あなたの家の屋根に異常なんて、ないのです。

まとめ

屋根は、日常的に見える場所では
ありませんし、家の形状によっては
特に確認しにくい場所であるのは事実です。

それを逆手に取った悪質な商売、
ということですね。

一見すると、本当に悪質商売だとは
気づきにくいのも事実なので、
注意するようにしてください!

タイトルとURLをコピーしました