VHSのビデオテープが、映像を録画・再生するものとして
”主流”から退いてから、長い年月が経過しました。
しかし、昔、撮影した家族のビデオだったり、
録画したお気に入りのドラマやアニメだったり、
そういったものがまだ、VHSのビデオテープに保存されている…
と、いうことも人によってはあるかと思います。
では、VHSのビデオテープは映像を永遠に保存しておくことは
できるのでしょうか。
この点について解説していきます。
永遠に保存することはできない
VHSのビデオテープは残念ながら消耗品で
”永遠に保存することはできない”ものになっています。
”経年劣化”によって、
”必ずいつかは”VHSのビデオテープに録画したものは
”見ることができない状態”になってしまいます。
全く使わずに保存している場合でも、
毎日見ているような場合でも、
定期的に再生をして、大切に保管しているような場合でも
”いずれの場合でも”やがて、VHSのビデオテープは
見ることはできなくなってしまいます。
”永久に映像を記録しておけるものではない”と、
いうことになりますね。
どのぐらいで寿命を迎えるの?
VHSのビデオテープの寿命は
約20年とされています。
ただし、これはあくまでも目安の寿命となりますので、
他の家電製品と同じように、
20年以上長く持つ可能性もありますし、
逆に20年持たずにダメになってしまう可能性もあります。
もちろん使用状況、保管状況など”使い方”によっても
寿命を延ばしたり、縮めたりしてしまうこともありますが、
個体差による”運”もあるので、
例えば、どんなに大切に保存していても、
20年持たずにダメになる可能性もあれば、
”雑に扱っているのに”25年経っても大丈夫!みたいなことも
あるにはあります。
いずれにせよ、20年前後の年数になっているVHSのテープは
仮に今の時点で見ることができるとしても、
”いつ見ることができなくなるかは分からない”ということになります。
永久に保存するためにはどうすれば?
残念ながらVHSのビデオテープでは
永久に保存する方法はなく、
どんなに大切に、慎重に扱ったとしても、
いずれ、見ることができなくなってしまいます。
そのため、永久に近い形で保存したいのであれば
「ダビングのサービス」を利用して、
DVDなど、別の媒体に映像を移すことが重要になります。
もちろん、DVDなどの場合でも”永遠”ということは
なかなか難しいですが、それでもVHSのビデオテープよりは
長期保存できる可能性は高まりますし、
DVDに移動することで、データの移動などはよりしやすくなり、
バックアップもやりやすくなりますから、
バックアップなどをしっかりと取っておけば、
”永久に近い形で保存することは可能”です。
VHSビデオテープにおいても、
”復旧”の業者などは存在し、
一度ダメになってしまったテープも状況によっては
復活させることは可能ですが、
仮にそれをしたとしても”やがて限界は来る”ので、
どうしてもVHSのビデオテープに録画されている映像を
永遠に近い形で守りたいのであれば、
”ビデオの中のデータを別の媒体に移し替える”ということが
重要になります。
絶対に保存しておきたい映像があるのであれば
ビデオテープがダメになってしまう前に、
ダビングのサービスなどを行っている業者を探して、
依頼してみると良いのではないかと思います。
ビデオテープがダメになる理由は?
VHSのビデオテープがダメになってしまう理由としては
下記のような理由が挙げられます。
・経年劣化
・カビや汚れによるもの
・カセット自体の物理的な劣化
物理的な劣化の原因になる、”落とす”だとか
保管状況が悪い、だとかそういうことは防ぐことができても
”経年劣化”に関しては、これはどんなに大事に使っても
”寿命を延ばすだけ”で限界があります。
ですので、気を付けていても”いつかはダメになる”ということは
覚えておかなくてはいけません。
また、ビデオテープ以外にも”ビデオデッキ”も問題で、
既にVHSの再生機機は生産が基本的に終わっているため、
いずれ、ビデオテープが無事だったとしても
”再生自体が出来ない状態”になります。
ですので、このまま”永遠に見続ける”ということは
難しいのです。
できるだけ長持ちさせるためには?
VHSのビデオテープをできるだけ長持ちさせるための方法は
下記の通りです。
・直射日光を避けて保管する
・高温多湿の場所を避けて保管する
・テープは巻き戻しておく
・時々見る(ずっと見ないままだと劣化が早くなる)
・カビの生えにくい保管を行う
・乱暴に扱わない
・積み重ねて保管したりしない(物理的な劣化の可能性)
こういった点は注意をしておきましょう。
ただ、これら全てを慎重に注意したとしても
”いずれは絶対にダメになる”ものなので、
この点は忘れないようにしてください。
まとめ
VHSのビデオテープは
録画した映像を”永遠に”保存しておくことは
残念ながらできません。
大切に使用することで
”長持ちしてくれる可能性を高める”ことは
できますが、それでも限界はあります。
そのため、絶対に残したい映像がある場合に関しては
ビデオテープがダメになってしまう前に
ダビングのサービスでビデオ以外の媒体に
映像を移動する必要があります。
また、万が一”もう見れない状態”になってしまっているものが
ある場合は、VHSの復旧サービス(ただし、限界はある)もあるので
それをしてからダビングする、という形になるかと思います。