xbox seriesの国内での現状・売上は?成功か失敗か、徹底解説!

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XBOXシリーズの4代目にあたるハード
「xbox seriesX/S」。
2020年に発売され、約1年が経過しました。

では、日本国内での現状はどうなのでしょうか。

客観的に「成功しているのか、失敗しているのか」
そして、競合機と比べて、どういう状況なのかを
分析していきます。

なお、厳しいことも書きますが
私自身は、以前の仕事柄もあり、プライベートで、
XBOXシリーズも初代、360、ONEと遊んでいますし、
任天堂のゲーム機もファミコン~スイッチまで全て、
プレイステーションのPS4まで遊んでいるので、
特定のどこかに偏っていることはなく、
全てを応援しています。
どこか1か所だけが独占状態だと、競争が生まれず、
良くないですからね。

ですが、”好き”だから褒める、では意味がありません。

現状を客観的に分析していきます。

なお、海外の話ではなく、あくまでも「日本」での話です。
海外は海外、国内は国内で色々事情が異なりますので
その点はご了承下さい!

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本体の売上は?

XBOXSeriesの「国内」売上を見ていきましょう。

ハードの売上としては2021年11月7日までの時点の
ファミ通調べのデータで
Xbox Series Xは累計67366台
Xbox Series Sは累計48756台となっています。

合計で大体11万台ちょっと、ということになります。

ほぼ同じ時期に発売された
PS5は累計で100万台を超えていますし、
ニンテンドースイッチは、発売自体はだいぶ前(2017年)ですが、
PS5を圧倒する高水準の売上で、100万台突破もPS5よりはるかに
早いペースで達成していました。

このことから、純粋に国内売上の数値だけを見れば

ニンテンドースイッチ>PS5>XBOXSeries
ということになります。

本体自体の売上は、どのハードも条件は同じであり、
ダウンロード版が加算されない・されるの問題もありません。
「需要はあるけど生産できていないだけ」という意見も
「メーカーの生産体制」も含めて、売上数字が出てきているわけですから
もしも本当に生産できないから売れていない、のであれば
メーカーはそこを改善するべきであり、そういう部分も含めた「結果」が
売上数値として出ているのです。

一番売れているのはニンテンドースイッチ。
次はプレイステーション5
三番手がXBOXSeries。

誰が何を言おうと、売上だけを見れば、
これが「唯一の事実」であり、覆ることはありません。
スイッチだけは発売がだいぶ前ですが、1年目の売上や現在の売上を見れば
トップを独走していることは、誰も否定できないはずです。

参考までに、この時点の週の週間売上は、

ニンテンドースイッチが、
通常モデル45880台、Liteが23017台、有機ELモデルが21620台

PS5が通常モデル8520台、デジタルエディション1600台、

XBOXSeriesはXが1023台、Sが1570台です。

未だに、週間売上でもスイッチが独走状態であるというのが
現実です。
この週はPS5/XBOXは少しいつもより数字が落ちている(生産などの兼ね合いもあるのでしょう
感じですが、それでも、毎週この順位はほとんど変わりません。

よって、売上で言えば
スイッチ>PS5>XBOX
これが、現実です。

ただし、XBOXだけの話をすれば、
前世代のXBOX「XBOXONE」の国内累計売上台数を
既に超える勢いでXBOXSeriesは売れているので、
XBOXシリーズとしては「前回よりも国内展開に成功している」と
言えるのも、数字が示している事実ではあります。

が、そのさらに前の「XBOX360」にはまだまだ遠く及ばないので、
「前より落ちたが、また巻き返し始めた」という段階です。

とは言え、総合的に言えば
国内での歴代ゲーム機の売上と比較すれば
XBOXSeriesは「成功」とは決して言えない数値であるのは現実です。

1年で「11万台」で、成功!とは、国内のゲーム機市場では
ちょっと無理があります。

これは”売上”だけを見た部分のお話なので、
他の部分も続けてみていきましょう。

ユーザーの満足度は高い

売上では非常に苦戦しているXBOXSeriesですが、
購入したユーザーの満足度は高く、
熱狂的なファンの方や、初めてXBOXに触れてその魅力を知った人もいる、
というのも事実です。

売上自体は厳しくても「製品自体は良質」なのも事実で、
その評価は全体的に高めです。

特に「Game Pass」を中心としたXBOX独自の仕組み・ビジネスモデルは
高い支持を得ているのも事実ですね。

先ほど”売上”では厳しい指摘もしましたが
ハードのスペック・内容としては高評価を得ている、というのが現実です。

ただ、それが売上に繋がらない、ということは
やはり国内展開の方法に問題があるのは事実でしょう。
XBOX360は国内でも100万台以上売れているわけですからね。

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ソフトは売れているの?

ソフトは、日本国内では「売れていない」のが現実です。
現状ではソフトはスイッチのみ売れていて、
PS5も非常に苦戦を強いられている現状があり、
「PS5とXBOXはうまく行っていない」のが現状です

XBOXSeriesのソフトが、週間売上に入ったことは今のところありませんし、
そもそもダウンロード専用が非常に多いため、
パッケージ版のみの集計のランキングに入れる可能性は非常に低いです。

また、ダウンロードにしても、ハードが2021年11月時点で11万台ちょっとの
売上ということは、それ以上の売上をXBOXSeriesで望むのは困難であり、
国内メーカーが独占で新作を出す可能性は0に近いと言えます。

XBOXシリーズは前世代の「XBOXONE」の時代からパッケージソフトの
発売には非常に消極的になってしまったため
「パッケージ派」の人は未だ多く存在しますが
そういった人の支持を得ることはもはや不可能な状況になりつつあるのも
現実です。
一方でパッケージにこだわらない人には、ゲームパスを始め
魅力的なサービスがありますから、
「良くも悪くも人を選ぶもの」になりつつあるのは、事実です。

パッケージソフトがほぼ発売されないために
ゲーム量販店などでも、そもそも売り場が狭く、売上ランキングにも
登場できないため、日本のゲーム業界の性質を考えると、
やはり”日本とはマッチングしていない展開方法”であることは拭えません。

ファンはつきますが、大衆に浸透するのは、このやり方では、
「日本では」難しいでしょう。

ソフト自体の売上は、現時点で、
スイッチ>PS5>XBOX となっており、
ダウンロードに関してはXBOXも一定の水準はキープできていますが
スイッチ以外の2ハードは非常にソフト売り上げでも苦戦している現状です。

現状を客観的に分析すると…

現状は「ニンテンドースイッチ」の一人勝ちです。
2017年に発売されたハードであり、
PS5とXBOXは2020年発売ですが、
それでもスイッチの勢いをまったく止めることができていません。

XBOXSeriesは「ユーザーの評価」「前世代(ONE)を上回る」などの
点で、一定の成功をしている部分はありますが、
それでも「国内市場において存在感がない」点は否めず、
売上数字は、過去の「失敗に終わったハードたち」の売上を
下回っている状況です。

2代目XBOXのXBOX360の時は、ある程度日本市場に根付けて、
100万台以上を売り上げましたが、
XBOXONE以降は、コアユーザー以外完全無視の展開を
始めてしまい、一般層には認知されているかどうかすら
怪しいのが、現実です。

その道を突き進むのがXBOX、というのであれば
それはそれで、自分の道を究めたという点では成功ですが、
大衆に広がりを見せるためには
「独自性をある程度捨てて、日本市場向けの展開を考える必要がある」
というのも事実です。

そうでなければXBOX360の時のような売上の再来は
難しいでしょう。
ただ、独創性・コアユーザー特化の展開が
XBOXの魅力でもあるので、それを貫くのか、
それとも、日本市場に根付くことを今でも狙っているのか、
それによっても、今後、どうするべきかどうか、は変わってきそうです。

少なくとも、今の展開では、いつまでも「一部に高評価」のまま
日本市場での存在感は出ないままになってしまいます。

PS5は、売上自体はPS4より速い水準ですが、
ソフトが過去に例をみないほど売れず、
PSを展開しているソニー自身が「PS5の目玉タイトル」として
用意していたはずのソフトを「PS5だけではなくPS4でも出す」という
選択をするぐらいに、不安定な状況です。
また、品薄が続くことに対する不満も高まっており、
公式ツイッターなどの状況も思わしくない状況です。
決して、PS5もうまく行っているとは言えず、
現時点で「成功」と言えるのはニンテンドースイッチのみ、というのが
客観的に見た現状であると言えます。

ゲーム業界も「独走」よりも「競争」状態のほうが
各社とも刺激になり、より良いものが生まれますから、
任天堂ハードの更なる飛躍を願うと共に、
残り2社の奮起にも、期待したいところです。

まとめ

XBOXSeriesは、評価は高く、前世代のONEの売上を
超えるなど、成功している部分もあります。
ただ、それでも売上を見れば
国内市場で成功、と言える存在ではありません。

「これで満足」するハードであるなら話は別ですが
そうでないのであれば、展開は考える必要があるでしょう。

一方、PS5も現状は「成功」とは言えません。
数字と中身が伴っておらず、
メーカーもPS5独占ソフトを作るのは非常に困難な状況に
なってしまっています。

現状は、ニンテンドースイッチのみ「成功」と言える状況で、
スイッチに関してはソフトの売上も、
圧倒的なレベルであり、任天堂の歴代ハードの中でも
かなりのヒットを達成しているハードであると言えます。
例えば、2020年発売のスイッチソフトの国内売上累計だけで、
PS4のすべてのソフトの国内売上を足しても、届くかどうか
分からないぐらいのレベルで、猛烈な売上を記録しています。
XBOXに至っては歴代XBOXの全ソフトの国内売上を足しても
スイッチの2020年たった1年のソフト売上の合計にすら届かないでしょう。

現行の3ハードは、スイッチが「成功」
残り2ハードは「それぞれ課題あり」
これが、現実です。

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